止まった時計
私の家にはたくさんの時計がある。
なかには、1時間ごとに音楽が鳴る時計も。
でも、私のおじいちゃん家には止まった時計がある。
しかも、不自然に。時間が4時44分で止まっている。
なんか怖い。気になったのでおじいちゃんに聞いた。
私「じいじ〜、なんであの時計止まってんの?」
おじいちゃん「それはね...」
おじいちゃんの滑舌が悪かったのかよく聞き取れなかった。
小さかった私はまだわからなかった。どう意味だったのか。
一年後、おじいちゃんが亡くなった。
止まった時計を見てみると、なぜか再び動いている。
母に尋ねたが、そんなことはしてないという。
私が小学生の頃、時計が止まった。
その後、母は交通事故に遭い亡くなった。
おじいちゃんが言っていたことそれは...
おじいちゃん「それはね、命の時計じゃよ」と
あの時計が止まったら誰かの心臓が止まる。
私が大人になった今となってはその時計はどうなったのか
私にはわからない。