後編
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至る所で火事が見えた、地獄の割れ目から、ドロドロした、マグマのような物が出てきている。
車は猛スピードで走っていたが、自分はブレーキを踏んだ、十字路に差し掛かったからだ。
ここで、前に行くのと右に行くのと左に行くのと戻るのでは、死ぬか死なないか、せめて死ぬまでの時間が少しぐらいは変わるだろう。
そう思うとどこに行くか迷う、だが右に行くのだけはやめよう、何故なら、そっちの方向には大通りがあり、そこは絶対渋滞しているからだ。
自分はこんな事を考えても結果は同じだと思い、左にハンドルを切った。
ふと思うとやけに静かだ、爆音や地震の音は聞こえるが、人の声や悲鳴が聞こえないし、人が見当たらないのだ。
多分皆怖がって、どこか遠くに逃げたのだろう、信じていなかった自分は逃げ遅れたのだ、と思っていると大きな音と同時にちょうど車の下に大きな穴が出来上がった、車のおかげでギリギリ落ちなかった。
アクセルを踏んでも意味が無い。
たちまち大きな地震が起き、左側のビルが倒れ、自分はビルの下敷きになった、
「わあ!!」
自分は布団の中だ、夢だったのだろうと、自分は安心した。
布団から出て、カーテンを開けた。
今思うと、周りが静かだったのは、夢の中だったからと思った。
靴を履き、外に出た、7時半、朝のウォーキング中だ。
周りは住宅街で静かだ。
「やっぱりあの話は嘘だったのだろう。」
と32歳の自分は足を止め小さな声で空に向かってしゃべった。
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