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第18話 水面イモリ(シーサラウド)

いつもより長くなりましたが、読んでいただけると幸いです

「あ、あった。これが冷ツツジ(クランカ)ね。」

「あたりに喰い荒らされた形跡もあるし、この付近なら、水面イモリ(シーサラウド)もいそうだな。」


 ラシュアさんが見つけた花に対して、俺も鑑定魔法を使ってみる。


『冷ツツジ(クランカ)ツツジ科の植物。水属性魔素の強い地域に分布する。花弁を草食動物が好んで食す。』

 簡易的な説明が視界に表示される。

 もう少し、詳しく調べることもできるけど、今はいいかな。


 目に写ったものを鑑定魔法を使うだけで、それがなんなのかなんとなくわかるって結構便利だよね。

 似てる植物があっても、間違える事がないって凄いと思う。


 この世界の鑑定魔法は、別にチート的な魔法って言う感じではなく、広く普及してる。

 まぁ、端的に言うなら、この世界のウィキみたいな感じかな?


 SNS系の魔法みたいに、誰もが情報を書き込めて、誰でも簡単に使える魔法として広まってる。


 この魔法以外にも、国家主体で情報を載せているものもあるけど、この魔法より、図鑑とか広辞苑みたいな、少し堅苦しさのある書き方になるんだよね。


「うわぁ、凄い綺麗な花だね。あ、触ると少し瑞々しい。」

「あ、私も写る。」


 ネアさんがツンツンと花を突いたあと、ポーズを取り出したのを見て、ラシュアさんが近づいていった。


 この世界の自撮りは、カメラとかがあるわけじゃないから、何もない方向を見て静止することになる。側から見るとなんか、シュールな光景だよね。


「もう少し緊張感とかないのか、あいつら?」

「まぁ、まだ見つかってないからね。」

 バーツは呆れた感じに眺めてる。

 でも、こんな感じだけど、やるときはやる人達ってわかってるからね。

 でも少しだけ、このせいで炎融熊ファールドの時、怪我してたんじゃないかと思ってしまう。


 詳細は知らないけどさ。聞けないし。


 そんな事を思って視界を変えた先に、とある物が目に写った。

「あ、あれって。」

「水面イモリ(シーサラウド)だな。」


 木々の間をのそのそと歩む、全長2メートル近い大きなトカゲが目に入った。

 頭から足先までが、この前見た綺麗なグラデーションをしていて、画像で見た時よりも綺麗に見えた。首に海藻を提げてるのが少し気になるところ。


「見た感じ、オシドリではなさそうだな。」

 その訳され方すると一瞬良くわからなくなりそうだけど、二匹ではなく単体で行動してるって事だよね。


「そうね。近くに大きめの魔素は、あの一匹だけね。」

 知らぬ間に、ラシュアさんが撮影を終えて隣に立っていた。

「じゃあ、俺とナギアが先陣を切って攻撃してくるぞ。」

「了解」

「じゃあ、私は後ろですぐにスイッチ出来る様についていくね。」

「オッケー。私は2人の攻撃後もう一度辺りを警戒してみるから、番い(オシドリ)の場合は一度下がるように声をかけるわ。いない場合は、そのまま加勢するわね。」

「おう。じゃあ、いくぞ。」

「うん。」

 先手必勝と言わんばかりに、駆け出したバーツの隣を俺も遅れないように走り出す。

 バーツは走りながら槍を振りかぶって、水面イモリ(シーサラウド)の背中に向かってぶん投げた。合わせるように、俺も斬りにかかる。

 水面イモリ(シーサラウド)は、振り向くよりも早く、首に下げていた海藻で槍をはたき落とした。


 バーツが投擲のため、一歩遅れて切りかかった俺に、水面イモリ(シーサラウド)は、海藻で剣を止めた。

 先程までは、鞭の様にしなっていた海藻が、俺の目の前に来る時には、干からびて強度を持っている。

 一撃目を強く止められたことで、バランスを崩しかけた俺の間に、ネアさんが入り後の連擊を止めてくれた。

 バーツが左から水面イモリ(シーサラウド)に向かって行くのが見えるので、俺も右から攻撃するため移動する。

 速度的に間に合わない為、距離を取りながら炎属性魔法を作って、火球を作る。ファイアーボールってとこかな?


 バーツの攻撃と合うように、反対側から火球を放った。

 水面イモリ(シーサラウド)は、バーツが来るのに合わせ、ネアさんへの攻撃をやめ、後ろに下がりつつ、薙ぎ払うように横一閃に海藻をしならせた。


 俺の火球は打ち消され、ネアさんも防いでいるが、バーツにも攻撃が届いた為、バーツも防がざるおえなかった。

 3人の勢いが止まった中、後ろから放たれた氷の礫が数発、水面イモリ(シーサラウド)に直撃した。


 水面イモリ(シーサラウド)は、予期せぬ攻撃に驚いたのか、近くの木の裏に隠れ、ヒタヒタと上がっていった。


 やっと、一瞬の静寂が訪れた。


 水面イモリ(シーサラウド)は、近くの湖の中に自生するハクミコンと呼ばれる植物を武器にして戦ってくる動物だ。

 湖に自生するため、正式には海藻というより藻なのだが、見た目が凄く長い昆布に見える。

 水面イモリ(シーサラウド)の体調と同じぐらいの大きさのハクミコンを属性操作で湿らす事で鞭の様に、干からびさせることで、剣のように使うってくる。


 予習はしていたが、思ったよりも鞭と剣の切り替えが早かったな。


 水面イモリ(シーサラウド)は、道具を使う動物ではあるが、別に頭が良い方ではないらしい。水面イモリのメスは、水中のハクミコンに卵を生みつけるのだが、他の水面イモリ(シーサラウド)に生みつけたハクミコンが武器にされないように、水中の中でも出来るだけ陸地より遠くに生みつける。なのに、自分が生みつけたハクミコンを武器として、取って行くことがあるという残念さがあるのだ。


 属性操作の速度は、頭の良さというより、野生の本能って感じかな?才能による物って感じもするし。


「来る!」

 ネアさんの声と共に、ネアさんに水面イモリ(シーサラウド)が斬りかかった。

 俺とバーツも、攻撃態勢に入る。


 ネアさんとの鍔迫り合いを力技で飛ばし、下がりつつ鞭をしならせ俺とバーツの攻撃をいなしてきた。

 けれど、間を縫ってラシュアさんの攻撃が当たる。

 やっぱり、数で押されると対処しきれていない感じかな?

 この調子なら、ジワジワと追い詰めていけるかも。


 もう一度木の上に隠れた水面イモリ(シーサラウド)を見てそんな事を思った。

 水面イモリ(シーサラウド)は、番の獣とかでない限り、群れる習性はないみたいだし。


 水面イモリ(シーサラウド)の隠れた木の上を警戒していると、無数の物体が飛んできた。

 ハクミコンの切れ端だ。飛び出した辺りの葉が切れて散った事から、その鋭さがわかる。


「"湿度上昇ミスクレーン"」

 ネアさんが、辺りの湿度を一気に上げる。ハクミコンの切れ端は、水分を受けその鋭さを失っていった。

 これは事前の打ち合わせ通りの光景だったため、俺とバーツはハクミコンを無視して、樹上の水面イモリ(シーサラウド)に攻撃を仕掛ける。

「"上昇気炎レーンフィア"」

 霧や炎属性を使った合成魔法で、水面イモリ(シーサラウド)のいる樹上を、熱気で包ませる。

 水面イモリ(シーサラウド)が逃げるように出てきたところを、バーツと共に詰める。

 2人の攻撃を器用に受け止めているが、流石に二体一では、追いつかず、何箇所かの鱗が剥げた。

 数度の攻撃が当たった所で、水面イモリ(シーサラウド)の構えが変わった。

 俺の攻撃を受け止めるのをやめて、攻撃に転じた。


 合わせるようにネアさんが、前に出て受け止めてくれる。

 そこにラシュアさんが追い討ちをかけた。

 水面イモリ(シーサラウド)は、すぐに近くの木の上に避難しようとしたので、バーツと共に追い討ちをかけるが、ハクミコンで上手くいなされてしまった。


 もう一度、"上昇気炎レーンフィア"で炙り出そうかと思ったが、すぐに水面イモリ(シーサラウド)は凄い勢いでネアさんの前に現れた。


 ネアさんと水面イモリ(シーサラウド)がぶつかった途端、それが水面イモリ(シーサラウド)ではないことに気づいた。


「花曇り!?」

 ネアさんの盾と同じぐらいの大きさのクワガタみたいな虫だ。

 強い衝撃を受けると白い雲を辺りに充満させる癖がある。


 水面イモリ(シーサラウド)が、木の上で見つけ、霧属性魔法で姿を変えて、ぶん投げたって事だろう。


 じゃあ、本物は?


「うざったいわね。」

 ラシュアさんが、風を吹かせ雲を散らせた。

 近くに水面イモリ(シーサラウド)の気配を感じない。


「逃げられた?」

「向こうに行ったっぽいな。」

 バーツが地面の跡を見て、行き先に辺りをつける。

「あっちってことは、面倒なことになるわね。」

「花曇りがいると思わなかったからね。」

「まぁ、やるしかないさ。頑張ろう。」

「うん。」


 追いかけた先にいたのは、全員が想像した通りの水面イモリ(シーサラウド)の姿だった。


 名の通り水面に立ち凛としている。魔素を集め傷を癒やしているようだ。


 そしてこちらに気づき、すぐにハクミコンを構えた。


 出来れば、水面に逃げられる前に、勝負をつけたかったのだが仕方ない。

 俺たちも臨戦態勢に入る。


 水面イモリ(シーサラウド)は、樹上生の動物だが、水に潜ったり、今のように水面に立っていることがある。

 水面に立つのは、怪我を癒したり疲れをとる為って言われてる。

 水属性魔素の影響を広く受ける皮膚がその理由らしい。

 人を含む全ての動物は、魔素を取り込むための皮膚が形成されていて、その魔素属性は使える魔法属性で決まるらしい。


 水属性や霧属性を得意とする水面イモリ(シーサラウド)にとって水面上は、最高の立地と言えるのだろう。まぁ、自然治癒の速度が多少上がるだけではあるんだけど。


 先手は水面イモリ(シーサラウド)だった。

 構えたハクミコンを水面を裂くように振るった。

「"五月雨"は私が、抑えるよ。」

 裂かれた水面から、水飛沫が刃のこちらに向かってくる。クロス上に放たれた二発をネアさんが受け止める。

 その隙を縫って、俺とバーツが左右に分かれ、バーツは槍を思い切り振りかぶる。

 俺も火炎球を作って、準備する。

 しかし、水面イモリ(シーサラウド)はすぐさまバーツに鞭を振るって攻撃を遮った。

 バーツも間一髪、勢いを止めて受け止めた。

 その間に、俺も火炎球を放ってみたが、すぐさま剣の形に戻したハクミコンで、水面を割くと水の壁を作ってしまった。


 続けて耐性を直した、バーツと共に、ネアさんが小刀を水面イモリ(シーサラウド)に投げた。

 直様、水面イモリ(シーサラウド)もハクミコンを戻し小刀と槍を簡単にいなしてしまう。


 しかしここで好機と見たのか水面イモリは、ネアさんに"五月雨"を打ちつつ、バーツに近寄った。

 バーツも槍を戻し交戦する。


 陸地に近づいたこともあって、俺とネアさんでも容易に近づける距離だ。

 ネアさんと共に、攻撃を仕掛ける。

 俺とネアさんの攻撃に対応した結果、バーツの攻撃を取りこぼした。

 僅かな綻びに合わせ、3人で追い討ちをかける。

 数回攻撃を当てた後、下がりながら対応していた、水面イモリ(シーサラウド)をこれ以上追うのは、危ないと判断し、一度攻撃を止める。


 体勢を取り直すと、水面イモリ(シーサラウド)も剣を構えていた。


 今度は慎重に、攻撃を仕掛けてこない水面イモリ(シーサラウド)にこちらから攻撃を仕掛ける。

 炎属性では簡単に打ち消されてしまったので、石の礫を無数に作って、水面イモリ(シーサラウド)に放ったが、鞭状のハクミコンで器用に撃ち落とした。

 そこへ、バーツとネアさんが武器を投げたので、合わせるように、俺も火炎球を放つ。


 剣状のハクミコンで華麗に全てを捌き切ったが、それと同時に、ここにきてラシュアさんが初めて叫んだ。


「準備できたわ。"氷雪塊花ひょうせつかいか"!!」

 突如として、水面イモリの上に、巨大な氷の塊が現れた。

 突然辺りが曇ったことに驚いた水面イモリ(シーサラウド)は、上を向こうとしたが、その前に落ちてきた氷雪が頭に直撃した。当たると共に、氷雪から、氷柱が無数に伸びて、水面イモリ(シーサラウド)を貫いた。

 重みに耐えられなかった為か、水面イモリは水中に落ちていく。

 氷塊は水面に着くと、花を散らすように直様溶け落ちてしまった。


 そこへすぐさま水面イモリが浮上した。

 まだ意識はある。俺は直様、水面イモリ(シーサラウド)までの氷の床を引いた。引いた床は、1秒近くで消えてしまうので、バーツと共に、タイミングを合わせ、全速力で水面イモリまで滑って向かう。


 それに気づいた水面イモリ(シーサラウド)は、水中に逃げてしまった。

 そのまま追いかけて、水中に向かう。

 まだ、あまり離されていない。この距離なら届くはず。


 "雷電網デンケージ"

 軽くビリビリするだけで、痛みはほぼないが神経を麻痺を起こし、数秒動きを止めてくれる。

 そこへ、バーツが近づき槍を数回突き刺した。

 だいぶ、水面イモリ(シーサラウド)も弱ってきてるように見えるが、先にバーツが息継ぎに浮上してしまった。


 水面イモリ(シーサラウド)は、爬虫類の為この世界におけるエラは持っていない。しかし、水中を生活範囲にしている動物は、魔法による呼吸法を持ち合わせていることも多い。水面イモリ(シーサラウド)も同様だ。


 魔法による呼吸で循環を続けるのは難しい為、いずれは呼吸を整える為浮上せざるを得ない。

 俺もこの呼吸魔法を覚えてきたが、10秒に一回くらいで酸素ボンベから酸素を取り込む感じの速度でしか使えないのだ。


 どーしても、呼吸を整える為に浮上することになる。

 そーなると、その分水面イモリ(シーサラウド)から、距離を離されてしまう。

 バーツと共に、見失わないように、交互に追いかけるが、段々と距離が離れてしまう。

 ここで撒かれたら、苦労が水の泡だ。それは困る。


 そう思っていると、水面イモリ(シーサラウド)は、俺たちとの距離が空いたことに気づいたのか、大きめな貝とハクミコンを一本採取していた。


 水面イモリ(シーサラウド)は、ハクミコンを水中では上手く扱えないことは、聞いていたので、何に使うんだろうと思いながら、距離を詰めていると、ハクミコンが浮上しようとしているのに気づいた。

 俺は3人に合図を送りつつ、バーツと共に距離を詰める。


 水面に上がる訳ではなく、水中に体を残しながら、頭や腕を出していた。


 これならもう一度、"雷電網デンケージ"を当てられる。急いで、水面イモリ(シーサラウド)に向かって泳ぎだす。





 ナギア君の合図と共に、水面イモリ(シーサラウド)が飛び出してきた。

 私は、ラシュアちゃんを守る様に、水面イモリ(シーサラウド)の剣を受け止めた。

 その横を凄い勢いで、緑の物体が飛んでいった。

 えっ!?と思った途端、目の前に居たのが、シーサラウドで無いことに気づいた。

「真千貝!」

 真千貝から、飛び出した玉を弾くと、また緑の物体が横を飛んでいったのがわかった。


「きゃああぁあぁああ!!」

 すぐに、ラシュアちゃんがハクミコンで縛られて、海に落ちていった。

「ラシュアちゃん!!」




 距離を縮めきれたか怪しい地点で、水面イモリ(シーサラウド)がまた、水中に戻ってきた。

 ラシュアさんを連れて。

 ハクミコンでグルグルになっていて、身動き取れずにいるラシュアさんを抱え、今度は、俺たちから距離を取るというよりも、沖の深い方に泳ぎ始めた。


 これなら、まだ潜っていた俺は追いつけるかもしれない。


 水面イモリ(シーサラウド)が俺らよりも深く潜り初めていたが、この距離なら届く。俺はバーツに合図を送りつつ、"雷電網デンケージ"を使った。

 多少ビリビリするが、痛みはほとんどないのでラシュアさんには我慢してもらうしかない。

 そう思ったのだが、ギリギリのところで水面イモリ(シーサラウド)が沖の方にラシュアさんを放流した。


 ラシュアさんに"雷電網デンケージ"が当たることはなく、水面イモリ(シーサラウド)を捕まえることに成功した。

 そこへバーツがトドメを刺した。


 水面イモリ(シーサラウド)の動きが止まったので、勝ったんだろうけど、喜んでいる暇はない。


 水面イモリ(シーサラウド)は、思ったより弱っていて、思いの外早く息が続かなくなった。

 結果、囮を作ることに決めたんだ。

 最後の力を振り絞って、ラシュアさんを捕まえ、ラシュアさんが自力で戻れない状態にした上で、水中深くに放流することで、助けざるを得ない状況を作り、逃げようとしたってことだ。


 助けに行くかは賭けだっただろうし、結果として、一歩逃げるのが遅れてしまったのだろうけど、これで頭悪いとか嘘でしょ!?


 俺は、水面イモリの行動理由を考えつつ、ラシュアさんを追いかけた。

 "雷電網デンケージ"を当てる為に、結構無理したところだったけど、俺が一度浮上して体勢を整えていたら、ラシュアさんがどうなるかなんてわからない。


 一刻も早く助け上げないと。


 どうせ、無理するのは慣れてるんだ。

 血が昇ろうが苦しくなろうが、痛みや辛さなんて自己催眠で消せちゃうんだから。

 意識さえ飛ばさなければそれでいい。


 俺は、気力を振り絞ってラシュアさんを追いかけ、掴んだ。

 ラシュアさんを抱え、そのまま一気に浮上する。


「はあはあはあはあ!」

「はあはあはあはあ」

 行きの荒れ方がやばい。ここが海じゃなかったのが唯一の救いかも。呼吸しながら、水が口に入ったが、割と美味しいかも。

「だい、じょ、おぶ?」

「う、うん。ナギ、本当にあ、ありがとう。」

「ふぅ、よかった。」


 こうして、なんとか俺たちは水面イモリ(シーサラウド)の討伐に成功した。





 水面イモリ(シーサラウド)の解体をネア達に任せ、私は一人、火で温まりながらつぶやいた。


「はぁー、また助けられちゃったわ。」

 あの腕に抱えてもらえるなんて思わなかったわ。

 一枚の画像を立体表示で私の前に出現させた。

 出てきたのは、一本の人の腕。

 その腕の手を頬に当てながら一人で呟いた。

「ありがとう。ナギト様。」




戦いのシーンは拙いところが多かったと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございます

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