錬金術
「先生、素材の調合は終わりました」
「ああ、次こそは成功させる!」
私、ナツキには夢があった。冒険者になりたかった。
しかし魔力が0であったため魔力ではなく自然の力を応用する錬金術師として力を磨くことにした。
私には錬金術の才能が誰よりもあった。
錬金術の研究を続けている内に弟子ができ、他の錬金術師には成し得なかった数々の偉業を成し遂げ、冒険者の道をやっと歩み始められる、そんな時にはもう50歳だった。
夢を諦めようと思っていた時、ある文献をみつけた。
それは肉体の錬成方法が書かれていた文献だった、文献は未完成だったが途中までは完璧で私なら完成させられると思い弟子と共に研究に明け暮れた。
それでも禁忌と言われる肉体の錬成には20年もの歳月がかかり、そしてついに錬成に成功しようとしている。
錬成陣は青白い光を放ち、徐々に若々しい肉体が姿を見せる。
ナツキ70歳はやっと夢への第一歩を歩みはじめた。
「先生おめでとうございます!」
弟子のカルメラは魔族だ。
人間に殺されそうになっている所を私が弟子として引き取り、今まで研究に付き合ってもらっていた。
「今まで本当にありがとうカルメラ、私が教えられる事はもうないよ卒業だ」
元々カルメラは凄い量の魔力を持っていて、錬金術なんて学ぶ
必要も無かったのに弟子にまでなってくれ本当に感謝しかなく。
カルメラには研究に付き合わせてしまった分、第二の人生を送って欲しい。
「いやいや、ついていきますよ先生」
「ん?」
「さあ、早く肉体を入れ替えてください!行きますよ冒険の旅へ」
こうして私の旅は弟子と共に幕を開けた。
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