4歳だけど侮るなかれ! 幼き領主の頭脳と休息 ②
午前の勉強を終えたあと、私はローザとエミーに手を借りながら、館の廊下をゆっくり歩いていた。身体の感覚が軽くなったとはいえ、まだ少しだけ左足に名残のだるさがあり、無茶をするのは禁物だ。それでも、以前のように激痛を伴うほどではないので、こうして自分の足で移動できることが嬉しい。前世で当たり前だったことが、今の私には“小さな達成”なのだ。
「リア、お昼ごはんまで少し時間あるし、廊下を二往復くらいしてリハビリにしようか?」
エミーが明るい声で提案する。私はうなずいて、「うん……歩けそう……」と答えた。怪我が回復し始めたとはいえ、医者からは「急に負担をかけすぎないように」と言われている。暗殺未遂の事件から何か月も経ったいま、足に痛みはほとんど残っていないが、やはり無理は禁物らしい。
「でも、あんまり張り切りすぎると後で脚が痛くなるかもだから、ほどほどにね?」
ローザが私の腕を支えつつ、少し心配そうに声をかける。私は「うん、わかった」と小さく息を吐く。歩けるようになったのは嬉しいけれど、どうしても周囲に心配をかけてしまうのが申し訳ない。
(前世ならこんな軽い距離、なんてことなかったのに……まさか4歳の体力をここまで意識することになるなんて)
思えば、私はもう4歳。肉体としての年齢は幼いままだが、時間は着実に過ぎていく。まだ外には出られず屋敷内に留め置かれているものの、身体が成長するにつれて、前世とのギャップが少しずつ“埋まる”……どころか、むしろ“さらなる矛盾”を抱える瞬間が増えているようにも思える。
たとえば計算の件。午前中、ベアトリーチェの前で簡単な足し算や引き算をスラスラとこなしたら、みんなが大騒ぎして褒めてくれた。前世の記憶を活かせば二桁程度の計算なんて朝飯前。それでも今の身体は4歳の女の子で、周囲からは「すごいお嬢様」と驚かれ、私自身も少し得意げにはなるものの、心のどこかで落ち着かない気持ちが芽生える。
(こんなに“子ども扱い”されて喜ばれているのに、私は実際、以前は大人だったはず……。でももう、この4年近くを女の子の身体で過ごしてきたし……だんだん慣れてきちゃってるのも事実)
「リア、大丈夫? また考えごとしてる顔してるよ?」
エミーが私の表情に気づいて、覗き込んでくる。私ははっとして、「う、うん、なんでもない……」と慌てて返す。幼児の顔には感情がすぐ出るらしく、どうにも隠しきれないのが厄介だ。
「変なこと考えすぎないほうがいいよ。今日は計算もいっぱいできたし、足の具合も調子良さそうだし、いいことづくめじゃない? 自分にご褒美をあげてもいいくらいよ」
ローザはそう言いながら、私の腰を支えるように軽く手を回す。廊下を二往復しただけでも、やはりちょっと疲れてきたのを感じるが、体力が徐々に戻っている実感は確かにある。実際、「これがあと数か月もすればもっとスムーズに歩けるようになる」と思うと嬉しい限りだ。
「さて、じゃあ部屋に戻ろうか。もうすぐお昼の時間みたいだし、今日はスープとパンだって聞いたよ?」
エミーがにこやかに声をかける。私は「あ、うん……」と返事する。どうやら伯爵家の暮らしは、当分この“屋敷内での安静生活”が続くだろう。暗殺者の危険を完全に排除できていない今、外出や大勢が集まる場は控えられている。私自身、この4年間ほぼ屋敷の中だけで過ごしてきたから、もともと外の世界に強い執着があるわけではないが、それでもいつかは領地を歩いてみたいと思うこともある。
—
昼食を終えると、私は軽く昼寝をとるよう勧められた。ベアトリーチェが「幼児の体力を考慮して、午後の勉強は無理せず短めにしましょう」と言ったのもあり、エミーとローザも「少し寝てからやればいいわ」と提案してくる。正直、前世の感覚では昼寝など滅多にしなかったが、この身体は4歳。午前中の勉強とリハビリだけでかなりのエネルギーを使っている。結局、ベッドに横になって数分もしないうちに、まぶたが重くなってしまうのだから、やはり幼児の体は正直だ。
「……すぅ……」
いつの間にか眠りに落ちていたらしい。ふと目を覚ましたとき、部屋の窓から差し込む光がオレンジの色合いになりかけている。午後も半ばを過ぎたということだろう。寝ぼけ眼のままベッドから起き上がろうとすると、エミーが「ゆっくりゆっくり。急に立ち上がるとフラつくよ」と慌てて支えてくれる。
「お昼寝、ちゃんとできた?」
ローザが穏やかな声で問いかけるので、私は「うん……たぶんぐっすり」とあくびまじりに答える。やれやれ、前世の私からすれば考えられない生活スタイルだが、いまはこの身体に素直に従うしかない。体力を温存しないと、足にも脳にも響く。4歳という年齢を実感する日々だ。
(だけど、計算だけはちょっと頑張れそう……実際のところ、あまり疲れないし)
「さて、午後はどうする? ベアトリーチェ様は『午後に一度顔を出すかも』って言ってたけど、無理なら明日に回すって話もあったよ」
エミーが私をソファに案内しながら訊ねてくる。私は少し首をかしげて「うーん……せっかくだから、もうちょっと勉強したいかも……」と小声で返す。計算の続きをしたいし、文字の練習もまだ余力がある気がする。
「本当に? あんまり無理しないでね。今日の午前中も結構がんばったし」
ローザが心配そうだが、私は「うん……大丈夫。そんなに長い時間じゃなくていいから」とお願いする。この身体は幼いけれど、前世の知識を活かせる“計算”くらいはもっと練習したいという欲求がある。なんだか“できること”が増えるのは単純に嬉しいし、領主として将来必要になるスキルでもあるし……。
「わかった。じゃあ少しだけ勉強して、疲れたらすぐ休もうね」
エミーが許可してくれて、私はほっとする。そこへちょうどタイミング良く、ノックの音が聞こえ、侍女が「ベアトリーチェ様が来られました」と知らせてくる。どうやら彼女も私がやる気なら、短時間のレッスンをしてくれるらしい。私は小さくガッツポーズをしながら、机へ向かう準備を始めた。
「リアンナ様、少しお時間いいですか?」
ベアトリーチェが部屋に入ってくると、エミーとローザは「どうぞどうぞ」と笑顔で迎え入れ、私の机を整えてくれる。私は眠気がまだ少し残っているが、冷たい水を一口飲んで心をシャキッとさせる。
「うん……もう少し、勉強する……」
私が意欲を見せると、ベアトリーチェは穏やかに微笑み、「無理のない範囲でやってみましょうね」とうなずく。
まず取り出されたのは、簡単な“生活計算”らしき紙だ。内容は「農産物を何個売るとアウレナがいくつになるか」とか、「この道具を修理するのに何万アウレナかかるか」など、領地の管理に関わる数字の例題だ。私からすると前世でいう“ちょっとした算数”という感覚だが、体は4歳だからやはり少しずつやらないと集中がもたない。
「じゃあ、例えばこの問題。リンゴが1個50アウレナで売れるとして、7個売ったらいくらになるでしょう?」
ベアトリーチェが軽快なトーンで尋ねてくる。私は頭の中でサクッと「350」と計算し、答えを口にする。すると彼女が「そうですね、正解です。じゃあ、この1割が税として徴収されるとしたら?」と続けるから、私は「35」と答える。
でも、1アウレナって、何円くらいなんだろう?前世だったら、ファーストフードチェーンの品物の値段で推定する方法があるが、さすがに世界的チェーンといえども、異世界までは出店していないだろうし……。
こんなふうに、実務的な計算に近い問題だと、前世の知識が妙な形で引っかかる。何か新しい発見をするたび、私は“この世界の仕組み”を身をもって学んでいるのだと実感する。計算そのものは簡単なのに、幼児の体でこなすと不思議な疲労感が伴う。
「うん、こういう計算を覚えると、将来きっと役に立ちますよ。領主としては、税や支出を把握しなくてはなりませんからね」
ベアトリーチェが優しい目で私を見つめる。私はうなずきつつも、心の中では「こんな生活費や税の話ばかりじゃなく、魔法や政治の詳しい仕組みも学びたいのにな……」と思わずにはいられない。でも、4歳児にはまだ早すぎるらしい。
ひととおりの計算練習が終わると、次は文字の書き取り。私は多少は慣れてきたが、手が小さいのでペン先が安定しない。それでも何とか形をなぞり、短い文章を書く。ベアトリーチェが「上手になりましたね。最初のころよりずっとスムーズですよ」と褒めてくれるが、前世の男の身体に比べると信じられないくらい手先がもどかしい。
(字をうまく書けないだけで、こんなにストレスを感じるなんて……)
税の話を聞いて、ふと、前世の知識がよみがえる。税金は、国家(統治権)にとって、極めて重要な存在だ。これがないと国家は運営できない。だから、憲法にも納税の義務なんてものがある。そして、税金は、破産しても免責されず、かつ、破産時には優先的に破産者の財産から持っていくことができることになっている。他にも、差押や財産調査について、非常に優遇されている。この世界、あるいは、この領土にも、そういう仕組みはあるのだろうか。
気づけば、また疲れが蓄積してきている。頭が重くなるし、身体も幼児としての限界を訴えているようだ。ベアトリーチェが「そろそろ休憩しましょうか?」と優しく提案し、私は無理せず「うん……」と頷く。考えてみれば、午前中も勉強したのだから仕方ない。
「リア、がんばったね。さっきより難しい計算もできたし、字も前よりしっかり書けてる。すごいよ?」
ローザが本当に嬉しそうに褒めてくれる。私は「ありがと……」と素直に受け取るが、同時に“前世の大人感覚”では物足りないと感じる自分もいて、相変わらず複雑な気分だ。
(まあ、今日はこのへんで。無理して変に疑われても困るし。4歳の女の子があんまり超人的だと怪しまれる可能性も……いや、そこまで考えすぎか。)
勉強が一段落して部屋に戻ると、夕方の空が窓の向こうで少しずつ黄金色に染まりかけていた。エミーが「さっき、ちょっとおやつ用意してもらったから、食べる?」と尋ねてくるので、私は「うん……」と頷く。勉強とリハビリだけでも、この身体はお腹がすくようだ。前世と比べると、食事量は圧倒的に少ないはずなのに、最近は意外とよく食べられるようになっている。
ふと、エミーがテーブルに並べてくれたおやつのスプーンを手に取り、きちんとした姿勢で食べる自分に気づいて、妙に照れてしまう。前世の男性時代にはこんな“可愛い子ども用スプーン”なんて触れたことなかったし、あまり意識もしなかった。“お嬢様のテーブルマナー”をエミーやローザから習っているうちに、自然と動作が女性らしくなっている気がして、どこかモゾモゾと落ち着かない。
「リア、スプーンの持ち方すごく上手になったね」
ローザが嬉しそうに声をかけてくる。私は「え、あ……そ、そう……?」と返事しながら、4歳児の無邪気さを装ってみせる。周囲は微笑ましい光景だと思うかもしれないが、私の内面では“女の子の仕草”をこなす自分への微妙な違和感が拭えない。
(男だった前世はもう忘れるべきなのか、それとも大事にするべきなのか……こうして何気なく女性的な動作に馴染むたびに、ちょっとだけ胸がザワッとする。)
そんな戸惑いを抱えながら、結局は幼児の体が正直に“甘いおやつうれしい”と喜ぶから、スプーンを使って綺麗に食べ終わってしまうのだ。ティーセットで出されたハーブティーも嫌いではないし、香りを楽しむほどの余裕もある。前世で飲んでいた苦めのコーヒーやお酒なんかとは別世界……。でも、これが今の私の現実だ。
「はい、ティッシュで口を拭いて……そうそう」
エミーが甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。私が「自分で拭けるよ……」と小声で抵抗するものの、彼女は「はいはい」と言いながら優しく口元をぬぐう。
(うーん、もう4歳なのに、お姉さんたちに世話されっぱなし……。でも、まだ怪我も完全じゃないし、前世の男としてプライドを気にしても仕方ないか……)
こうして夕方が近づくと、館の中では使用人たちが何かと忙しく動き回り始める。夕食や明日の準備、そして私の護衛体制も含めて、みんなが気遣ってくれるおかげで、不自由なく過ごせるのはありがたい。暗殺未遂事件以来、セキュリティは強化されたままなのだ。
「リア、今日はもう勉強しない? 身体が疲れてたら、無理しなくていいんだよ」
ローザが確認してくるので、私は少し考えた末、「うん……もういいや。今日は計算たくさんしたから……」と返す。さっきまで「もっとやりたい」と思っていたはずなのに、今は子どもの体が訴える倦怠感のほうが上回っている。
(ほんと、4歳児の体はすぐ限界が来るな……もうちょっとタフなら、前世の知識をもっと活かせるのに。)
結局、私はそのまま部屋で少しぼんやり過ごすことにした。本を読もうとしても眠気が勝ちそうだし、ドレスの試着や何か特別なイベントがあるわけでもない。最近は“女の子の仕草”に慣れさせるために、エミーとローザから簡単な“お辞儀の練習”や“座り方の稽古”なんかも教わり始めているが、それだけで予想外に神経を使う。
(まさかこんな“女性の礼儀作法”まで学ぶことになるなんて……。でも、伯爵家の令嬢なら当たり前なのか……)
夕食の時間が近づくと、館の廊下から香ばしい匂いが漂ってきてお腹が鳴る。幼児の体は正直で、さっきおやつを食べたばかりなのに、もう食欲が湧いてくるから不思議だ。エミーが「今日はお魚のスープらしいよ」と教えてくれて、私は何だかワクワクする。
(計算なんて前世の経験を活かせるけど、食べ物の味覚は4歳児のままなんだよな……やけに甘いものが美味しく感じたり、苦いものが無理だったりするし。)
こうして一日が終わろうとしているころ、私は改めて“4歳”という幼児の立場を噛みしめる。午前中は計算や文字の勉強で少しだけ脚光を浴び、午後は身体の限界を感じて昼寝――前世とはまるで違うサイクルだ。しかし、これが今の私の“リアンナ”としての現実だと受け入れなくてはならない。暗殺の危険があるから外へは出られないし、女の子としての将来を想定した礼儀作法も少しずつ習わなくてはいけない。
(いつか、この領地をちゃんと治める日が来るんだろうか……計算は得意だけど、それだけじゃないよね。いろんな手続きや、人心掌握、政治……)
ふと、エミーが「また考えごとしてる?」と笑いかけてくる。私は「うん、ちょっとだけ……」と言葉を濁す。女の子の体に慣れきっているようで、まだまだ戸惑いも残る。でも、いまさら過去には戻れない。
「まぁ、リアは毎日頑張ってるし、だいじょうぶだよ。ちゃんと私たちが支えていくから」
ローザが背中をさするように声をかけてくれて、私は小さく微笑む。この優しさに助けられているのは確かで、暗殺の不安も今はそれほど感じなくなっている。実際、安全対策は強化されているらしいし、屋敷内では問題なく過ごせるのが大きい。
「それにしても計算があんなに得意だなんて驚いたわ。あれくらいできれば、将来きっと領内の帳簿管理とか大丈夫だよね」
エミーが楽しそうに言うので、私は「そ、そうかな……」と頬を赤らめる。褒められるのは嬉しいが、前世経験者としては複雑な照れがある。
(でも実際、計算くらいしか“すごい”って言ってもらえる要素ないかも……。“女の子”の部分に順応するのは、まだ抵抗もあるし……)
そんな思いに耽っていると、晩ごはんの時刻がやってきた。夕食の場では、相変わらずフォークやスプーンの使い方に気をつけろと言われるし、エミーやローザが甲斐甲斐しく私を世話してくれる。前世の感覚ではとても恥ずかしいが、この世界での常識としては当然なのかもしれない。
(さっきの計算のように、周囲を驚かせることができるなら、女の子の恥ずかしさも少し紛れるのかな……いや、そんな単純でもないか。)
夕食が終わって部屋に戻ると、既に体はだいぶ疲れている。4歳児の体は一日動き回っただけでヘトヘトだ。ベッドのところに行こうとすると、ローザが笑顔で「お風呂、どうする?」と声をかけてくるが、私は「ちょっとだけ休憩……」とソファに沈みこむ。
前世ならシャワーで手早く済ませていたが、今は幼児の女の子。湯浴みのたびにエミーやローザが付き添ってくれ、「女の子だから清潔にしないとね」と熱心に体を洗ってくれる。淡い恥ずかしさを感じながらも、彼女たちの優しい手つきやあたたかな湯気で少し安心してしまうのが、やはり複雑だ。
「リア、湯冷めしないうちにベッドに入ろう。明日も勉強あるかもしれないし、しっかり寝とかないと」
エミーが促すので、私は「うん……」と返事をする。もう眠気もピークに近い。幼児らしく“すぐ寝落ち”してしまいそうだ。支度を終えてベッドに入り、フワフワの布団に包まれると、一日の疲れがどっと押し寄せる。
(今日は朝から計算を褒められて、ちょっと気分が良かったな……でも、そのぶん疲れも大きい……)
エミーが布団をかけ直し、ローザが枕を整えてくれる。私はぼんやりと「ありがと……」と呟きながら瞼を閉じる。いつものように、暗殺の不安も少しあるが、ここまで安全に過ごせているのは幸運だし、計算でみんなを驚かせられたのは悪い気分じゃない。
(これからも、少しずつだけど私にできることを増やしていきたい……。女の子としてのマナーはまだ抵抗あるけど、領主として計算くらいはバッチリこなせるように……)
すでに意識が半分薄れている中、私は自分の弱い身体と、その奥に眠る前世の大人の知識とを秤にかけつつ、「4歳児としての成長」と「伯爵家の跡取り」としての責務を想っていた。
明日になればまた勉強が再開されるし、いつかは外へ出られる日も来るだろう。その頃、私の“前世の男性としての感覚”はどれくらい残っているのか、そして“女の子としての日常”にどれだけ馴染んでしまうのか……。
(少し怖いけど、立ち止まるわけにはいかないよね……暗殺者の脅威も残っているし、領主としてしっかりしなきゃ……)
そんな決意とも不安とも言えない感情に包まれながら、私はレースが揺れる天蓋ベッドでゆっくりとまぶたを落とす。3歳のときからこの部屋で暮らし始め、もうすっかり馴染んでしまった。4歳になった私がここで何を学び、どこまで成長できるのか――女の子として生きることに踏み込みつつ、前世の違和感を振り払えないまま、私は静かに眠りに落ちる。
明日もきっと、計算の問題を解いて、文字を書いて、小さな身体でリハビリを続けながら、少しずつ領主としての一歩を踏み出していくのだ。そんなほんのりした希望と、一抹の複雑さを抱えながら、私は幼児の安らかな夢へと溶け込んでいった。
【作者からのお願い】
もし、「おもしろい」「続きが気になる」と思っていただけましたら、ブックマーク登録をしていただけるとうれしいです。
また、☆で評価していただければ大変うれしいです。
皆様の応援を励みにして頑張りますので、よろしくお願い致します!




