彼の目覚め
新連載始めました!
短めですが以降はもう少し長くする予定です。
それでは、お楽しみください。
ほんわかするまで、少々お待ちを…
――――――――――――んぁ?
何処だココ?俺、さっきまで…
あれ?なにしてたんだっけ。
ていうか。俺、誰だ?
何にも思い出せない。
1つだけわかるのは、物凄く眠たい事。
何にも見えない。何か聞こえる気はするけど、何の音かも分からない。
もう何でもいい。とりあえず眠ろう。何も分からないけど、出来ることはそれ位だ。
それでは。
おやすみなさい。
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ふぁ?
んん…ふぁーあ。
なんか、よく寝た。まだ眠いけど。
あれ、身体が動かない。どうなってんの…。真っ暗だし…。
痛い。
痛い。いったーーーーーい!
何だこれ、頭ガンガンする。真っ暗なのに水と草の匂いがしたと思ったら、外に居るように見える。
すぐそばには川が流れていて、上の方からはバカにしたような声が聞こえてくる。そっちを見ると崖になっている向こう側から声が聞こえるみたいだ。
それでも、体は動かない。目の前には、割かしイケメンな黒い髪の15歳くらいの男、いや、少年か。が倒れている。傷だらけだ。
特にひどいのは頭と胸。額からは血がいっぱい流れ出て、胸には4つ程の大きな切り傷。素人目にも、何か手当てしないと助からないと分かる。
とにかく何とかしてやりたいけど、俺の体は動いてくれない。
「どうにかしないと」「せめて出血を止める包帯を」と、焦った頭で考えていると、透明な膜みたいなものが空中からいきなり現れて額と胸を覆っていった。
何が何だか分からないけど、血は止まったようだ。
安心したら、また眠気が襲ってくる。
おい待て、ケガ人を放っておくのは流石にマズい。
やめろ、寝るな俺。人を見殺しにするのは勘弁…。
Zzz…。
読んでくださって有難うございます。
しばらくもう一つの連載は後回しにして、こちらに集中する予定です。
次回は…明後日には投稿したいです。