真ED
と――これで丸く収まってりゃ、兄貴もイイ奴で終わってたんだがなぁ……
もちろん最初の頃は、兄貴も大人しくしてたよ? あの後数か月の間、魔理沙に顎で使われてた。けど途中から乗り気になったのか、キノコや菌類の研究始めたからな……メンデルさんまで招集かけて、ガチガチのガチ目の奴。たまに変なキノコ食って、大変な事にもなってたが。
ただ平和は長く続かなかった。この後、一つか二つか先の異変だったかな……天邪鬼が裏で手を引いて、弱者救済を掲げて異変を起こしたんだ。そん時あの野郎……天邪鬼と共犯で、まーた異変に関わりやがった。
正直、異変の概要聞いた時点で嫌な予感はしたよ。堂々と霊夢たちの前に立ちふさがって、こう宣言したそうだ。
「別に幻想郷を壊す気はない。怨霊もちゃんと管理している。ならば別に、反逆してひっくり返しても構わんだろう?」
ホンマ……クソ兄貴ホンマ……! 霊夢もこれにはブチ切れた。全力で叩き潰しに行ったんだが、上手いこと小人の子に擦り付けて、自分たちはスタコラサッサだ。その後相棒の天邪鬼と、幻想郷中に指名手配されたが……これまた逃げ切りやがったんだよなぁ。
不思議な事に、天邪鬼とクソ兄貴の二人組は息が合うらしくて……逃亡劇の後も、常に二人で行動しているらしい。
ちなみに逃げ切った後、参真とこっそり会ったらしいが……その、なんだ。朴念仁のアイツが『目のやり場に困る』と二人の事を言っていた。正直耳を疑ったぜ……あのクソ兄貴と関係続けられるなんて、何をどーすればそうなるのやら。双子の俺でも、長く付き合うのはうんざりなのに。
……え? そういう俺はどうなのかって?
……言わせんな、恥ずかしい。
THE END
これで……これで本当に完結です! 八年の間、ご愛読ありがとうございました!




