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真と嘘クラス -41人のデスゲーム-  作者: 七原 秋也
第3章 ゲーム中盤戦
7/27

絶望 の 囁き

PM3:00


食欲どころか吐き気すら限界に近づいてきた時間になった。

すでに吐いた物は2,3人いた。


先ほどの興子の行動により、いつもそばにいた香織と玲菜は一定の距離感を開けて興子についているように見えた。無理もないはずだ。


「修也、俺達どうなっちまうんだ」


信二が半分涙目で問いかけてきた。


「分からない。分からいないけど行動を起こさずに嘘さえつかなければ大丈夫なはずだ。ん?」


修也はふと思った。声が言ってた真実の者が助かる。そして嘘をついたものは死ぬ。

矛盾してないか?嘘を付かなければ死なない。生きるための条件は真実。実際、嘘を付いていなものは助かったわけではなく、死ななかっただけだ。どうしたらこのゲームから抜けられるんだ?


「俺達で何かしなきゃいけないこととかあるのか?修也!俺死にたくねぇよ」


「それは皆同じ考えなはずだ。1回落ち着くんだ」


終わらせるで推測できたことがあった。信二に言うと余計混乱するから言わなかった。


ゲームを終わらせる方法。それは生き残りがいなくなること・・・

ゲームは進行されない。つまりフィニッシュだ。もしそうなら助かる道はない。


食料なし、水なし、常に緊迫した状況が続き、疲れが見え始めた。

どうしていいか分からずに座り込む者がぞくぞくと現れる。修也の喉もカラカラだ。

恵が修也の肩を叩いた。


「ねぇ修也。このまま何も無かったらどうなるの?いずれ皆死んじゃうよね・・・」


修也は答えに戸惑う。


「ま、まだ分からないよ。「声」から何か来るかもしれないし今は耐えるしかない」


恵は視線を落とす。そして今修也と理恵の手が繋がれていることに気づいた。

恵は理恵により、耳元で何か囁いた。理恵はわずかに微笑んだ。


何も行動がないのは皆自身分かっている。何か行動したものは誰かしらに殺されるか、口が滑り、消されるかのどちらかの運命と分かっているから。


この緊迫の中、遂に影が動きだした。


吉木亜里沙が教卓の前に立った。手にはトランプの箱が握られている。


「このまま何も無かったら皆途方にくれていずれ餓死やら脱水症状やらで死ぬよだから私がそれを防ぐ良い提案をする。

今から私とトランプを使った勝負をする。ルールはこの後説明するけど負けた方が必然的に嘘をついた事になり、死ぬ。勝負がつき、私が勝ったら挑戦者は死に、次の挑戦者と戦う。私が負けた場合、私は死に、その時の挑戦者がその後挑戦者と戦う。

これば私の提案。挑戦者は名簿順で任意ね。勝負を拒むんだったら強制的に脱落よ」


だれも反抗できなかった。なんせ亜里沙は零帝国メンバー優一の女子だ。刃向かったら他のメンバーが動き出すだろう。全員が組んでもおそらく五分五分。


「じゃあ勝負の説明をするね。

私が今持ってるトランプを使う。鞄に入ってたやつね。使うカードはスペードの1~キングの12枚。ルールは私がランダムにカードをこの中から1枚引く。そして私が『私はこの勝負に勝つ』と宣言する。そし挑戦者はそのカードが1~6なのか、7~キングなのかを宣言する。1~6のカードなら『ロー』7~キングのカードなら『ハイ』と言う。そのカードが挑戦者の言ったものの中にあるんだったら挑戦者の勝ち。勝と宣言した私が負けたから私は死ぬ。

逆に挑戦者が言ったものとカードが違かったら、宣言が嘘になり、挑戦者は死ぬ。以上よ。

じゃあ早速始めようかしら。男子の1番からね。はい相沢雄二」


雄二は戸惑っていたが、マキルエが立ち上がると即座に雄二も立ち上がった。

ぎこちなく歩いてゆく。亜里沙は机を2つ縦に寄せ、面接のような形を作った。


雄二は椅子に座ると亜里沙も椅子に座り、箱からカードを出した。そしてスペードの12枚だけを取り出し、残りはカードに戻し、教室の前の端に投げつけた。雄二、そしてクラスにしっかり見せ、カードを裏にして切り始めた。


10秒ほど切ると、1枚抜き取り、裏面のまま机に置いた。


「私はこの勝負に勝つ。さぁどうぞ」


雄二は大量に汗をかいていた。天然パーマの髪もパーマどころか寝ぐせみたいにぐしゃぐしゃだ。

雄二は小さな声で言った。


「ロー・・・」


亜里沙は顎を雄二に向け1回出した。


「あなたがそのカードを表にして」


雄二はゆっくりそのカードに手をかける。クラスの皆の視線はカード一点だ。

修也もその光景を見守った。誰かの唾を飲む音が聞こえた。


カードを見た雄二は目を見開いた。









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