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チートラッシュトーナメント  作者: イリナ・イージラスト
1/9

召喚

見切り発車…何処まで行けるか…

…この世界に二次元って言葉は有ってない様な物だ。

…何故なら二次元を三次元に持ってくる方法が構築されたからである。

とは言っても制限は当然有る。

例えば矛盾が一つでも有るならば二次元を三次元にすることは不可能だし、生物に付属しない技術を持ち出す事も出来ない。

前者は生物としての矛盾が有ると個が成立しなくなるので当たり前だが後者に関しては単に技術が其処まで辿り着いて居ないからだ。

とは言っても…今の技術から発展可能な技術は技術者を持ってくる事で軒並み堀尽くされた訳だが。

今は2000年だが昔の基準で言えば2100年くらいの技術水準には成っている。

…しかし念力つまり星戦争のフォースは使い勝手が良いし。

アバター技術だって危険な場所に行く危険を減らしてくれる。

会話だってコンタクトレンズのお陰で異世界が相手でも無ければ困らない

そして移動手段にホバーボード(空を飛ぶスケボー)。

…他にも有るけど自分が良く使ってるのはこの四つ。


これら以外にもVRゲームは後に上げる理由からたまに使っているが今は良いだろう。


…それらを使い、この世界特有の異端技術のリプレクション…早い話二次元を三次元にする技術を使って二次元を三次元に引きずり出そうと思う。

…なんでこんなことを言うか?

場合に依っては物理交渉だからだ…。…まあ此方が創ったって事を創る段階で染み込ませておけば良いのだがそれをやると対等な関係は望めなく成る。

それは余り好きじゃ無いのだ。

…さて陣は用意した。

今回が俺は初めての召喚だが…召喚するのは全能神にしたいけど自分で創れる全能神に高いスペックが出来るとは思えない。

精々持てる能力は三つが限界だろう。

その三つは魔力、気功、超能力にするとして超能力を何にしよう。

…ステータス互換順応…にするか…いやブラックホールやビックバンを撃ち合う様なハチャメチャな世界でステータスが入れ替わったからなんだってんだ?

…概念を創る概念能力…は必要キャパシティがでかすぎる…。

なら…よし…情報変換能力で行ってみようか。

取り敢えずはブラックホールとか大抵の現象は使えるし俺の情報を弄って貰えば俺の強化も出来るだろう。

…嫌とは言わないはずだ。…協力者は強い方が良いのだから。

性別は女を。

容姿は…上の中くらいで。

身長は俺と同じくらいで。

種族はエルフで。

魔法陣が光る。

…え?終わり?もっと細かく聞くんじゃ無いのか…。

まあ良いか。

…陣に魔力と気功をぶつけて…

「わが同胞よ…顕れよ」


…そして顕れたのは。

ツンデレ系の綺麗なエルフだった。


「貴方が私を召喚したのね…ブサイクね…まあ悪くないわ」

「なあいきなりの罵倒と誉め言葉に俺はどうすれば?」

「喜んどけば良いんじゃない?あの方に比べたら誰だってブサイクよ」

「…あの方って誰?」


「貴方を創った人」

「母親の事を言ってんの?」

「違うわ…まあいずれ知るでしょう…さてどうして私を創り召喚したの?」

「自衛の為だ」

「エロい事じゃなく?」

「ふざけなくて良いから…ブラックホールとかビックバンとかの撃ち合いが普通の世界でそう言うのが無いのはあれだと思ったからそう言う組み合わせにしたんだ」

「確かに情報変換能力でならブラックホールは出せるわね…でも良いの?ブラックホールは大抵の奴にはオーバーキルよ?」

「それでも絶対の切り札くらいは持っておきたいから」

「相手の能力次第では絶対の切り札とは言えないから気を付けてね」

「まじ?」

「マジマジ…例えば点移動のテレポートとか自己座標固定とかが普通にブラックホールを無視出来るわね」

「まじか…でもまあ大抵には効くんだし問題無いだろ」

「いやあんた気付きなさいよブラックホールやビックバンが乱撃ちされてる世界でどうして世界が壊れてないのかを」

「そう言えばなんでだ?」

「基本私達召喚された者達が別次元の世界の存在だからこの世界に対する干渉力が低いのが一つ目、二つ目は簡単に思い付く様な現象に対する対策は世界の方は完全に取ってるから問題無いって事よ」

「なんだじゃあ世界を破壊とか無理じゃないか…」

「当たり前でしょう?少なくとも私を産み出したこのシステムで産み出された全ては産まれた瞬間に世界は対策を講じるわね…より正確に言えばメタも同時に産まれる様に成ってるって言うべきかしら」

「この世界ってエゲツねぇ」

「それくらいは出来ないとこの世界はあっさり壊れてるでしょうよ」

「…俺の強化を頼むわ」

「まあそれが無難でしょうね…魔力と気功は召喚に使ってたし有るようだけど…ってまさか」

「そのまさかだ…情報変換能力を俺に入力して使える様にしてくれ」

「解ったわ…って言いたい所だけど私は強化の為の消耗品じゃ無いんだから拒否させてもらいますね」

「なんでだよ?」

「貴方が私を従うだけの人形にしなかったからよ」

「じゃあ今からでもすれば良いのか?」

「出来ないくせに…いや出来たとしてもしたくないからしなかったくせに」

「…ぐ…」

「けど貴方の魔力と気功の強化はさせて貰うわよ…私の専売くらい残さして貰わなきゃ私が居る意味無いじゃない」

「…そう言う事なら良いか」


「…嫌だ…口に出てた?」

「思いっきり」


「今のなしノーカンノーカンノーカンっ」

「はいはい…」


「じゃあ強化を行うわね?…キスはしてあげないわよ?…両腕で私と二人で円を書くように出して?」

「こうか?」

「そう…そして私が魔力と気功の気を腕の間を循環させるからそれに慣れなさい慣れたら後は一気に流し込んで容量を無理矢理上げるから」


「それ気絶するんじゃ…」

「何事も度胸だよ?」

「解りましたよ」

そして魔力と気の循環が行われて此方に一気に流れ込んで来た所で俺は意識を失った

「ありゃりゃ…まあ当然か腕で円を書くことで密かに魔法陣も発動してたし魔力や気を一気に吸い込んだ後に超回復の過剰回復分を増やそうってのは流石に無理が有ったか…でも効果は有ったんだしヨシとしよう」

…彼女は説明が足りないのであった。


そして暫くして彼は起きた

「なんか説明と違ったんだけど」

「そりゃあまあ色々としましたから」

「何したし」

「腕で魔法陣書いてそれに魔力吸わせて超回復させるついでに私の魔力も流し込んで無理矢理上限アップ」

「下手したら死ぬからなそれ」

「大袈裟ね」

「大袈裟じゃねーから」

「まあそれは良いでしょ…能力で他には欲しくない?」

「ブラックホール又はビックバンが撃てる様には成りたい…じゃ無きゃ対抗できない」

「それくらいなら良いけど…過重力と過膨脹ならどっちが良い?」

「過重力で」

「ならブラックホールだねあとブラックホールを撃った際に自分が巻き込まれない為の力も必要かな?」

「過重力を自分に対してブラックホールと逆向きに使えば問題は無いはず」

「なら過重力だけで良いわね…行くわよ?」

「よろしく頼む」

「情報操作…レベル1シークエンス起動…素体再編リジェネレート…これでよし…まずは小さい範囲に効くブラックホールからやってみましょうか」


「これが過重力の力か…解ったやってみる」

そしてある程度上空にミニブラックホールが現れる

「うまく行ったみたいね」

「情報操作の際に使い方も組み込まれてるからこんなもんじゃ無いのか?」


「ならミニビックバン相手に相殺もやってみましょうか」

「いきなりか?」

「それが出来ないと防御手段としては実戦使用は出来ないでしょ?」

「まあ確かにそうなんだが…よし…やるか」


「でもわざわざ新しく出す必要は一回目は無いわよ?」


「へ?」

「私があのブラックホールを相殺するから」

そしてミニブラックホールが相殺された

ブラックホールにビックバンを重ねたのだ

「まあこう言う感じね」


「なるほど…じゃあミニビックバンを出して相殺すっから」

「了解…最初は一個だから失敗しないでよね?」

「何とか成るだろ多分」

「じゃあ行くわよ?」


そして目の前にミニビックバンが顕れた

「ちょっ」

「ブラックホールじゃ無いんだから大丈夫よ…この規模なら多少押されるだけで済むし」

「って言ってもなぁ…」

「そう言いつつ相殺もきちんと出来てるじゃ無い」

「これくらいならね」

「ならちょっと頑張ってみましょうかミニブラックホール20個出してみるわね」

「ハードル上がりすぎ」

「案外簡単よ?ミニだから一瞬で吸い尽くされるって事はないしだから対処の時間は十分有るし一番引っ張られる方向の逆の力を働かせるのを繰り返せば十分対処出来るはず」

「解ったよ…じゃあ頼む」

「素敵ね…普通なら無理だから辞めてくれと言うところよ?」

「へ?やめて良いの」

「減点一」

「へいへい今度こそ頼む」

「まあ言う必要は無いけど説明がてら…あなたの回りにランダム配置するから頑張って対処してね…あと言った方法だけだとブラックホールに吸い込まれないだけで釘付けにさせられるから何とか脱出してね」

「それを早く言え」

「じゃあ始めるわね」

そしてミニブラックホールが20個顕れた

「考える時間を…って来たぁ…逆向きに…逆向きに逆向きに逆向きに逆向きに………………」


…そして彼は中心部に釘付けに成った


「さて…これからどうするの?」

「ブラックホールを消すしか無いよな」

「まあそうするしか無いわね…でも今の貴方はビックバンは出来ないわよ」

「簡単な話だブラックホールの外縁部分に此方の内側だけに向くブラックホールの中心点の連なる球を設定すれば良い」

「やってみなさい」

「やってやるさ」

そして彼は時間は掛かったが全てのブラックホールを打ち消す事に成功した

「何とか成るもんだな」「クリアするとはね…もっとハードモードにすれば良かったかしら?」

「勘弁して下さい」

「冗談よ……で根本的な話をするけどブラックホールやビックバンの対策を求めたって事はそれを使う相手と対戦予定が有るのよね?」

「一応有るぞ…だが…勝てる気しかしないな」

「慢心してるようならブラックホールのもう少しでかい奴を相殺してみましょうか」

「うへぇやぶ蛇ったか」


そして暫くの間ブラックホールやビックバンの相殺作業に明け暮れた


「これくらいで良いかしら」


「良いと思うぞ…って言うか絶対相手は此処まで強くないだろ…」

「まあそりゃあまあ百個同時展開とか普通なら出来ない物ね」

「今度戦う相手は相手は基本的にビックバンとブラックホールしか使ってないし宇宙関連の力なんだと思う…ブラックホールやビックバンだけを使う力とは思えないしね…だからあと気を付けるべきは宇宙と言えば隕石と毒ガスぐらいだと思う」

「宇宙って言っても色々と有るわよ?例えば恒星のプロミネンスとかも使うかもよ?」

「うへぇそれは過重力で押さえ付ける方向で行こうか」

「まあ対処は見てからで余裕でしょ…戦うって言っても試合なんでしょ?精神ダメージに変換されるとかのアレが有るんでしょ?」

「有るぞ…でなきゃブラックホールとか使えねぇ…」

「確かに…試合で戦うって事は他にも戦う相手が居るんじゃない?」

「戦う可能性が高い奴は居る事は居るが正直もう片方は対策が思い浮かばねぇ…」

「どんな力なの?」

「早い話情報制御そいつの使い方は情報に満ちた一定のエリアに入った者の頭の中に無駄情報を徹底的に流し込み頭の処理落ちを引き起こさせてる間に普通の武器で叩き切るってだけの奴」

「えげつないわね…でも勝てなくはないわよ?」

「どうやって?」

「その流れ込む情報を頭に蓄積させる前に破棄してしまえば良いだけよね?」

「確かに…だが普通なら出来ないぞそんなの」


「まあ貴方がくれたこの能力ならやれるわよ」

「そうか…なら今はそいつの事は後回しで良いか」


「なら宇宙関連の力対策を練っていきましょう」

「だなじゃあ実地を兼ねながら対策をやっていこうか」

「そう言えば試合は何日後?」

「三日後だな」

「随分早いわね…まあ問題ないけど」

「助かる」

「さて宇宙関連先ずは太陽の力から対策を練りましょう」

「じゃあそれは…」

そして三日が経った

ブラックホールやビックバンが乱打ちされる世界ってなんも力無かったら普通に死にますよね

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