真実 の 明快
突然の死に修也の精神力は崩壊寸前までいった。茫然と座り、天井をみつめている。
理恵は修也を後から抱きしめてくれた。理恵から体温を感じるが、信二からはもう2度と体温を感じることはなかった。
―これが夢なら覚めてくれ・・・。
香織がそんな修也を見つめながら言った。
「信二の死も残念だけどなんで美香は死んだのかな?あれは嘘をついたからか、本当の言葉とは異なった言葉を言ったからだよね」
すると恵が震えながら言った。
「ちがうの・・・ちがう。私が・・・皆を・・・だましたの」
その瞬間修也は顔を上げた。恵は香織の方を向いている。
香織が言う。
「違うって何が違うの?ほかに美香の死因があるの?」
恵は携帯の画面を香織に見せた。修也からは画面が見えないが、香織が画面に近寄り、内容を確認すると、目を見開き、その様子からヤバイという事が判断できた。
「あなた・・・が。それで美香が最後に恵の名前を呼んでいたの・・・」
さっきまでの香織ではなく、恵に対して怖れ、震えている。修也は恵の携帯を確認しようと立ち上がった。と、同時に恵が香織に飛びつき、香織の首に手が絡んだ。仰向けの香織の上に恵が乗り、両手を香織の首に伸ばしている。明らかに首を絞めている体勢だ。
修也は駆け寄って恵の手を掴み、香織から突き放した。
「なにやってるんだ恵!何をしたのか俺に言ってくれよ。非難しないから。絶対に」
恵は下を向きながら言った。
「いいよ。でも私に対して非難したらあなたも殺すわよ」
修也は構わないと頷いた。
「じゃあ手離してよ」
恵の両手を掴み、塞いでた事に気づき、修也は慌てて離した。
恵は上着のポケットから携帯を取り出し、何かを開いて画面を修也に見せてきた。
修也はしばらく画面を睨むようにして見ていると、目を見開いた。
『~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~』
==指令送信完了==
▼ 指令内容 ▼
このメールは主権者の私が生き残っている皆に送っている。今からメールを口に出して読むな。
そしてこれから出すルールを破れば即死刑を言い渡す。
今からゲームをする。棄権は死に繋がる。それぞれ違う1文字のスペルを言う。この画面を他人 んに見せたら即死刑。尚、このメールは破棄しても構わない。
1番最初に9文字を組み合わせた言葉を言えた者が生き残りとなり、それ以外は死刑。
――――――
※チェックした人物に指定されたワードをランダムに配布します。
→[おまえがいきのこり]
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合いた口が塞がらなかった。つまり恵が主権者という訳なのか?
「待ってくれ。整理したい」
修也は頭を抱えた。
恵が主権者。恵が犯人。恵が仲間を殺した。恵が信二を。恵が全ての始まり。恵が・・・敵。
「もういいわ。私は全てを打ち明ける。私が皆を殺した。私が主権者よ。ここから皆を監視していた」
修也は恵を睨んだ。クラスメイトの死の恨みだ。恵はいつの間にか銃を手にしていたが、気にしなかった。
「なぜだ!なぜクラスを壊すような事をしたんだ!お前が死ぬリスクだってある!それにどうやっ て皆を手を触れずに殺したんだ!教えろぉ!!!」
再び耳を塞ぎたくなる銃音がした。何度目だろうか。鉛玉は真っすぐ龍太の頭を捉えていた。
「ごめんね龍太。あなたずっと会話聞いてたでしょ。ただ聞きはだめよ」
そして銃口は香織に向けられた。
「もうやめろぉーーーー!!!」
パン――
修也は膝をついた。仲間だと思っていた恵が主権者でこうやって仲間を殺していった・・・。
修也は完全に崩壊した。
<男子16番新井田龍太
女子6番新鍋香織 死亡 残り3名>




