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天狼の復讐(インテーカム)  作者: 四家雪稀
1/4

第一話 『ハナニラ』

少年シウは

AISガラド軍調達試練会場へ軍人になるためにスピカと共に訪れる。

そこで出会ったのは…

ザワザワっと賑やかな街の人々の声や街の音がする。

何の変哲もない街中を歩き、

なんの変哲もない花屋に入る。

店員     いらっしゃいませ。

スピカ    ピンクのアトランティアと

シウ     青のハナニラをください!

店員     こちらです。 ササ[花を渡す。]

ササ [花を受け取る]

シウ     ありがとう!ガラドさん!

店員     どういたしまして。  ポチ[カウンターにあった、小さなボタンを押す]

ガラガラ [奥の壁が扉が開くように開く。]

扉の向こうは小さな部屋があり。二人はその中へ入る。

ゴゴゴゴ [どんどん地下へその部屋ごと下がっていく。]

ガラガラ [地下までつくと扉が開く]

シウ     ………ここが…試練会場…

赤髪の男   なんだ?子供が来るなんてここも舐められたもんだよな。

シウ     ねぇ、スピカ。試練が始まるまで後どれくらいかかる?

スピカ    あと、10分ほど。

シウ     その間何かして遊ばない?

赤髪の男   ちょっと待った。無視すんじゃねぇーよ!

シウ     ?おじさん、何かよう?

赤髪の男   おじさんだと?

ガシ [シウの首元の服を掴み、持ち上げる]

シウ     わっ

赤髪の男   お前みたいな餓鬼はこんなとこでは必要としてねぇんだよ。

シウ     ………

赤髪の男   ?なんか言ったらどうだ?あ?

シウ     分かった。

赤髪の男   ?

シウ     おろせ。

幼い少年とは思えないほどの殺気と目からの圧力。

赤髪の男   !

ササ [シウをおろす]

シウ     はぁ。苦しかった。

赤髪の男   く、くそ! タタタタ

スピカ    あーゆう人を見た目で判断する人間は上に立つことを許されないんだ。

シウ     へぇ〜 ちら[あたりを見渡す]

人々     ざわざわ

シウ     ちら[あたりを見渡す]

人々     ざわざわ

タ、タ、タ、タ[何か見つけたのかシウが歩き出す]

ーーーーー

シウ     ねぇ、君!

アルデバラン あ?

シウ     復讐したい人いる?

アルデバラン ・・・・・は?

シウ     ここでは最高10人までの仲間が必要なんでしょ?

       復讐したい人がいるなら、僕の仲間になって!

アルデバラン お前…ここのルールしらねぇのか?

シウ     え?

アルデバラン お前はここ、AISガラド軍調達試練会場に用があってきたんだろ?

シウ     ………うん。軍人の許可が欲しいんだ。

       だから、許可がもらえることだけ知ってる。

アルデバラン はぁ…お前、AISが何かも知らないってことか?

シウ     うん!

アルデバラン [少し呆れ顔になる]

       いいか。AISは世界全ての情報を持つ組織機関だ。

       軍人の仕事はあらゆる場所に行き情報を集めること。

       例えば、事件が遠い場所で起こった時に軍を派遣して

       正しい情報を持って来させたり。

       暗殺、護衛、取材、魔獣の討伐、

       まぁ、軍人になれれば立ち入り禁止の場所にも入れるから

       目指すやつも多い。

       んで、その軍人になるためにはここで行われる試練に

       合格しなければならないってわけだ。

シウ     ふぅ〜ん。

アルデバラン 試練は五つだな。

       体力、知識、能力、戦闘力、判断力だな。

       一つの試練ごとにチームの人数を増やしていくんだ。

シウ     5個の試練しかないのに10人も仲間が作れるの?

アルデバラン 仲間を増やすのは何人でもいい。一度に10人でも、

       相手を観察してから少しずつ増やしてもいい。

       まぁ、増やさない一人だけのグループもある。

       まあ、説明はこんぐらいだ。分かったか?

シウ     うん。そういえば、君はどうしてここにきたの?

アルデバラン 出会ったばかりのやつにはいわねぇよ。

シウ     そっか。僕はシウ。

       色々教えてくれてありがとう。

アルデバラン ……アルデバランだ。

スピカ    ………

アルデバラン んで、そいつは誰だ。

シウ     あ、僕の友達。

スピカ    スピカだ。

アルデバラン ふ〜ん…

シウ     それじゃあ、またね!

タタタタ[シウとスピカが走り去っていく。]

アルデバラン ……

ーーーーー

スピカ    シウ。

シウ     何?

スピカ    なぜ、知っていることをわざわざ聞く必要があった?

シウ     う〜ん…ちょっと話したかっただけだよ。

       僕たちのこと周りの人は変な目で見てたけどあの人は違ったから

       話してみたかったんだ。それに、話してみたらすっごく優しかったよ。

スピカ    そうか。

タ、タ、タ、タ [男がシウの方に歩いてくる]

シウ     ?

ガシ [男がシウの胸ぐらを掴む]

シウ     わっ

かしら    テメェ。うちのやつに手を出したんだって?

シウ     え?なんのこと?

かしら    とぼけんじゃねぇ。赤髪のやつだよ。

シウ     え?僕、赤髪の人に手を出した覚えはないよ。

かしら    このーー

シュ [拳で殴ろうとする]

ガシ [シウが片手で止める]

シウ     もう、試練も始まってないのに戦いは駄目だよ。

かしら    !

グギ [シウが男の骨を折る]

かしら    !グァァァ! て、てめぇ!

シャキン[スピカが鎌をかしらの首に突きつける。]

かしら    !

スピカ    我々は赤髪の男に手を出してはいないと言っているだろ。

       お前は耳が聞こえないのか?

かしら    何だと!?

スピカ    聞こえないのであれば、試練をほったらかして病院に行ってきたらどうだ?

       ついでに、骨も治してもらえ。

       我々も敵が減るのはありがたいことなんだ。

かしら    …クッ…

スピカ    どうした?何も言えなくなったのか?それは、敗北を意味するんだぞ?

       それでもいいのか?

       あ、それに、先に手を出してきたのはあいつだ。

かしら    なに?

スピカ    嘘か本当かはどうでもいい。

       こんなところで我々も騒ぎたくはない。

       とっととうせろ。 [殺気を放ち、相手を睨みつける]

シャキン[鎌をさらに突きつける]

かしら    ………[冷や汗]

ーーーーー

スピカ    ………

シウ     スピカ。大丈夫?

スピカ    平気だ。わざわざ、鎌を出すほどもなかった。

シウ     そうだね。

スピカ    シウは正直に話していると言うのに。

       だから、子供の言葉に耳をかさない大人は社会を知らないんだ。

シウ     そうなの?

スピカ    いや、何でもない。………シウは本当にここに来てよかったのか?

シウ     スピカ。僕は大丈夫だよ。目的を一緒に考えてくれたのはスピカでしょ?

       だから、スピカも共犯!

スピカ    ………そう言う意味ではないのだがな。

シウ     そう言うことにしとこうよ!

スピカ    仕方ないな。

支配人    みなさん、お待たせいたしました。これよりガラド試練を行います。

       私は支配人です。申し訳ありませんが名前を申し上げることはできません。

シウ     え?何で?

支配人    申し訳ありません。

       我々のことは合格者にだけお話しすることができるんです。

シウ     そっか。わかったよ。

支配人    よかったです。では、早速ですが、第一試練を行います!

ガラガラ [門が開く。]

ーーーーー

支配人    では、説明させていただきます。

       ここにいる皆さんは花を持っていますね。

       それを相手から制限時間により多くとったものの勝ちです。

       最後に私のところに持って来て数えさせていただきます。

       ですが、武器は使わないこととします。

       皆さんのことは我々がきっちり!はっきり!とみておりますので!

       ご安心ください!

シウ     武器を使うとどうなるの?

支配人    その時点で失格です。

       説明は以上です!それでは、初め!

男      武器を使わないって…

女      じゃあ、どうすればいいっていうの?

シウ     スピカ。僕はどうすればいい?

スピカ    見る限り、初めは一人一本から。

       武器を使ってはいけないのでしたら能力を見るということだろう。

男      うわぁァァァ!

[男の体が燃えている]

男      た、助けてくれーー

バタ

赤髪の男   ふっ 武器がダメなら能力はつかっていいよな!

       ちら[女性の方に目を向ける]

女      ビクッ

赤髪の男   にや オラ!

女      !

バシ [赤髪の男の攻撃を跳ね返す]

赤髪の男   !

アルデバラン 女性に手を出すのは御法度だって学校で習わなかったか?

ビリビリ [アルデバランの手から電撃が放たれる]

赤髪の男   うわぁァァァ!

アルデバラン お怪我はありませんか?レディ。

女      は、はい…

アルデバラン では。

タ、タ、タ、タ [アルデバランが去っていく]

女      ………? ない…私の花が…

アルデバラン 優しい男にも気をつけた方がいいですよ。

女      !

シウ     アルデバラン。すごいね。

スピカ    そうだな。

男      ………ササ [スピカの背後からスピカの花を奪おうとする。]

スピカ    シュ [気配に気づいたスピカは体術で男を仕留める。]

男      グハッ

ドン ガン ゴキ [骨などを折る音]

男      あぁぁ!

スピカ    はっ 口ほどにもない。

ササ [相手の花をとる。]

シウ     スピカもすごいね。僕もお花とらないと。

ササ [手をかざす]

ボォォォォォォォ [十数名をシウの炎の能力で囲み燃やす]

十数名    ! うわぁァァァ!あつい!あつい!

サァァァ [炎が消える]

シウ     …わぁ!いっぱいとれたよ。

タ、タ、タ、タ [スピカがシウに近づく]

スピカ    花だけ燃やさないようにだけでなく。

       人にも手加減したのか?

シウ     うん。だって。殺すほどこの人たちは僕たちに悪いことはしてないでしょ?

スピカ    シウのそう言うところが不安だ。

シウ     え〜っと。1、2、3、4、…14本とれたよ!

スピカ    シウが火を使ってる間に私も14本取って来た。

シウ     でも、僕の方が花は綺麗なまんまだよ!

スピカ    そうだな。

タ、タ、タ、タ [アルデバランがシウたちに近寄る]

アルデバラン なぁ。

シウ     ?

アルデバラン 俺と勝負しないか?

シウ     うん。いいよ。

スピカ    ………

アルデバラン よし。お互い相手の花を一本でもとった方が勝ちだ。

       相手に取られたら自分の持っている花を相手に要求した分渡す。

       また、全部花を無くしたらその時点で次の試練には出れない。

スピカ    ………

アルデバラン 俺は今は10本だ。

シウ     僕は14。

アルデバラン よし。まず、幾つかける?俺は4本と行こう。

シウ     僕は2本!

アルデバラン じゃあ、初め!

シュ タタ [目にも見えぬ速さで二人がお互いの花を取ろうと一直線に走る]

シウ     ………

アルデバラン ………

スピカ    シウの勝ちだ。

シウ     やったーー!

アルデバラン あーあ、負けたか…仕方ねぇ。ほら、4本だ。

シウ     ありがとう!

アルデバラン んじゃ、次は幾つかける?ちなみに俺は、全てを賭けよう。

       さぁ、どうする?

シウ     …じゃあ………やめるよ。

アルデバラン は?

シウ     だって、ここで僕が勝ったら、アルデを仲間にできない。

アルデバラン ……… ぷっ ハハハ そうだったな。お前は俺を仲間にしたいんだったな。

       わかった。これで勝負はお預けだ。

シウ     !ほんと!

アルデバラン あぁ。

ーーーーー

支配人    残ったのは200分の50ですか。

       いいでしょう。

       花はこちらで数えさせていただきます。

       預けたい方は預けていただいても構いません。

ーーーーー

シウ     はい。どうぞ!

支配人    ?(この花は…)

シウ     どうかしたの?

支配人    いえ。あなたの持ってきた花が一番綺麗に残っていますね。

シウ     ほんと!?

支配人    はい。

シウ     やったー!

ーーーーー

支配人    では、次の試練です。っと。その前に、

       お仲間を作る時間をお作りいたします。

シウ     スピカは仲間にしたい人とかいる?

スピカ    今はまだ観察したい。

シウ     じゃあ、僕が決めてもいい?

スピカ    あぁ。

タ、タ、タ、タ

シウ     アルデー!

アルデバラン おう。ってか、さっきから思ってたが、お前、俺のあだ名使ってんだろ。

シウ     改めて!僕の仲間になって!

アルデバラン やーなこった。

シウ     えぇ〜!

アルデバラン お前の能力を見たがなかなかよかったし、

       腕も、そこらのやつよりかはあると思ったが…

       俺は復讐したい人なんていない。

スピカ    ………

アルデバラン そういうことだ。そこのお姉さんにも伝えとけ。

二人     !

アルデバラン どうかしたか?

シウ     あ、スピカはよく男の子と間違えられるからすごいなって思って。

アルデバラン こんな綺麗な女性を見分けられねぇわけがねぇだろ?

[自信満々に言う]

シウ     ………

スピカ    ………

アルデバラン なんだよ。

支配人    はい。終了です。では次の試練に行きますね。

ガラガラ [扉が開く]

ーーーーー

支配人    次は一体一で戦ってもらいます。

       相手が参ったっというか、戦闘不能になるまで続けてもらいます。

       それから、仲間の中で一人でも負ければその仲間の方も失格となります。

全員     !

スピカ    やはり、さっきのは能力、または体術を見るためのものだったのかもな。

シウ     そうかもね。

アルデバラン 余裕そうだな。

スピカ    ここはまだEエリアだからな。大物は少ない。

シウ     Eエリア?

アルデバラン ここのEエリアは花屋が入り口だっただろ?

       他にも入り口があってそれがA〜Hエリアまで繋がっているってことだ。

シウ     だから、これだけの人数しかいないんだね。

支配人    では、名前をお呼びいたしますのでそれまでは

       個室か闘技場で休憩なさってください。

アルデバラン お前らはどうするんだ?

シウ     僕は闘技場で仲間にする人を探すよ。

スピカ    シウが行くなら私も行こう。

アルデバラン んじゃ俺も。

ーーーーー

ワラクvsローズ

支配人    初め!

ワラク    君、名前は?

ローズ    ローズだ。

ワラク    ローズ…いい名前だね。

ローズ    何が言いたい。

ワラク    いや〜薔薇には棘があるだろ?だから、君に触れたくないな〜って思って。

ローズ    じゃあ…触れさせてやる! シュ [ワラクに攻撃する]

       ! (ふ、触れられない…)

ワラク    にや[口元をにやつかせる]

シュ [ローズの体に攻撃が入る]

ローズ    ガハッ (あり得ない…あいつは指一本動いてないのに…)

ダン ドン [それからも目に見えない攻撃がローズを襲う]

ローズ    クッ…

ワラク    耐えるね〜でも…

ダン

ローズ    うっ ぐはぁ [口から血が出る]

ワラク    どうする?まだ続ける?

ローズ    あ、当たり前だ…

ワラク    …そう…

シュ [ワラクの能力の風の刃が舞う]

ローズ    !

シュ シュ シュ シュ ブシァ 

[ローズは頑張って避けるが、先ほどの攻撃で体に力が入り切っておらず、全てを避けきれなかった。風の刃によって切られた部分から、血が出る]

ローズ    クッ

シュ [ワラクがローズに近寄る]

ローズ    !

ワラク    シュ [ワラクがローズに最後の一撃を加える]

ローズ    カハッ

タタ バタ [ローズが倒れる]

支配人    勝者、リーフ!

シウ     すごい。

スピカ    風の刃に気を逸らさせ、触れられないと思っていた拳で

       骨を砕かられたってところか。

アルデバラン 触れられないのはどう言うことだ。

スピカ    見た限りでは風の能力の応用で

       自分とローズの間にある空気を固めたんだろ。

アルデバラン ふ〜ん。

ーーーーー

シウvsかしら

シウ     ………

かしら    さっきはあの男に邪魔されたが今回は一対一で勝負だ。

シウ     うん!いいよ。

かしら    [口元をにやつかせる]

支配人    それでは…初め!

シウ     ………

かしら    こねぇならこっちから行くぞ!

タタタタ [男がシウに向かって走る]

かしら    おらあああ!

シウ     ボッ [空中に火を灯す]

かしら    !

ボワァ [その火が男の服にまとわりつく]

かしら    うわァァァ! くっ バシャ[自分の水の能力で火を消す]

       はぁ はぁ

シウ     水属性か…相性悪いな〜

かしら    この! [シウに攻撃する]

シウ     よっと。 [軽々と避ける]

シュ シュ シュ [男がシウに何度も攻撃するが、シウはそれを全て避ける。]

かしら    はぁ はぁ クソッ ちょこまかと逃げやがって…

シウ     ……… シュ [シウの姿が突然消える]

かしら    ! どこに行きやがった。

シュ ゴン [男の足元から顎を目掛けてシウが殴りかかる]

かしら    !ゴフッ  バタ [男はその攻撃をくらい倒れ気絶してしまう]

シウ     ………

支配人    勝者、シウ!

シウ     やったーー!

ーーーーー

支配人    初め!

スピカ    ………

男      なぁ、ルールを決めて遊ばないか?

スピカ    …いいだろう。どんなルールだ?

男      武器、能力の禁止。ってのはどうだ?

スピカ    分かった。他には?

男      !…(こいつ、自分の大きい鎌が武器じゃないのか?

       それとも俺を舐めてるのか?)

スピカ    ないなら始まる。

男      ま、待て、早まるな。最後だ。俺は今まで30人も殺した。

       老脈男女問わずな!

スピカ    そうか。

男      ! (こいつ…緊張もしねぇのか?)

スピカ    ……… ギロ

男      ドクンッ (な、なんだ?)

スピカ    お前…弱いな。にや

男      !

スピカ    どうした?さっきから冷や汗が止まらないようだな。

男      は?何を言ってーー

スピカ    30人殺したのも嘘だろ。

男      ギクッ

スピカ    わかるか?そのことが嘘ならばお前は嘘をつかなければ

       強くなれない弱い人間だってことだ。

男      あ、…

スピカ    おぉ。花は自分の手ではなく、仲間からもらったのか。

       醜いな…自分の手で花を一輪もとることができないのか?

男      や、やめーー

スピカ    やめるわけがないだろ?君みたいな馬鹿を前にすると

       無性に言葉を発したくなるんだ。

       あぁ…醜い…君みたいな人間でも社会の役に立とうとここにきたのか?

       否。お前は人を殺したかった。無差別に!拷問をして!快楽を得たかった!

男      ま、まいーー

スピカ    そんなことを考えることは馬鹿にしかできない。

       その表情どうしたんだ?怖がってるようだけど。

       何か怖いものでも見たのか?

       ふふ。実に…滑稽。

男      う、うわァァァ!

シュ [男がスピカに襲いかかり、殴ろうとする。]

スピカ    ガシ ボキ [スピカは男が殴ろうとした腕を避けて掴み、骨を折った。]

男      !あぁァァァ! ま、まいったーーーーーー!

支配人    勝者、スピカ。

アルデバラン うわぁ…えげつな…精神を痛ぶったのか。

       というかあいつはなんの能力者だ?

シウ     スピカは能力を持ってないよ。

アルデバラン は?

シウ     別の力を持って戦ったんだ。

アルデバラン ………

ーーーーー

アルデバラン はぁ…やっとか…

支配人    それでは初め!

アルデバラン ………

女      ?どうしたの?まさか、女に手をだせないの?

アルデバラン あぁ。そうだ。

女      ………アッハハハ。自分から言うなんてバカね。

アルデバラン レディーに傷を付いたら行けねぇだろ?

女      あら、でもそれじゃ勝負にならなくてよ?

アルデバラン そうだな。なら…傷つけなければいい。

女      ! シュ 自分にナイフを突きつける

アルデバラン ………何してるんだ。

女      そこから一歩でも動いたら私の体に傷をつける。

アルデバラン はぁ…わーったよ。ここから足を動かさなければいいんだな。

女      えぇ。そうよ。

アルデバラン …だったら…シュ

女      !

ビリビリ [剣の持ち手を掴んだまま剣の先から電気を伸ばして女の首筋まで突きつける]

女      ……無理ね。あんたは女に手を出せないんでしょ?[冷や汗をかいている]

アルデバラン あぁ。あれは嘘だ。

シュ ズチャ [女の首を切る]

女      ………

ドタ バタ ドン [女の首が地面に落ちて転がり、女の体が倒れる。]

支配人    勝者、アルデバラン!

女      ………

アルデバラン 悪いな。俺、悪い女は嫌いなんだ。

女性を大切にしていたアルデバランが女性を殺した…

シウたちはそれを見て何を思ったのだろうか…

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