9/14
オカシな二人 割れたクッキー3
髪色を戻したら学校の中が少し過ごしやすくなった。
嫌な目が来ない。その代わり街中で知らない女の目が追っかけてくる。
浴衣の時のタカみてぇ。
あれ以来、タカとはメッセージも送りあってない。
タカが行きそうな場所は全部外してる。
会いたい、けど、会いたくない。
タカの負担に、なりたくない。
会いたい…また笑いかけて撫でてもらいたい。一緒に飯食って…。
(…あ。コレ、『好き』だ。)
俺、タカに惚れてる。
気づいた瞬間、涙が止まらなくなった。
*
カナコさんからリュウがいきなり帰ってきたけど何かあったのか?とメッセージが来た。
特に何もない。問題ないと返した。
彼が決めた事なら俺は何もしない、出来ない。
だって俺たちの関係は【友人】だ。
相談されたら応えるけど、一人で悩みたいならそうすればいい。
俺はリュウの親でもないし、リュウは俺のものじゃない。
龍臣さん達はリュウから逃げた。俺と言う理由を見つけて【息子の幸せを願う親】になる事を先に決めてしまった。
リュウが自分で決めて俺を選ぶなら、なんでもしてあげたいけど。
多分それも違う。
リュウは与えられてばかりの雛鳥は嫌がりそうだから。
ちゃんと飛べるようになって、それでも俺の所にきてくれるなら。
甘く優しい鳥籠の中で眠ればいい。




