STAGE 3-1 紅魔館へ
久しぶりにこっちも更新! お待たせしました!!
7月6日 09:59
アリスと真次の二人は、紅魔館へと足を運んだ。
既に文は到着していて、門番とモメていた。
「だから、あれ以上の取材はお断りです!」
「そのことはもう取材しないって言ってるじゃないですか! 参真さんの待ち伏せですよ」
「知ってますよ? 参真さんはあなたのことを快く思ってないことぐらい!」
どうやら門前払い寸前らしい。そこに真次は近づいていった。何故か、門番がぎょっとする。
「に、西本 真也!? 性懲りもなく襲撃に来たのですか!?」
「そいつは、俺の双子の兄貴の名前だ。俺は真次、西本 真次だ」
「双子……? 言われてみれば、気配だけはまるで別人ですが……」
「いや、マジで別人だぞ? そんなに信用ならんか?」
「昨日の被害はほとんどありませんでしたが、そら恐ろしい相手でしたからね。二度と戦いたくないです」
その時の様子を思い出したのか、ぶるりと門番は震えた。と、そこに――
「美鈴、お嬢様からの指示よ。その男を通しなさいとのこと」
「アイエエエエエ!? ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」
唐突に現れたメイドを、ニンジャ扱いする真次。実際の所、彼女はそう言ったこともできなくはないが……残念ながらニンジャとは異なる。
「……忍者ではなくメイドですわ。射命丸様、アリス様共々ご案内いたしますので、こちらへ」
美鈴が抗議の声を上げ、逆に射命丸は歓喜。アリスはいまいち納得していない表情だ。
「あなたの主は、夜行性じゃなかったかしら?」
「昨日のことがあったので、警戒しておられるのです。疲れているのは確かなのですが……妹様の様子も、心配なされてました」
沈痛な面持ちで、メイドが答えた。やがて大広間へと通され、この館の主と直面する。
門番とは違い、至って冷静な様子で彼女はいた。強烈な威圧感に、足を運ぶのすらおっくうになりかけたが、真次は歩を進める。
彼女の種族が何かは、想像がつく。蝙蝠の翼に夜行性とくれば、思い当たる種族は一つしかない。真次はふざけ半分で、あえて大仰に彼女に挨拶することにした。
「御機嫌よう、夜の女王。お初にお目にかかる。愚弟と馬鹿兄貴が世話になったと聞いて飛んできた。名は西本真次。お見知りおきを」
恭しく一礼をして、彼は名乗った。それをじっと見ていた彼女は――何がおかしかったのか大笑いし始めた。
「オ、オイィ!? 人が名乗ってるのに爆笑ってどうなんですかね!?」
「い、いや……お前の運命からは想像もできない挨拶だったから……あ~おなか痛い。いいわ、そういうことなら返しましょう。よくぞ参られた人の子よ、私はブラド・ツェペシュの末裔、レミリア・スカーレット。愚弟とやらにはいい意味で世話になったわ。兄貴の方は散々だけど。にしても、見た目だけは本当にそっくりね」
「そりゃ、双子だからな。運命……か、俺たちの背負ってるのはそんな生易しいものじゃない」
レミリアが興味ありげにこちらを見る。続きを促されてると知り、真次はあることを話し始めた。
「俺たちの背負っているのは、変更の効かない『宿命』だ。生まれたその時からついて回る……」
「運命……宿命……そんなのは言い回しの違いではないの?」
「違うな。運命は打ち破れても、宿命は変えられない。これは紀元前から引き継いで来たらしいぜ。中には天才もいたが、稀代の犯罪者もいたそうだ」
「……それで、お前たちの運命は変えられないのね」
「あん? そりゃどういう意味だ」
口調が乱暴になったが、レミリアは特に気を悪くする様子もなく答える。
「私の能力は『運命を操る程度の能力』それでお前たち兄弟の運命は視ることができても変えることができなかったのよ」
「吸血鬼の歴史は五百年弱、俺たちは二千年以上だ。それもあって通じないんじゃねえの?」
「でしょうね。一つ納得がいったわ」
椅子に座ったまま、彼女が首を縦に振った。
「本題に入ろう、俺の目的は三つ。一つ、兄貴は何をしてきたか、二つ、俺の武器の強化、三つ、参真との再会と罰ゲームだ」
最後の一つに、レミリアは反応する。その内容を説明すると、またもや大爆笑して――彼女は快く、それを承諾した。
7月6日 10:30
参真への罰ゲームはなんでしょうねぇ……察しの良い人ならわかるかも?




