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オカシな寝方

嘘のように残暑が消え去り、挨拶が「今日は寒いな」に変わった日。

先に風呂に入ってベッドで本を読んでいたらテレビを見終わったリュウが部屋に入ってきて布団に潜り込んできた。


「…どうした?」

「さみぃ」

ギュッと腰に巻きつかれる。

「暖房入れるか?」

「…それは、勿体無い」

「ここにいたら自分の布団が冷たいままだぞ?」

「一緒にねよー?ダブルだから大丈夫だろ?」

「ハァ…良い年した野郎がおんなじ布団って」

「一緒に寝た方がお互い温いじゃん?」

「…ハァ…まあ、いいよ。蹴らないでね?」

「たぶん、大丈夫。暴れたら落っことしていいぞ?」

「できる訳ないだろ…一回手離して」

本を置いて布団に潜り込み腕をリュウの頭の下に回して抱き寄せる

「!?」

リュウの体が硬くなった。

リュウは引っ付いてくる割にされるの苦手だよなぁ。

「どう?温い?」

腕は動かさないまま、少し声を落として聞いてみたら

「…うん」

ゆっくり、そっと背中に手を回された。

「…あったかい」

子供っぽい嬉しそうな声色で胸に擦り寄られてため息がでた。

色々文句を言いたいが、抱きしめるのを強めることで誤魔化した。

何が楽しいのかクスクス笑ってリュウも抱きしめてくる。

「タカにギュッてしてもらうとあったかいから好き」

なんて、無邪気なもんだ。


同じシャンプーなのになぜこんなに香りが違うんだろう?と目の前の頭を嗅ぐと「…ぅ、く、くさい?」なんて離れようとするから抱き込む。

「リュウは良い匂いだよ。」

と笑いながら返せば唸ってた。照れてるらしい。

「ふふ…寝にくいなら離すけど?」

「…いい」

「じゃ、おやすみ、リュウ」

「…おやすみ」


夜中に寝返りを打ってお互い離れたのに、明け方リュウが擦り寄ってくるから抱きしめた。

こんなに触れ合ってたら距離感おかしくなりそうだ。

まあ、自分から離れる気はない。

ただ…

足の間に太腿挟み込まれるのは、座りが悪いなぁ。



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