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名もなき創作家たちの恋  作者: おじぃ
2009年7月

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252/307

プレッシャーとプロデューサー

 運動部は夏休み、大半の文化部は文化祭で三年生が引退したが、僕らアニメ制作部は卒業式の日まで引退しない。


 だって、部員が僕と凛奈しかいないんだもん。


 ああんもうどうしよう! このままじゃ廃部になっちゃううう!


 部室のパソコンに向かって、僕は内心で悶えていた。


 それにだ、大半の文化部は文化祭をもって引退だが、三年生が残っている部はほかにもある。


 演劇部、合唱部、軽音楽部、吹奏楽部、そして澄香と瑠璃がいる第2放送部だ。


 彼らの中の約半数は、将来その道のプロになる志を持って湘南海岸学院に入学した。合唱部と吹奏楽部は湘南地区大会、神奈川県大会で名門、鎌倉清廉女学院に打ち勝ったり打ち負かされたり。澄香と瑠璃は言わずもがな声優の道へ。


 そんな強豪揃いの公演がなされる卒業発表会で、僕らアニメ制作部は作品を発表しなければならない。


 それぞれ分野は異なるが、完成度の高い発表の中でアニメ制作部だけが腑抜けた作品を発表したら、さぞ白けるだろう。


 ただでさえ文化祭で失敗したんだ。意気込んでつくったものほど失敗するとはあのことだ。


 失敗だと認めてしまうと作品を好きになってくれた人には申し訳ないが、僕の中では失敗。機会があればリメイクしたい。他方、香澄と瑠璃の芝居は今回も高評価を得られた。


 美空たちの歌手デビューもだが、僕はプロデューサー向きなのだろうか。周りにいる人の才能を開花させて押し上げる能力はあるのかもしれない。


 僕は、作家になりたいんだけどなぁ。



 お読みいただき誠にありがとうございます。


 来週は都合によりお休みさせていただきます。

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