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ようやく、ようやくエンディングでございます! 長きに渡り、本当にありがとうございました!! 作者の次回作にご期待下さい!!
……ところで皆さま、何か忘れていませんか?
さて、それじゃあちょっと……その後の話をしようか。
まずニアだが……あの後も妖怪の山、主に河童たちの所で受け入れられるみたいだ。天狗たちにも評判が良い。何せ上空から監視してるワケだからな。見回りの負担が減って楽になったとか。
それと、これはちょっとしたサービス事業の方なんだが、頼めば上空からの写真を撮ってくれる。流石に現代のカメラ精度はないが、ちょっとした記念撮影としては悪くない。
メンデルは……なんか幻想郷の植生に興味持ったみたいでな……あちこち回って図鑑を作ったり、観察や研究をしているみたいだ。たまに魔理沙やアリスが、魔法の森でウロついてるのを見るらしい。
人里でもちょくちょく見る。どうやら寺子屋で、生物や理科の講師をしてるらしい。牧師様だし、子供と触れ合うのも、きっと嫌いじゃないんだろう。
ジャンヌは……迷っているというか、戸惑っているというか。
彼女は若かったし、ずっとキリスト圏で生活していたからな……カルチャーショックというか、ジェネレーションギャップというか……勝手が違って色々と苦労してる。
ただ、新しい世界、新しい環境は新鮮なのか、表情は生き生きしている。死んでから自由になるってのも妙な話だが、愉しんでるのを見るに、普通の少女として暮らしたかったのかもしれねーな……まぁ幻想郷は普通とかけ離れてるけど。
村正は……また刃物を作り始めた。
どうも怨霊の群れに居た時に、他の職人の技をいくつか盗んだらしい。それを早速試したくなったそうでな……ほんの少しの観察と、数回の試行錯誤で会得しやがった。色々とおかしい。
彼女の店は普通の包丁から刀まで、手広く扱っている。彼女が刃物を作ると、それだけで『村正作』と箔が付くらしくてな? 妖怪避けや退治用として、幻想郷だと需要が多いそうだ。ちなみに俺も一回、試しにメスを注文したんだが……切れ味凄すぎてブルっちまったよ。
幸村は……各所を放浪しつつ、武者修行してるらしい。
あくまで『手合わせ』って形と、自衛のために戦ってるみたいだが……こっちに来てからまた成長を続けてるみたいだ。天人の娘とか、紅魔館の美鈴とか、色んな実力者の所に『頼もう!』ってな具合で。あぁあと、妖怪の山や地底にもよく出没してる。
ちなみに、まだ治ってないクセして、我慢できなくなった勇儀姐さんが、まーた派手にドンパチやった。そのせいで完治が遅くなった。当然俺にも無駄な仕事が増えた……全く、やれやれだぜ。
そしてクソ兄貴……真也の事だが。
アイツの未来を話すにゃ、まだちょっと早い。こっから先はオフレコなんだが……異変が終わった23日からきっかり二週間後……誰も知らない戦いがあった。異変の記録に残らない、影に埋もれた戦争があった。まぁ本編とは関係ないエキストラの話なんだが……この日再現されたモンは、シャレにならない物だったからな。
そう。まだ……めでたしめでたしで、終わってなかったのさ。
6ステージクリア後に、EXステージがあるのは東方シリーズの伝統ですよね!
つまり……もうちょっとだけ続くんじゃ。残り三話です!




