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真と嘘クラス -41人のデスゲーム-  作者: 七原 秋也
第4章 ゲーム終盤戦
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 絆 と 絆

音なのか振動なのか、修也が突如反応し、起き上がった。

恵は自ら理恵が隠し持っていたナイフで傷口に再び刺したのだ。激痛だろう。


「何考えてるんだ恵!」


恵は痛みに耐えながら口にした。


「修也・・・・ありがとう。・・・本当に・・・嬉しかった。私は龍太を殺してしまったし・・・・罪があるから・・・・ごめん・・・ね」


修也は恵の手にあるナイフを突き放し、傷口を再び抑えた。


「頼むから俺の前から消えないでくれよ。皆・・・・そうやって死んでいった。もう嫌なんだよ!」


「本当に・・・・ごめんね。・・・・でも・・・修也ならカッコイイから・・・・すぐに彼女できる・・・・からさ・・・・でも・・・私の事は・・・・・忘れないでね」


「忘れるものか!だからそんな事言うなよ!恵!」


恵は静かに目を閉じた。


「なんで・・・なんでこうなるんだよいつも・・・・恵・・・恵!」


恵は満足そうに微笑んだ表情で命を絶った。


「「クソーーーーー!!!!!」」


<女子9番中川理恵

 女子17番吉本恵  死亡 残り1名  ゲーム終了 生還者男子19番道原修也>







長野私立第一高等学校2年C組の教室で何事もなかったかのように道原修也は授業を受けていた。

本当に2年E組の存在は修也を除いて消えていた。


あの後家の信二と撮った写真も信二はいなく、修也だけが写っていた。更に半信半疑でクラスメイトの家を訪ねて聞いてみても答えは同じだった。


「あのー吉本さんのお宅ですよね?吉本恵さんと同じクラスの―――」


「誰よ恵って。高校生にもなってそんなイタズラをやってないでもっときちんと――」


「すいません、人違いでした・・・」


全てが世の中から消え去ったのだ。だから修也は教師の小川を含めた40人の命は修也の中にあると考えた。そうでないと気がおかしくなりそうだから。


しかし1つだけ分かったことがあった。それは昨日のゲームが終了してから家での事だった。


意識が突然切れて目覚めたら自分の家の前で寝ていた。傷口もなく、制服もしっかり着ていた。


その時はもう深夜で、両親を起こさないように静かに家にはいったけど父がまだ起きていて事情を聞かされた。そこで修也は全てを話してみる事にした。


事情を聞いた父はそうか、と頷いた。


「実はな、修也が体験したそのゲームというのは私も1度経験しているんだ。まさか実の息子の修也がその話をしてくるとは思わなかったよ」


「え?いつ?」


「修也と同じ高校生のしかも2年生の時だ。今話したように突然教室に閉じ込められて気づいたら生き残っているのは私ともう1人の友人だった」


修也は真剣に話を聞いた。


「私のときも全く同じテーマという物があった。修也と同じ【連鎖】だった。すると友人が私にとんでもない事を告白したんだ。どうやって言ったかわもう何十年も前だから覚えていないが内容は覚えている。この『真と嘘』というゲームは実はずっと前から続いてたそうなんだ。その友人は前にゲームを体験していて、その生き残りだったらしい。そして再びゲームに巻き込まれた。それを今度は私が継いだんだ」


「待てよ。じゃあ父さんは生き残ったんだろ?ならその後はゲームに参加させられたのか?」


「いいや、そうじゃないんだ。私ではなく、私が付き合っていた子が巻き込まれたんだ。高校3年の時に1つ下の2年生の子でね、その子はゲームで命を落としたんだが、私にははっきり覚えているよ。そうやって関係性をもってゲームは連鎖しているんだ。それこそが主権者が伝えたい事なんだよ。」


「じゃあ元々なんでゲームがあるんだ?それにどうやって・・・・」


「私にもそれは分からない。とにかく周りにどうこう言ったって信じないからな。心の底に閉まっておくんだ」



教室から外の景色を見て体育の授業をしている生徒に目をやった。サッカーの授業で試合をしているようだった。ほとんど男子しか動いていないが、とても楽しそうにプレイしていた。


その光景を見ているとなぜか涙が浮いてきた。


「道原!どこ見てる!しっかり集中しなさい!」


教師の声にハッとなり、手で涙を拭い、視線を黒板に戻した。



ご愛読有難うございました。

第一期はこれで終了ですが、第二期もつくる予定なので、これからも宜しくお願いします。

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