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5話

5話




師匠とボス部屋から出て休憩をしながらこれからどうするのか師匠の判断を聞こうと思う。

俺からしたら次の階を覗いてそれから帰還するかきめてもいいのかなとは思っている。


「カイルはこのあとどうしたらいいと思っている?」


「俺は次の階を覗いてから帰還した方がいいかなと思います。」


「ふむ、そうだな。帰還することは賛成だが次の階の魔物が問題なく倒せるランクのものならそのまま進み次のボス部屋である10階を覗いてからだな。」


「あぁ、確かに次のボス部屋は気になりますね。そういえば、今のボスのドロップ品ってなんだったんですか?」


「ん?今のボスのドロップかぁ。ボスはドロップというか、宝箱を残すんだが箱ごとしまって来たからまだ開けていないんだ。そうだ、カイルが開けてみるか?今出してやるから」


すると目の前に大人一人なら余裕を持って入れそうな大きな宝箱が現れた。


「大きいですね。」


「この大きさの宝箱は私もなかなか見たことがない大きさだ。宝箱には罠が仕掛けられていることもあるのは知っていると思うがボスの落とす宝箱は嫌らしい罠が多いから気を付けるんだぞ。」


「はい!」


俺は竜眼で鑑定してみた。


宝箱

葬送の王の墓5階のボス報酬

通常はゴブリンキングが出るがたまに特殊ボスとして出現するオーガキングを倒したことで得ることの出来る宝箱の為高確率で良いものが入っている。

罠はなし


「あ、師匠この宝箱を竜眼でみたらこのダンジョンの名前が葬送の王の墓だと言うことと、さっきのオーガキングが特殊ボスで通常はゴブリンキングが出るって書いてありました。そして罠はなしです。」


「ほう、そこまで詳細が解るのか帰りにもう一度中を覗いて確かめてみよう。」


「はい!」


「それとダンジョンの名前からしてもしかしたらボスは基本その種族のキングがでるのかもしれないな。」


「見たいですね。」


「それなら仮説を元に進むことが正解か。それよりは宝箱を開けてみろ」


「あ、はい」


俺は宝箱を開けた。

中に入っていたのはカバン?


「カバンですね」


「それはもしかしたら収納カバンじゃないか?鑑定してみろ」


そう言われて竜眼でみてみると


収納カバン(大)

カバンの中が空間拡張で広くなっているカバンで1辺が1kmあるカバンでカバンの口に入れたいものを近づけて念じると入る。

出すときはどこに出したいか念じると出すことができ、カバンの中は時間が1/1000倍になっている。


「師匠、収納のカバン(大)で時間の遅延効果もあるみたいです。」


「ほう、私たちには必要がないがかなりいい値がつくな!王都に戻ったらオークションにでも出そうか。今はしまっておいてくれ」


「わかりました!因みにこれオークションに、だしたらいくらくらいになるんですか?」


「そうだなぁ。詳しい鑑定結果次第だが少なく見積もってもミスリル貨1000枚か?」


「え?そんなにいくんですか!?」


「あぁ、この大きさのカバンはダンジョンの深層でごく稀に発見される程度で需要はかなりあるからな。それを考えるとこのダンジョンの有用性がヤバイな」


「いや、師匠Sランク級のボスとか倒せる人少ないと思いますよ。しかも今回は特殊ボスだったみたいなので通常はそんなでもないと思いますが。」


「まぁ、そうだな。でもゴブリンキング単体でもBランクパーティーは必要だからかなりこう難易度だな。ボスに挑まなければ初心者に優しいダンジョンだが」


「ですね。」


「さて、そろそろ行くか!」


「はい!」


と、勢いよく立ち上がったらふらふらっとよろけてしまった。


「ん?大丈夫か?」


「いや、なんか勢いよくたったらふらふらっと」


「んー、ステータス見てみろ。もしかしたら急激なレベルアップがあったのかもしれん。さっきまではいろいろと興奮することもあったから休んで落ち着いたところで一気に来たのかもしれないからな。」


「はい。」


ステータスオープン



名前:カイル

年齢:15歳

職業:Fランク冒険者

Lv15


HP:10920(1450)


力:1451(175)

頑強:1236(147)

敏捷:1191(146)

知力:1026(127)

魔力:917(130)

気力:872(112)


契約獣

グラディオスドラゴンカイザー


固有スキル

【竜化】【竜言語魔法】【竜眼】【アイテムボックス】【才能】


スキル

【槍術】【身体強化】


称号

世界最高の万能者



【槍術】

熟練度26% (1%UP)


【身体強化】

熟練度25%(7%UP)


【竜化】

熟練度0%


【竜言語魔法】

熟練度3%(3%UP)



「あー、6レベル上がってます。」


「上昇値はまた上がっているのか?」


「はい、どうもレベルが上がるごとに上がっているみたいです。」


「そうか、上昇値考えるとおめでとうカイル戦闘力だけみたらS下位ランクだな。」


「ほんとですか!」


「ああ!」


「因みに師匠と比べると?」


「よゆうで戦力差20倍以上だな。」


「え?」


「聞こえなかったか?」


「聞こえたんですが下位と上位の戦力差あってもSランク同士でその差だとランク表示確かに変えないと幅がすごいですね。」


「だろ?だけどここまで上がる者もそんなにいないから問題がないといえばないかもしれない。」


「やっぱり万能系は平均的に上がる分能力は高くなるんですか?」


「まぁ、そうだな。ただおなじS上位の物理型や魔法型ぐらいの上がり幅はないがそれでもそいつらの7割くらいずつ両方あがるから総合的には強くなるな。ただカイルの上がり幅はそいつらとおなじかそれ以上だな。」


「へーでもまだまだ俺が弱いのはわかりきってるので実感ないですね。」


「まぁ、そういうな。そもそもカイルの今の上昇値なんて特化型がレベル200台になってやっとたどり着くような値だぞ?」


「でも強くても経験値もないので師匠これからもよろしくお願いしますね。」


「任せておけ!それじゃぁ10階まで降りるぞ今日はそこで夜営だ。」


「あれ?とりあえず様子見じゃ?」


「何しているいくぞ!」


「あ、はい」


俺と師匠は6階へと降りていった。


「これといって変化はないですかね?」


「ほとんどないが若干通路の幅が広くなってるくらいか?さてなにがでるやら、ん?」


「なんか地響き聞こえません?」


「聞こえるなちかいぞ!」


「あれは!」


「オークだな。」


「あれがオーク」


一応竜眼でみてみるか


種族名 オーク

豚人型Dランクの魔物

集団で暮らしており連携が得意で脂肪に見えるお肉は筋肉にほどよい脂身を備えているため食べると美味しいが力が強く集団による数の暴力は圧巻である。


「さて、レベル上げにはちょうどいいカイルのステータスなら問題はないと思うが気をつけて経験を積んでこい」


「はい!」


おれは通路の先からやってくる3匹のオークの前に槍を構えて立った!

オーク達はそんなもの関係がないかのように突っ込んでくるが今回俺は竜化を少し使い手足を竜のそれへと近づけた。


それのまま槍にも気力を送ると若干気力の消費は激しく感じるが10分は余裕で持ちそうなのでそのまま一振り軽く槍を振るうとオークにあたりそのまま背骨をへし折り3匹ともドシンと倒れ付した。


「カイルなにをやったんだ?」


なんか師匠の目が呆れを含んでいるような。


「ちょっと固有スキルで使っていなかったものを試してみました。」


「ほう、それで?」


「やり過ぎました。すみません」


「あぁ、そうだな。まぁ次のボスがオークキングなら任せるから今できる最大の力で勝ってみせろ。その代わり雑魚は任せろよ。」


「頑張ってみます!」


そのあと、俺と師匠は順調に進んでいき夕飯時を少し過ぎたくらいの時間に10階へと着いたのでその日は簡単にご飯を準備し寝ることにした。



翌朝十分とは言えないが疲れが消えて気力が漲るのがわかった。


「お、やる気は十分みたいだな。朝食を食べたらボスを確認だ。」


俺と師匠は朝食のあと片付けをして扉の前にかた。


「今回はカイルが扉を開けて覗いてみろ」


「わかりました!」


少しドキドキするな。怖いというよりわくわくしているのかそんな感じだ。


「なにをしているんだ?」


「すいませんちょっと緊張しちゃって。今開けます。」


俺はそういうと扉に手を当て少し押して中を除いてみるとやはり中にいたのはオークの上位種族のようなので一応竜眼でみてみることにした。

あとはオークだからいいか


種族名オークキング

豚人系Bランク

オークの王でオークよりもはるかに美味しい。

ジェネラルなど他の上位種がいないキングは普通のオークより力は強く強いが軍団として動けないダンジョンではあまり驚異とはならない。


「師匠予想通りオークキングと取り巻き10体ほどでした。」


「そうか、そしたら予定通りカイルがオークキング、私がオークだな。それではいくぞ!」


「はい!」


中へと入りすぐに師匠は魔法でオーク10体を瞬殺した。

さすがだと感心しつつも俺も竜化しつつ竜眼でオークキングの動きを確認して飛びかかった。

オークキングと持っている剣できりかかってきているが


『BUhiiiiiiiii』


「ヒレ肉落としやがれ!」ザシュ


槍の一撃で首を狙ったが腕を切り落としただけに終わった。


『Buooooo!!』


「あ怒った。」


オークキングは怒りのままに突っ込んできて持っている剣で切りかかってきたところでこんどこそ避けたあとに首を切り落とした。


「ふう」


「おつかれ、そこまで首を狙わなくても良かったのではないか?」


「いえ、一戦一戦目標でも持とうかと思いまして。」


「そうか、それにしても前から思っていたがその槍はいい槍だな?」


「ええ、ドワーフのやっている鍛冶屋で売ってもらったんです。あまりお金が無かったので予算内で買える武器のおいてある区画をきいてそこの中から選んだ槍なんです。」


「ほう。ドワーフの名前はきかなかったのか?」


「聞きましたがオーダーメイドを注文したら教えてやると言われまして知りません。」


「ふーん、そうか」


「師匠はしっているのですか?」


「ん?内緒だ。」


「まぁいいですけど」


「それより宝箱出ているからしまっておけ 」


「あ、はい!」


「よし、でるぞ」


俺と師匠はボス部屋を後にした。


「さて、少し待っていろ」


「わかりましたけどどこかいくのですか?」


「ここで引き返すが次の階がなにかくらいみておこうと思ってな」


「待ってる間に宝箱あけていいですか?」


「あぁ、いいぞ。それではいってくる。」


さて宝箱の中身はなにかなぁーっと

ん?アイテムボックスから取り出そうと思ったら頭の中に宝箱を解体し宝を取り出しますか?と浮かんだのではいと答えてみると、無事に取り出しました。中身を排出します。

また、宝箱と毒矢の罠は保管しておきます。


罠ついてたのか、でもこれなら安全に取り出せるな!


そして宝箱の中身はというとなんだこれ?何かのインゴットが5つ?


竜眼で見てみると、


金属素材 ミスリルのインゴット

ミスリルを製錬して純度99%のミスリルインゴットで一つあたり重さは5kgある。

また純度が高いため魔力電導率がとても良い。


へぇ、ミスリルかぁ。

これで武器作れたらいいけどいまの槍は気力の電導率がいいからなや見所だよなぁ。


「お、それはミスリルか?」


「あ、師匠おかえりなさい。そうです。ミスリルのインゴットで純度99%のものでした。」


「そうかそうか、それも売ればかなりの額になるがカイルの装備をつくってもいいかもな。」


「そんな、勿体無いですよ。俺みたいな新人に」


「いや、能力的にそのくらいの鉱石を使わないと装備が持たないぞ?」


「あれ?そうなんですか?」


「あぁ」


「それなら考えておきます」


「そうしておけ、それと下の階さスケルトンだった。」


「アンデットもいるのですね。」


「あぁ、まだまだ深そうだから一度戻ろうか。」


「はい。」


「それじゃぁ、捕まれ!」


「はい!」


「外に出るからな」


そうして、俺と師匠はダンジョンから脱出した。


「久々に太陽の光を浴びたら気持ちがいいですね。」


「あぁ、まだお昼前だしちと川にでも行って水浴びでもしてくるか」


「え!」


「んなんだ?あぁ、照れてるのか?」


「照れてませんよ!」


照れるだろこんな美人が・・・


「安心しろ脱がなくても水浴びかできることを見せてやろう!えっと川は・・・こっちだな!ついてこい!」


「まってくださいよー」


師匠になんとか着いていき川についたときおもむろに師匠が川に手を入れ全身に水を纏い蠢いたあと水が僅かに汚れたような気がしたと思ったら水が川に戻っていった。


「さっぱりしたー」


「今のはいったい・・・」


「水魔法で体の汚れを落としたんだ。カイルもやってやるからこっちにきて少し息を止めていろよ」


「は、はい」


「それじゃぁやるぞ」


「!!」


師匠の近くへいくと師匠に川に手を入れるように言われて言うとおりにするとさっき師匠に起こったことが俺にとおこった。

くすぐったくて思わず声が漏れそうだったのを我慢した俺を誉めてほしい。


「くすぐったかったですがさっぱりしました。ありがとうございます。」


そのあと俺と師匠は王都へと帰る馬車に間に合い王都へと帰還するのだった。


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