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10.勉強
時子は、喫茶マロウドを手伝いながら、読み書きや歴史について、染谷から貰った参考書を使って勉強していた。
読み書きに関しては、平安時代では庶民の殆んどが出来なかった。時子はノートに何度も書き写し、わからないところは染谷や市江さんに質問し、がむしゃらに勉強した。勉強することで、元の世界に戻れる方法を見つけ出せるのでは無いかと考えていた。
歴史の勉強は楽しかった。時子がいた、平安時代がどいういう文化だったのか客観的に見ることが出来るし、その後、どういう成り立ちで今の日本が作られたのかがわかるのが面白かった。特に日本と外国の戦争には驚いた。原子爆弾が投下された広島と長崎の絵を見て、時子は、驚きのあまり一瞬筆を止めた。
染谷から時子に贈られた参考書には絵(現世でいうところの写真)が豊富に載っていて、言葉の意味が曖昧な時子にとっては、理解し易かった。もっともっと色んな事について勉強してみたかった。




