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#6

「知ってる」

少し間を空けて、名津(なつ)はまた短く言った。


流石、歩夢記(ふゆき)

こんなに有名な選手にも名前を覚えてもらってる、…のに。

私なんて…。


「2人とも知ってる」

名津は呟くように言った。

2人!?歩夢記と私のことを言ってるのだろうか。


私は中学時代は全く試合に出てない。

一応、補欠ではあったけれど、一度も試合に出たことはない。

個人戦も無論、ない。


なんで?

なんで知ってるの?

頭の中がぐるぐる回っていたので、多分阿呆みたいな顔してたんだろう。

「うっ!?」

歩夢記に下顎を掴まれて口を閉じさせられた。

「何でそんなことするの」

「しっ!稽古中!!」

思わず恥ずかしくなって、下を向いてしまった。


名津が声を抑えて笑っていた。

嫌な人なんだろうな、この人…。

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