恋のルンバ
ある種の失恋を、ルンバが埃を吸うような現象に例えました。
今宵 回るルンバ
こちらも気にせず
歌い回るルンバ
捨てられた私
埃 吸い取るルンバ
やっと見つけたごみは
散りたくないわたし
誇りをつかむ私
ほこり見つけたルンバ
空気を読めぬルンバ
隅に逃げるほこり
そうよそれが私
午前1時のルンバ
部屋に二つの事物
そこは二つの音が
機械と泣き声
排他的なルンバ 無力的なわたし
ルルルルル ルンバ
lalalalala その愛
それからしばらくして
ほこりはルンバに吸われる
愛を知らぬルンバ
恋を離したルンバ
恋はルンバのささやき
次があるとルンバは言う
感想や評価、なんでもよろしくお願いします。