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チートラッシュトーナメント  作者: イリナ・イージラスト
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作戦会議

そして力を掴む作業をやろうとしたところでアーガスが話し出す

「私に良い考えが有る」

「と言うと?」

「負荷や負担を零にする力って言っても一定以上の奴はそうするのは無理だろうと思うのよ…そこで考えたんだけど…身代わり人形と呪いの藁人形を一つの人形で実現出来ないかなって」

「いや無理だろ」


「ところがどっこい出来るんだなこれが…作り方は情報変換で先ずは呪術を込めた藁で創った身代わり人形と呪いの藁人形を創り出して両方をバラバラにして二つの材料を混ぜた上でもう一回組み直すって感じかな」

「相手の体の一部はどうする?」

「相手の体に生えていたって情報を付加した髪の毛創って中に入れる…そしたらダメージを肩代わりしつつ相手に呪詛を飛ばす人形道具の完成…因みに呪詛返しをしても呪詛が呪われてる奴に返ってくる様に成ってるね…だって自分が対象の呪いの藁人形に自分で攻撃をしてるんだもの」

「エグい…とてつもなくエグい…発想さえ有れば誰でも出来そうなのに聞いたことが無いのもエグい」


「ふふ…汎用性が有るって言ってくれたまえ」


「でもそう言えばダメージを相手に押し付ける受け流し系は何処かで聞いたような」

「これは能力じゃ無くて道具です…あああと道具を分解した後に別の奴に再構築したら前の効果は無くなるかも知れないけど…見も蓋もない事を言えば要は情報変換で両方の意味を一つの奴に持たせりゃ良いのです…なのに手作業を挟むのは簡単に言えば丁寧に創る事による威力ブーストですから」

「…我ながら良い能力を創った物だわ…」


「全てあんたの手柄みたいに言わないでよね私のアイディアなんだから」

「ごめんごめん…相手は二人何だしそれは四つ有れば十分かな?」

「此方の二人ともが彼方の二人ともに対して呪詛が行く様にするなら最低でもそれだけは必要でしょうね」

「サイズはどうする?って言うか呪いの藁人形は藁で人形で無ければ駄目だろうか」

「確かにアクセサリが呪いの藁ってのは遠慮したいわね…それは変えるとして人形なのは仕方無いと思うわよ?何処を攻撃するかで何処に呪いが行くかの指定に成るんだし」

「相手の呪いのために付けるんだから相手の見た目に似せるのが一番だろうが…対戦相手の見た目のマネキンの人形が自分で使うアクセサリ…無いわー」

「…ならこうしましょう…腕輪、ミサンガ、指輪、腰巻き、ガーターベルト、アンクレット、防具全部載せしてそれら全部に効果を持たせましょう」


「…人はそれを過剰装飾と言う」

「じゃあどうしろって言うのよ」

「いっそのこと相手のステータスに似せた人形を創って自律させて戦わせつつそれに呪いの藁人形と此方の身代わり人形の効果を載せようぜ」

「…そうしましょう」

「…なんかごめん」

「…良いのよ…」

「なら話を戻すぞ…負荷や負担の零化の能力を俺に付加してくれ…そう言えば一個めの能力を貰った時は何もなかったよな…」

「ううっ…容量が空いてる部分に入れるだけだから問題無かったのよ…でも今回は容量限界ギリギリ迄入れるから少し痛いわよ?むしろ痛くしようかしら」

「すみませんでしたぁーっ」

「解れば宜しい」


「ちょっと疑問だけど大体五個から十個スキル枠を小説とかのVRMMOでは貰うけど二つって少なくないか?」

「ゲームは結構な場合スキル無しで出来る事もスキルが必要でしょうが…あとゲームのスキルによく有る料理とか索敵とかは精度はともかく現実では誰にでも出来るでしょ?旨さはともかく」

「まあ確かに…」

「現実にはそれらの熟練度はあるにせよ特殊能力とまでは言わないでしょ普通なら…魔術呪術魔法気功法とかをやるならともかく」

「それらをやる場合は…」

「私達だって気功法と魔法使えるじゃない…殆ど使わないけど」

「…確かに…技術は能力とは関係無いって事か」

「知識だけ有ったら使えるって訳じゃないしね…まあ技術補正する能力が無いわけじゃ無いけど…あまりお奨め出来ないわね…能力を何らかの理由で発動不全に追い込まれたらその間に体の感覚の齟齬に潰されるし」

「まあつまり体術くらいは自力でやれってことか…でも能力の発動不全に追い込まれたらってのは大抵の場合言えると思うけど」

「打ち消し系の領域に入らされた時に接近戦が出来るか出来ないかの差は大きいわよ?…まあゲームなんかでのシステムアシスト的な奴なら慣れた後なら自力で出来ると思うけど接近戦が全部能力任せの場合は能力が封じられたら詰むわね…接近戦が感覚の齟齬でまともに出来ないし」

「全部能力任せの戦いはすべきで無いって事ね」

「まあ圧倒的な力を持つ場合はその限りでは無いけれど…例えばあれみたいに莫大な情報量が有れば簡素な情報しか無い奴は簡単に凌げるんじゃ無いかしら」

「情報量の差のごり押しか…」

「こればっかりは強さとかは余り関係無い要素ね…つまり質より膨大な量を常にやってる様な物かしら…場合によっては質も量も上になるけど」

「ひでぇなおい」

「さて話はこれくらいで良いわね…負担と負荷を零化する能力を付加するわよ?」

「任せた」

一回目と違いルガシは光に包まれた…痛くする為だろうか?

「…情報変換操作…レベル2シークエンス…起動…素体再編…リジェネレート」

ルガシの神経に激痛が走った

「がぁぁぁぁーっ」

「なに変な声出してんのよ」

「てめぇが痛くしたからだろ?」

「気絶する程じゃ無いのだしまだましなレベルだと思うけど」

「確かに魔力と気功強化の時には気絶したけど…」

「容量を無理矢理広げて能力を無理矢理入れるのに無痛な訳が無いでしょうが…ゲームじゃ無いんだから」

「確かにそうなんだが…」

「明日は敗者復活戦でしょう?速く体に力を馴れさせるわよ」

「そうだったな…じゃあ家に戻るとしよう…そして特訓だ」


そして二人は家に帰り特訓を始めるのだった

…敗者復活戦迄やるつもりだったのに…こうなったよ…

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