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school life!  作者: Error
17/33

◇life2 「No.1、2」

シリアス色強かったんでしばらくラブコメ(?)路線でヽ(´ー`)ノ

 俺たちの日常が変わって、一週間…――



 5月17日金曜日、俺はいつもより重い足取りで生徒会棟へと向かう。

 学生なら誰だって嫌だろう。

 そう、来週はまる五日の試験期間<テストウィーク>!



 もはや試験の意義がわからない。学力なんて初等部の頃からそんなに変わらないだろうに…わざわざ計るまでもないだろう。どうしてそんなに何度も行うんだ…。


 試験科目は座学に現文、古典、数学、英語、化学/生物、世史、日史、保健、魔学の9つ。実技に体力テスト、能力テスト、魔術テストの3つ。

 ちなみに能力というのは先天的な個人単位の超能力で、魔術というのは後天的に学ぶ大衆的ないわゆる"魔法"のことである。

 個人的に実技は問題ない、と思う。身体能力もそこそこ持ってる物はあるし、能力に関しては申し分ない、魔術もそれなりにできるほうだ。


 問題は―――



 ペーパーテストだよなぁ、やっぱり。




 そんなことを考えながら、生徒会室の扉を開けた。おっと、皆さんもうお揃いで…


「「遅いッ!」」


 ん?

 心なしか、声がハモって…、げっ…!


「全く、いつになったら礼儀をわきまえるのかしら、アナタは」


「同じクラスなのに掃除当番の私より遅いなんて…」



 伊織が二人…よりヒドいか?これは。言うまでもなくもう一人は渚先輩。本当に、ほんとうに、俺にばっかり口うるさいコイツだが、一応一個上なので"先輩"ぐらいはつけてやっている。しかし、同期に加入した他の三人には気さくに接しているのに、……何で俺だけ。《ペチャパイ》のくせに、と言おうとしたがあの一件以来そういう発言は控えている。死にたくないからな…。



 伊織も伊織だ。最近、渚先輩とあいまってやかましさがエスカレートしている気がする…いや、している。


「渚先輩はともかく、何でお前にまで怒られなきゃなんねーだよ?」


 渚先輩のほうはなかなかやっかいなので、少々遠慮がちになるが、コイツにだけは遠慮したくない、いや、してはいけない。


「伊織ばかり責めないの、非はアナタにあるのよ?」


 なのになぜかコッチが介入してくる。

 もはや1対2、しかも苦手女子No.1、2揃い踏みとあっては、そもそも口げんかがそれほど強くない俺にとってかなり分が悪い。

 とりあえず翔に助けを求めたが、アイツはワザと目をそらして笑いをこらえているらしい。


 そんなに俺があたふたしてるのが面白いかコノヤロー。



 …もはやこの二人からは逃れられないな、そう悟ったときだった。


「二人とも、もういいだろう?」



 まさに鶴の一声!会長のことは真剣に尊敬してますよ!


「会長の言う通りですよ!晃様が困ってるじゃないですか、先輩方には若さが足りません」


 そう言ってくれたのはあのルナ、そう、あの。彼女もまた学園生徒会の一員だったらしく、どうやらあのとき捕まっていたのは半分演技だったそうだ。何でも、中等部唯一の生徒会員で、なんかいろいろすごいらしい。



 思わぬ二人からの言葉に一歩ひくコッチのお二人。



 ふと、理解した。

 あぁこういうのが"ツンデレ"か…、デレてないけど。




 一応、騒ぎが収まり、全員が席についたところで会長が話を始めた。

 今の俺が一番聞きたくない内容…



 そう――




 来る試験期間についてだ…。




 会長の言葉を聞いて俺は…



 文字どおり言葉を失った。

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