1.ぼっち、真っ白な空間に閉じ込められる
いつ通りの日常だと思ってた。眠いと思いながらも学校に向かい、当然友達もいないので一人でクラスに入り、鐘が鳴るまでラノベを読んで人間観察もどきをする。そんな気持ちの悪いボッチ高校生ライフを送ると今日も思っていたんだよ。床から虹色の魔法陣が浮かび上がってくるまでは。
「何が起きてんだよ!!」 「何々?ドッキリ??めっちゃ作りこんでるじゃん!」
「こら、鈴鹿!そういうことは言ったらだめでしょ!企画倒れになっちゃうよ!」
「ごめんごめん!ついうっかり」
うちのクラスの奴らはほとんど頭がパッパラパーだからあまり考えたりしない。この状況を深刻な状況だと受け止めて考え込んでいるのは、オタク集団の 川栄 新谷 安岡 陣屋達くらいだな。
考え込んでいるといっても多分(これは異世界転移!俺の時代!!チートで無双!!ハーレム作ってずっこんずっこん!)みたいなことしか考えていない。あと冷静なのはラノベ主人公こと神岡俊也くらいか。あいつはみんなを落ち着かせている。
「みんないったん落ち着こう!先生はいないみたいだから僕が一旦この場を仕切らせてもらうよ。多分これはもうみんな薄々気が付いてると思うけどドッキリだと思う、テレビの人たちには悪いけどこの場を落ち着かせるためだからやむをえない。もうそろそろ誰かしら来ると思うからみんなちゃんといるか確認して待ってよう。」
ハイハイ、キミハスゴイネー。なんでそんなにこの状況を受け止められるの??ラノベも読んでないのに。ラノベを愛読している俺でさえ戸惑ってるのにさ、冗談きついぜ主人公。ちなみに俺 武澤 哉太はいますよー皆さん安心してください。
それよりさ神様まだかよ、みんなテレビの人まだ?だの、神よ我にチートを!ぐふふ。とか言ってんぞ。
ラノベ的にはここらへんで出てくるんだけどな。まあ大体のことは分かってるからどんな異世界に転移するかをしりたいな、俺的にはやっぱファンタジー系がいいな、SF系は頭がよくないと生きていけない気がする、その点ファンタジーは頭は使うけどちょっと動ければなんとかなりそうな気がする。俺も中学から今まで筋トレとかして自慢だけど腹筋も割れてるし。
てかなんでみんな一点見つめて黙ってんの?うなずいたりしてさ。ちょっと待てよ、もう最悪な考えしか浮かばないんだけどさ、これって俺以外神様的なやつ見えてる?しかも異世界について説明してんだろ!!
川栄が「ふむふむ、典型的なファンタジーですか!魔法きたこれ!」って言ってるし!なあなあ、神様よ俺聞こえてないですよって心の中で言ってるんだけどな、コミュ障過ぎてさ声も出ないんだよ。
あ、床がまた光始めた。今度は虹色なんだけどさ、結局なんも説明なかったよ??川栄のコメント以外はみんなの声聞こえてなかったし。これは俺だけ違うところに飛ばされるパターンじゃない??あ、今のは完全にアウトなフラグだろ。




