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オカシな…オバケな話

「…たかぁ…掴んでてい?」

隣の布団からリュウの手が伸びて肩の辺りの服を摘まれた。

どうしたの?って聞いたら

しばらくモゴモゴしながらホラーを見て怖くなったと教えてくれた。

ああ、夏だからかホラー物よくやってたな。たしか今日はジャパニーズホラーだから、後に一人になると思い出して怖くなるパターンか。

冷房をかける為に横並びで布団を敷いてるから手繋ぐくらいは問題ないか。

リュウの方の手でリュウの手を掴んで布団に下ろす。

「コレなら大丈夫?」

と聞いたら、小さく「ん」と答えが返ってきた。

この感じは、照れてるな。

少ししっとりした硬い手を握り直りして瞼を閉じた。


ボケーッと垂れ流してたテレビでホラーなんか見なきゃよかった!洋画とかなら「ぎゃー!」って叫んで終われたのに、日本のヤツは夜が怖い!しかも布団に幽霊出るやつ!目ぇ開けてなんかいたらどうしようなんて考えちまったら寝れない!!

こうなりゃタカに縋るしかない!タカの方に手を伸ばす。袖を掴んだ。タカだよな?お化けじゃないよな?

穏やかな優しい声が「どうしたの?」って聞いてくれる。ちょっと怖さが減った。

見たテレビが悪かったんだと正直に話せば。

「なら」と袖を掴んだ手をとり、手を繋いでくれた。

「コレなら大丈夫?」

タカは、からかったり笑ったりせずにそう言ってくれた。

ああ、ホント、タカは優しいなぁ。

おっきくて肉刺のある硬い手が包むように握ってくれるのが守られてるみたいで安心できて落ち着く。

気づいたら寝てた。

朝だぞっと声を掛けられて手をニギニギされる。

朝まで繋いでくれてたんだ…

タカの優しさに胸があったかくなる。

その次の日も手を繋いでもらった。

もう、手を繋いでもらわないと落ち着かなくて眠れないかもしれない。

どうしよう…

タカにそれ言ったら、なんかすっごい優しい目で笑いかけられて「じゃあ、ずっと繋いでようか」なんて言われて、顔が熱くなった。






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