表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき創作家たちの恋  作者: おじぃ
校長先生のお話

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

122/307

私がオバサンになるころには

 受験に失敗した私は第2志望の大学へ進み、彼氏の波定なみさだとは別々の進学先になってしまった。


 あぁもう、もっと私の頭が良ければ……。


 それでも波定との交際は続いている。


 私と波定はいま、雄三通りにある狭いラーメン屋のカウンター席で二人揃って味噌ラーメンを黙々と啜っている。パンチの効いたスープがコシの強い麺によく絡む。


 客は私たちしかいないけど、このラーメン屋、食べながらおしゃべりする人は少ない。ラーメンを思う存分味わいたいから喋ろうとも思わない。


 ラジオと雨音、黙々とラーメンどんぶりを洗う店主。


 目まぐるしく変わる時代と暮らしの中で、この店は子どものころから変わらない。


 ラーメンなんてそう滅多に食べられるものじゃないけど、アルバイトを掛け持ちしたら月1回くらいは食べられるようになった。


 私がオバサンになるころには、毎日食べられるくらいお金持ちになれてるといいな。


 季節は6月、きょうは雨。


 街のあちこちに紫陽花あじさいが咲き乱れ、その葉の上をカタツムリがニョキニョキ這っている。


 湿っぽくてイヤな季節だと思ってたけど、波定と付き合い始めてからはこんな季節も少しくらいなら悪くないと思うようになった。


 お読みいただき誠にありがとうございます。


 今回はお話が短いため、近日中に臨時更新を予定しております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ