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真と嘘クラス -41人のデスゲーム-  作者: 七原 秋也
第1章 ゲームスタート
3/27

ゲーム の ルール

やや雑音混じりの声が教室に響いた。


≪2年E組の諸君、ずいぶん賑やかに楽しんでいるな。夏休み前ということでちょっとゲームをしたいと思う。夏にピッタリのゲームだぞ≫


しかしゲームどころではなく、教室がより騒がしくなった。


「おーい!ふざけんな何がゲームだおい!」

「ちょっとなにふざけてんの?まじ意味分かんないし」

「お前は何がしたいんだ?」

「ゲームってなんだよ!帰らせろよ!」

「だれだ?先生だろうがぶん殴るぞこら!」


そしてその声は続いた。


≪ははは、君たちは随分度胸があるものだな。これからそんな口がきけなくなるというのに。いいか。先に言っておく。君たちの命と運命は私が握っている。それを弁えておきなさい≫


飯田健がスピーカーに向けて声を張った。


「あぁ?テメェ誰だよおい!なんだって?俺達の命はお前が握ってる?笑わせんなよ」


続いて山本太一。


「お前が誰かなんてどーでもいいっつうかまじ意味わかんねぇんだけど。何様?」


零帝国攻撃開始か・・・。しかし零はまったく表情はなく冷静に前を向いていた。

すると男ではなく女子の声が上がった。それはスピーカーに向けてではない声だった。


「ね、ねぇ、この学校のさ、スピーカーはさ、もちろん放送室からの声じゃん。こっちの声をなんであっちが分かるの?」


それは普段おとなしい半田佳奈だった。

教室は静まった。しかし声がそれを破った。


≪だから私は放送室にいるのではなく存在しない場所から声を出している。君たちにそれを知る権利などない。分かったらまずは私の話を聞いてくれないか≫


しかし飯田健がさらに熱くなる。


「あぁ?テメェまじ張り倒すぞ!何様なんだまじでおい!!出て来いよオラ!」


≪飯田健。ゲーム障害候補者に認められた。よってただいまをもって君の存在を抹消する≫


健が声を上げようとした瞬間、口に大量の水を入れたように健の口が膨れ上がった。

ぶはっと中身を吐きだした。赤い。血だ!

途端皆がガタッと健から離れた。


健は助けを求め零帝国メンバーに近づく。その間にも健の口、鼻、耳から出る血は止まらずに

ドクドク流れている。小川も硬直していた。亮平、太一はすぐさま健から遠ざかり、マキルエはゆっくり後ずさる。残った零は冷やかに苦しむ健を見ている。


「ボ、ボス!助け・・・て」


健の手は零の右腕を掴んだが、すぐに地面に倒れた。零は何一つ表情を変えずに見ている。

1分間は時間の経過がないように誰も何も動きを見せなかった。

                           

<男子3番飯田健 死亡 残り40名>


≪はぁ、私もこんな形で君たちを殺したくないんだがね、仕方がない。他の諸君は気をつけろよ。言葉には慎め。ああと、今死んだ飯田健は実際そこに倒れてるが外部の者の記憶から飯田健を全て消した。この教室は特別でね。外のものからしたら何もないのだよ。君たちの存在も誰1人として 記憶にない。しかしこの教室が解放されたとき、生きているものは存在し続ける。これで君たちが私に生かされていることの意味が分かっただろ≫

      

先ほどまで叫んでいた太一は音を立てずにそこにあった相沢雄二の席に座った。


「その・・・ゲームというのは一体・・・。」


修也が恐る恐る尋ねると声が返ってきた。とても楽しそうな声で。


≪ふむ。それは、『真と嘘』だ。この教室には真実の者しかいなくなる。そうなったとき、ここにいる者は解放され、世界の存在を認める。制限は特にない。言っておくがここで起きたことは解放されたものが外部に漏らさない限り外部の者は一切知らないことになる。たとえ殺人であろうとな。じゃあテーマを発表するぞ。このゲームにおいてとても重要となるだろう。テーマは【連鎖】覚えたか。制限時間は特にないが、体力の事を考えて素早く行動してくれ。楽しみにしている≫


スピーカーからの声はここでブツンを音を立てて途絶えた。






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