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STAGE 0-25 出立

6月23日 08:55



 善は急げと言わんばかりに、翌日真次は守矢神社へと出発することとなった。

 博麗神社よりは近いらしいが、それなりに距離はあるため、行って帰ってくるには早めに出た方がいいと、昨晩教えてもらったので、真次はこの時間帯に出発することにした。


「真次、持ち物は大丈夫ウサ?」

「えっと……お賽銭よし、やられた妖怪のサンプルよし、リボルバー銃よし、オートマチックハンドガンよし、腕時計よし、迷いの竹林の地図よし」


 てゐに言われ、最低限必要なものを持ったか確認する。ちなみに、お賽銭は真次の手持ちがないので、全額永遠亭からの支給である。結構な量を渡されたのだが、永遠亭は財産に余裕があるらしい。


「お賽銭は、余った分は先生の懐に入れておいてください。ないと不便でしょうし」

「大して働いてないのに悪いな」

「いえいえ。でもだからと言って、お賽銭はケチらないでくださいね」

「もちろんだ。今回の目的は、この呪いの正体を知ることだしな」


 渡された妖怪の肉片は、まだ再生していない。それどころか、保存してある部分以外は腐敗が始まっており、いよいよもってこの呪いが、妖怪にとって致命的なものであることが証明されてしまった。


「解呪まで依頼した方がいいか?」

「それは先生の判断に任せます。ただ、ふっかけられるかも、とは言っておきます」


 輝夜の言った通り、相手も慈善事業でやってる訳ではないようだ。そこは自分に与えられたお小遣いと要相談だろう。最も、よっぽどひどい額でない限り、真次は解呪を依頼するつもりだ。それで再生の見込みがあるのなら、だが。


「注意事項は覚えてます?」

「決められた道以外は極力通らないことだっけか? 確か天狗の縄張りだったから、刺激しないほうがいいってことだったよな。あと妖精が活発になってるから、それにも気をつけないとダメだったな」


 ここ最近、妖精が活性化しているらしい。幻想郷に時々起こる異変になると、そうなるようだ。最も、大したことのないそうなので、真次なら問題なく撃退できるとのこと。それよりも、真次としては異変のタイミングが、あの狼が幻想郷に入ってきたタイミングとほぼ一致していることの方が気になった。


「では先生、くれぐれも気をつけて……」


未だに永琳は心配してくれている。弾幕を撃てるようになったとはいえ、真次の戦闘力は低い。人型の妖怪はそれなりの知能と戦闘能力を持ってるそうなので、出会ったら説得するか、無理なら逃げるようにと忠告された。


「ああ、行ってくる。できれば、今日中に帰ってくるようにするぜ」


 手を振りながら、真次は永遠亭をあとにする。

 空を飛び、彼は真っ直ぐ守矢神社の方面へと向かった。



6月23日 09:03  STAGE 0 End 


ようやく、STAGE0終了です。ここから本格的に異変になっていきます。 クリアと表現しようか迷いましたが、それだとボス倒してないじゃんってことになりますし、これからもボス倒して区切りにするつもりもないので、大きな区切りとなる部分にはEndと書くようにしました。

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