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真と嘘クラス -41人のデスゲーム-  作者: 七原 秋也
第4章 ゲーム終盤戦
23/27

存在 の 意味

「信二!信二!信二!」


信二はゆっくり目を開けた。いつの間にか眠っていたようだ。

時間は8時半。あまり眠っていないようだが、睡魔が襲う。


「ごめん、ちょっと疲れて・・・」


あれは夢ではない。紛れもなく信二の過去の事だった。こんな時に思い出すとは。


あの時は本当に何考えていたのか自分でも分からない。

よく勉強できてたなと今だから思う。


低学年の頃は授業は遊びの場と思っていた。

親や先生に何を言われようと決して真面目に勉強しなかった。


しかし小学6年生の時に考えも大人になり、勉強だけに集中した。


部屋にあった漫画はゲームも自分から捨て、漫画本しかなかった勉強机も綺麗にして環境を整えた。両親も突然の行動にかなり驚いたという。信二自身もここまでできる自分が不思議でならなかった。


昔を振り返りながら信二は修也に言った。


「修也さぁ、俺たちが出会ったとこ覚えてるか?学校のどこで会ったか」


修也は忘れかけてたのかしばらく黙り込んだ。しかし顔を上げて、言った。


「思い出したわ。学校のトイレだろ?お前イジメられてて」


「ばか!それは今言わなくてもいいだろ。あれから俺は修也と授業さぼったりして遊んでたな。俺をイジメてた奴らもなんか俺にかまわなくなってさ。あの時の俺はちょっとマジメすぎたな。お前に会って本当にうれしかったし、良かった。ありがとうな」


修也は胸騒ぎがした。こういう台詞は死ぬ間際に言う事が多い。

しかしその考えを打ち消して明るく言った。


「何改まってんだよ。俺だってあの時信二と出会ってから外に遊びに行きまくったろ?最高に楽しかった。だからこれからも――」


信二・・・・・。再び目を閉じて眠りについた。常に緊張してる時間が続けば眠くなるはずだ。

修也は信二の手を強く握って涙を流した。叫ぶことはしなかった。信二の手をそっと置き、しばらく信二の顔を見つめて、修也は目を閉じた。泣くつもりはないのに、自然と涙が溢れ出た。


<男子18番堀信信二 死亡 残り5名>










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