表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
school life!  作者: Error
13/33

▼class12 「真実?」

これで連続投稿はしばらくストップかも…読んでくださったら面倒かもしれませんが、評価と感想お願いします<(_ _)>テンション上がってまた更新頻度が上がるかもしれません笑

一方、何らかの事情でサバイバルに参加できない不参加者の一人、香奈は…。


「…やっぱり、というべきかしらね」


飛空挺に備わっているコンピュータールーム(一般向け)の一台から学園暗部の情報に侵入<ハッキング>していた。


(公には事故で亡くなったとされる藍沢宙は……、生きて…いる…!)


なぜ今まで気がつかなかったのか、暗部名簿では行方不明とだけ表記されている。つまり、彼は死んでいない!しかし、それなら一年もの間(現在も含め)一体彼はどこにいるのだろうか…?香奈の思考は困惑する。


(さっき見た彼の"心"が本当なら…、彼なら…)


香奈はパソコンをシャットダウンしようとした、その時だった。


「おっ、調べものか、えらいなぁ宮本。気分が悪いんなら休んでいてもいいからな」


現れたのは藤川修一、生徒指導の"コワモテ"だ。


「…、ありがとうございます」


あまり見られたくない内容だっただけに、このままここで色々会話するわけにもいかなかった彼女は最低限の応答を済ませ、その場をやりぬくつもりだった。そして部屋に戻ろうと藤川に背を向けたそのとき…。


「ところで……、何をしらべてたんだ?」


(…!!!!?)


ここにきて確信をつく質問をされた彼女は一瞬背筋が凍った。が、なるたけ平静を装いこう言った。


「伝統ある<サバイバル>の歴史に関して調べていただけですが…?」


本当のことではないが、あながち嘘ではない。これが今の彼女ができる唯一の発言だった。そして何事もなかったようにコンピュータールームをあとにした。


(侵入の痕跡は残らないようにしておいたから、大丈夫…)


香奈は部屋に戻り、情報を整理する。


今確実なこと、

・藍沢宙はどこかで生きている

・宙の失踪には学園暗部が関与している

・晃は宙が生きていることを知っている


そこから考えられること

・晃は恐らく宙の失踪が学園暗部のごく一部の仕業だということを知らない

・晃は学園暗部全体に復讐する可能性が高い

・晃が事件とは無関係の人間を巻き込むかもしれない

・宙はごく一部の暗部に何らかの形で利用されている可能性が高い


(…今回の大会<サバイバル>は晃に不利な要素が多い、ルール改正にしても。恐らく今回の大会担当の藤川は暗部に"コネ"を持っている。それが宙失踪事件に関わる人間かどうかはわからないけど…)


とにかく、晃はとんでもない方向に向かっている。香奈は真実に近づきつつも何もできない自分に苛立ちを感じていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ