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チートラッシュトーナメント  作者: イリナ・イージラスト
9/9

組み合わせ発表

「さて今日は組み合わせ発表な訳だが」

「弱いのはもう居ないから誰でも余り変わり無いけれど緊張するわね」

「そう言えば時間を巻き戻すとかリスタートとか有るじゃん?その力を得るのも有りだったんじゃ?」

「時間を巻き戻すは…死んだら終わりだしリスタートは感覚と記憶以外の要素が始める所迄戻されるし…例えばあいつに死に戻りのリスタートの力で挑むとしたら…試合ではそもそも物理ダメージが精神ダメージに変換されるんだから死なないし発動出来ないわよ…気絶したらリスタートは何回リスタートするはめに成るか解らないからやめときなさい…好きなときに好きな時間に戻ってやり直す力は時間制御の類いに成るから敵に時間制御耐性が有る奴が一人でも居たら破綻するわ…しかも本来あいつの情報には時間だって含まれて居るはずだし多分意味はないはず…情報が満ちるスピードだって遅かったのには何か理由は有るのだろうけど情報は電気信号なんだから手を抜いてるとしか思えないのだけど」

「まあ速い話時間に対する耐性が有ればリスタートとか時間巻き返しとか意味がないと…」

「それらに対する耐性が有れば戻されるのを止められるかも知れないし止められなくても記憶を保持したままでやり直しに成るかもしれない…まあつまり相手にも時間が与えられるって言うリスタートとか時間巻き返しの利点が相手にも与えられる場合もあるから相手も成長出来る場合は意味が無くなる場合も有るのよね」

「そうなったら最悪だな…能力が潰されてる」

「まあ時間に対する耐性が有ればの話でそう言うのを操る奴にしか普通は無いのだけど」

「後は全属性耐性(笑)には有るだろうから無意味に成るな」

「私達も一応クイッククロック系は仕上げて来たのだし耐性は有るはず」

「なら問題無いか」

「後は取り敢えずインジビブル+無音高速移動(体術)の対策も創ってきた訳だけど…上手く行くかしら」

「行かなきゃお手上げだよ」

「それもそうね…やってみますか…って組み合わせを発表する様ね」


電光掲示板に組み合わせが発表される。


準々決勝第一試合

イディア・イルノフス

トリーア・シャニーク

カラフリード・カラーズ

トリニティ・ローダー


「妨害の相手は確かペンと紙を出す奴か」

「あれは妨害では無かった気がするけど実質妨害だからいっか…次よ次」

準々決勝第二試合

ギミシ・バースト

ケイト・ハーブックス

タイクス・コンラート

ミラージュ・コンダクト


「あれが殆どの能力を無視する奴か」

「能力無視なんて能力が誰にでも成立するはずはないから何か種が有るはずなんだけど…」

「準決勝に行けば能力妨害の力を持つ奴と当たる可能性は有るしそれを見て見て見極めようぜ」

「それはイディアさん達が勝てばの話だけど能力で無敵なら能力を崩して仕舞えば良いってのはそのアプローチは数あれど大抵の場合言える事よね…」

「まあそうだな…次を見よう」

電光掲示板の次の部分を見る。

準々決勝第三試合

デットワールド・スプリンガー

サイレント・スターズ

ルガシ・イルミナント

アーガス・イルミナージ


「あっちゃぁ…他の奴と戦ってるのを見ときたい奴が初っぱなに当たりやがるよ」

「もうこうなったら対策が上手く行くか次第ね(…空間に少しでも影響を与える力で有れば良いけど…)」

「まだあいつが出てないって事はこいつに勝ったら多分当たるか」

「そうね…出来れば決勝で当たりたかったけど」

「まあリベンジは勝てたらの話だ…次の次ばかり考えてちゃ次に戦う相手に失礼だからな」

「そうね最後のを見ましょう」


準々決勝第四試合

イルード・ビーバスター

イード・シャルティナ

イガルス・ルースター

ローエル・パラニカ

「…どっちが勝つんだろうか…」

「確かにどっちが勝っても可笑しくは無いわよね…どちらとも戦いたくは無いけれど」

「だな…でもまあ組み合わせはこれで見たんだ…試合は今日の午後からだし対策を練るぞ。…魔術は簡単には組めないのが普通だが…アーガスの情報変換のお陰で構築がしやすいにも程があるからな」

「何も指定しなくても最適な形へ変換する…で種類に拘らなければ直ぐに魔術術式が出来るしね…。まあ種類指定もすれば良いだけだけど」

「これは酷いよなやっぱ」

「術式作製能力って能力が有るなら事前準備が鍵ね。相手の新しい力を見た後にメタの術式を即興で作製なんて頭が突き抜けて無いと無理だから」

「頭が突き抜けて無くとも出来そうな物だが」

「術式作製能力に自律知能が有るならばともかく無いなら能力作製の能力のアイディアは全部自前よ?普通メタを即興で考えまくれる?」

「普通無理ですね…」

「そう言うこと」


二人がまだ話している間にも、他の者達も少し離れた場所に集まっていた。

そこで見た目の若い女のカラフリード・カラーズが笑う。

「(どうせ私の力は劣化コピー扱いでしょうよ。…特性の三つのせの内容が違う物なのに結果が似たものに成っただけなのに…。即ち紙の生成、紙に対する対象を問わない入力、紙の制御の三つが、謀忍者の力に見えただけなのにね…。あれは吸収、増加、放出で別物だって言うのに…。違うアプローチで似た力を得たらパクりってのは違うんじゃ無い?ファンネルだって使う奴は普通に使うじゃない…。まあ…あれと徹底的に違うのは制御の力を入力で徹底的に入力させたら相手にある程度干渉出来るって事かしら、あの力は特殊な力のみに対するカウンターだけどこれは違うもの)」

其処に一緒に居たサイズは通常の人間に近いフェアリーの女のトリニティ・ローダーが話し掛ける。

「なに考えてるの?」

「いやまあ色々と違うアプローチで似た力を獲るのがパクりってのは違うんじゃ無いかなーって」

「それがパクりなら汎用性のある力が他の奴が使ってた力を自分の力で使ったら全部パクりよ」

「やっぱそうよね。それがパクりならラーニング系とかコピー系とか入手系とか涙目よね」

「まあそれらは酷評すればパクりしか戦える力が無い力って事なんだけど」

「中々に酷い言いようね」

「パクりが嫌ならそう言う力は使わないべきね…。力を使う時にパクりと言われたら反論出来ないもの」

「自分の力だけで説明出来る力でだけで戦うならパクりとは言えないはずだけど」

「そうねそれは自分の力だもの」

「そう言えばちょっと調べて思ったのだけどただ絶対なだけの絶対と只絶対なだけの絶対をぶつければどちらかは崩れるって理屈は分かるけど…。それだけだとどちらが壊れるか、…迄は解らないのに都合よく相手側が壊れてるのは納得行かないわ。元の耐久性だって絶対に書き換えるんだから関係無いし」

「そこはご都合主義なんじゃ無いかしら?」

「どや顔してそれを語った奴が使う絶対が壊れれば面白かったのに…」

「物語にケチ付けてもしょうがないでしょ?」

「そうね取り敢えず次の対戦相手の対策を考えましょう」

「じゃあ…」


そして更に少し離れた所で男同士で普通に次の対戦相手の事を話す奴が居た。

タイクス・コンラートは言う。

「俺の力は特定の条件下以外の相手には負け無しって言うね」

鏡人と言う種族のミラージュ・コンダクトはつっこむ。

「その特定の条件下ってのが問題な訳だが」

「いや大抵が普通生活する人間である以上その条件を満たすのは無理だから…まあ…例外は有るけれど…神の領域の事が出来ないと無理だから」

「まあ…反則だよなぁ…この力…普通ならそんな力が成立するわけあるかって言うレベル」

「まあ…だよなぁ…(只単に指定した時間をいくらでも使う力ってだけなのにな)」

「この戦いは試合形式だからな…どんなに光の速さでも…もしかしてそれ以上に速く動けたとしても試合開始時のを指定したら関係無いもんな」

「だな(敵は光速で動いた→動く前の時間を指定した→元の場所に敵は居る事に成ったが敵は別の場所で動いているし時間は実質止まっているので元の場所の奴は動けないだけの案山子状態にだが時間を使うとなる為に止めてる訳では無いから普通に攻撃は通る→通常攻撃又は時間を更に指定してその場に居ない時間を指定し重なった後に同じ時間を指定→内側から重なって体内テレポートと同質に→今の時間の奴の妨害はそいつが此方に攻撃をして居ない時間を指定しすり抜け)…ちょっと考えてみたがやっぱ酷いわこれ」

「それこそ一部の条件下の奴以外は完全無視出来るもんな…」

「その条件を満たすって普通無理な訳で…と言うか自分で思い付くメタはその為だけに力を割り振んなきゃ出来ないレベルだし」

「まあ全知全能には出来るんじゃ無いか?」

「後から成る全知全能は成る前を狙えば良いだけだろ?」

「なら問題は最初から全知全能の奴か…神と戦う予定は無いしその時考えようか」

「もう一つの力でそっちもやれるだろ」

「…人間にならともかく神相手に出力が足りるかね?」

「…自分に対するのは問題は無いにしても神相手に対するのは無理か」

「多分そうだろう」

「神相手には更なる力が必要だな」

「とはいってもどんな力にするかね…もう身体と魂の器は両方使ってしまったし」

「だな…基本は魂に一つ身体に一つが原則な訳だが…技術で出来る範囲で考えようか…」

「身体を操ったって達人に成るには時間が掛かるし、神に通じるレベルとなると何処まで上げれば良いのやら」

「なら魂を操れば良い。私見物語の本とは魂の封書なのだから魂を操ればパラレルワールドの神くらいになら届く刃は創れるはずだ」

「パラレルワールドって言うと妄想ぽく聞こえるけど、其処はどうだろう」

「まあ速い話魂だけで成立してる世界って物が私見神の領域や神の世界だと思う訳で。妄想で考えるのが頭で、それで使う素材が魂で、妄想の世界が実際に成立してる世界の先に居るんでない?パラレルワールドもその一つでさ」

「この世界に現れる奴はどう説明するんだ」

「魂に好きなように受肉すれば良いだけ」

「そりゃそうだが魂に肉体を付けるって普通は無理だろ」

「神だから出来るって考えてるよ」

「そんなもんかね」

「そんなもんだよ」


「じゃあ…」

二人の議論もまだまだ続く。

そして各々が準備へと散っていった。

…うう…出す順番を間違えたか?

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