表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

#2

歩夢記(ふゆき)が剣道部の勧誘が来ないと不機嫌だった昼休みを終え、あっという間に放課後になった。


羽琉(はる)!剣道部の見学行こうよ!!」

歩夢記が私の腕をつかんで揺らす。

「いいけど…、どこに行くの?」

「剣道場に決まってるじゃん!さっき担任に聞いたら、剣道部存続してるって、場所も教えて貰った」

にひひ、と得意気に笑う歩夢記の顔はやはり幼い。

「はいはい、さすが歩夢記ですね」

「思ってないだろ」

「幼顔だとは思ったよ」

「っ///…羽琉なんて知らない!置いてく!」

歩夢記は何故か顔を真っ赤にさせて、早歩きで廊下を歩いた。

「待ってよー」

私は走ってついて行った。


剣道場は、校舎から外廊下を渡った場所にあった。二階建てで、下に硬式野球部のバッティング練習場、その上に剣道場があった。

タンタンタン…、と軽快な足音を鳴らしながら階段を登る歩夢記の後ろを、私は駆け足で登ってゆく。


階段を登りきったら、道場の外廊下に剣道着を着た男子が立っていた。

先輩だろうか…、そう考えていたら、

「あっ、永紅(えいこう)中の瀬河(せがわ)君じゃん!」

剣道着を着た男子が声をかけた。

綾元(あやもと)先輩!」

歩夢記が返した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ