新たな仲間、ダメ姫登場!
あい
悠真たちが森から脱出し、町に戻ると、町の広場で一人の奇妙な少女が騒いでいた。彼女は「アリア」と名乗り、自称「勇者の姫」として名乗りを上げていたが、どう見ても頼りなさそうな外見で、持っている剣も見るからにおもちゃのようなものだった。
アリアは町の人々に「魔王討伐のために出陣する!」と宣言していたが、実際には戦闘のスキルもなく、ただの見せかけの勇者だった。悠真たちは彼女の姿に困惑しつつも、アリアが何かしらの役に立つかもしれないと考えて、彼女を仲間に迎えることに決める。
アリアは悠真たちと一緒に旅を始めるが、彼女の「勇者としての」スキルは役に立たず、常にトラブルを引き起こす。例えば、道中で誤って自身の剣を引き抜いてしまい、そのせいで魔物の群れが襲いかかってくるなど、まさに「ダメ姫」といった様子だ。しかし、彼女の明るさと無邪気さに、悠真たちは次第に彼女を受け入れるようになっていく。
アリアが持っていた「伝説の剣」が実はただの飾りであったことが明らかになる中、悠真たちはアリアの持ち味を活かしながら、次の目的地に向かう準備を進める。アリアは依然として「勇者の姫」としての自信を持ち続け、悠真たちにとってはまた新たな試練となるだろう。