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名もなき創作家たちの恋  作者: おじぃ
2009年7月

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素敵な夢を叶えましょう

「おかえりなさいませ、ご主人さま!」


 と、思いっきり外向きの顔で僕らのいるテーブルまで来たのは、メイド服姿の美空。おすすめは何かと訊くとココアというので、僕と三郎はプレーンのホットココア、その他の面子はオレンジ果汁入りのホットココアを注文した。アイスココアもあるが誰も頼まなかった。聞くところによると、鎌倉清廉女学院の近く、御成おなり通りにあるカフェで提供しているココアに触発された美空を含む生徒たちがきょうこのメイド喫茶のために試行錯誤を重ねて辿り着いた逸品なのだとか。


 飲んでみたら、確かに美味しかった。マシュマロみたいにふわりとした舌触りで、なめらかな喉ごし。これはまた飲みたくなる味わいだ。


 飲み終わるころには美空はメイド喫茶から既に引き上げ、合唱の準備へ向かっていた。


 僕らも合唱を聴こうと講堂へ向かうと、集団合唱の最中で、曲は僕らが卒業した茅ヶ崎第一中学校の先輩がボーカルを務める国民的バンドのバラード。僕も好きな曲だ。


 さて、次のコーナーではいよいよ菖蒲沢さん、美空、平沼さんの3ボーカルで僕の作った曲が披露される。湘南海岸学院からアニメ制作を外注したときとは逆に、こんどは僕が鎌倉清廉女学院からギャラを受け取った。


『次のお披露目は、少人数コンサートです。独唱、バンド合唱による音楽をお送りします』


 最初に披露されたのは、独唱によるバラードだった。スローな曲調で、タイトルは『おとぎの国へのいざない』だそうだ。見ず知らずの彼女の歌声は澄明で、無邪気だった。一年生だろうか。


 それから3組ほどのバンド合唱があったが、それらは人気ポップスのコピーだった。


 ラストは、いよいよ彼女たちの出番だ。

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