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16.今後の事

シャッターの閉まった喫茶マロウド。机に対面越しに座った時子の顔が店内の明かりに照らされる。あまりまじまじと見た事がなかったが、よく見ると均整の取れた鼻や口、くっきりとした丸い目をしていて、可愛い子である。現代人と顔のつくり自体は非常にそっくりである。服を着替えてしまえば、その辺の年頃の女の子と見分けが付かない。


「それで話したい事とはなんぞや」


「今後の事についてなんだけど、良かったら漫画を一緒に作るアシスタントにならないか?」


「ワシがか?絵など描いても描けぬぞ」


「いや、それでも構わない。指示したとおりに紙を整理したり、情報収集をしたり、スケジュールの管理をしてほしいんだ」


「よくわからんが、言われた通りにすればいいんだな」


机に頬杖をつく仕草が、まるで平安時代の人間とは思えない。そもそも平安時代に机など存在したのだろうか。物書きをする文化が庶民には無かったので、存在しなかった可能性が高い。平安時代の人間と言えど、現代の生活に馴染んでしまえば、こんな所なのだろう。


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