表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いの歩き方  作者: きーち
魔法使いの解決方
7/94

魔法使いの解決方(3)

 魔法使いヴラディアスは人に適した家畜作成に情熱を傾けた人物だったと言う。人がさらに繁栄するためには、労働力になり、食料になり、助けとなる家畜が必要なのだと自身の日記に書き綴っていた。

 そんなヴラディアスが目に付けたのは豚だった。劣悪な環境でも生き延び、繁殖力もそれなり、人にとってはゴミにしかならない物を餌にすることができる。最終的には食料となってくれるそれは、実験動物としては最適だったのだろう。

「その結果がこれってのは、なかなか皮肉が効いているね」

 結局、動物の身体を都合良く変えようなどと、傲慢以上に愚かな行為なのだ。見て見ろこのデカブツを。明らかに敵意を抱いた目をこちらに向けている。こいつらはじっと待っていたのだ。自分の体を変異させた相手へ復讐するために。

「せめて技術が伴ってからする実験をするべきだったね。役畜を作ろうとして人を襲う獣が出来るなんて、笑えない冗談だっと!」

 魔法豚、いや魔法猪か。とにかく目の前に居る魔法生物はこちらへ突進してくる姿勢を見せたので、それより先にクルトは走り出した。魔法猪とは反対の方向へ。

 あの巨体をぶつけられれば、クルトの体など一溜りも無い。当然、走る速度はあちらが上だろうから、魔法猪が走り出す前にこちらが行動する必要がある。人の力とは知恵を使うことなのだから。

「悪いけど、正面切って戦うつもりなんてさらさら無いから!」

 言葉など分からないだろうが、挑発の言葉は口に出す。別に相手が怒りだすのを期待した訳でも無い。これから戦う事になると自分自身に言い聞かせるためだ。

(平地じゃあどうやっても敵わない。人間の身体機能は、動物の中でも弱い方だ)

 後ろを伺いながら走り続ける。魔法猪は足を地面に叩き付けながら今にもこちらへと突進しそうだ。

 もし猪が走り出せば、どれだけ距離を開けていてもすぐに追いつかれてしまう。

(かと言って、森の中はそれこそ獣の領域だ。昔、木々の間を軽快に走り抜ける猪を見た事がある)

 恐らく、あの魔法猪も同じ身体能力と考えて良い。クルトが森の木々に行方を阻まれている内に、うしろからドン。

(人が戦うには、人が生きる場所が最高なんだ!)

 魔法猪が走り出した。地面を揺らす様に巨体を揺さぶり距離を詰めてくる。クルトも全速力だが、その速度は大人と子供程に差があった。

 あわや衝突と言った瞬間、クルトは跳んだ。魔法猪に跳ねられた訳では無い、自分の足でジャンプしたのだ。

 向かう先は森の中にある唯一の人工物。魔法使いの小屋だった。小屋の扉に向かって跳んだクルトは、転げ回りながら小屋の中へと入る。

「う……ぐ!」

 歯を噛みしめる。小屋の入ったすぐ後、小屋を大きな振動が襲う。魔法猪の体は小屋の扉の幅以上であり、結果、小屋自体にぶつかることとなったのだ。

「小屋ごと壊しそうな勢いだな……」

 実際、魔法猪がぶつかった入口は構造材の木々が折れてひしゃげていた。小屋自体、碌に手入れもされないまま長い年月を経ているので頑丈さとは程遠い。もう2,3度体当たりをされれば、扉程度なら壊れてしまうだろう。

「まあ、体当たりをすればする分だけ、ダメージは向こうに行くんだけど」

 体当たりの衝撃は、された側とした側、両方に向かうのが必然である。先程の体当たりではそれ程堪えた様子は無いが、何度も繰り返せば、その負担は大きくなるだろう。

 一方でクルトにとっては、入口が破壊されたところで、小屋の別の部屋に逃げ込めば良い。小屋内部は人間が行動し易い様に作られており、巨体の猪が自由に動ける場所など殆ど無いのだ。

 小屋に逃げ込んだ事で、現状、有利になったのはクルトである。家屋敷と言うのは、獣にとって要塞の様な物だ。

「多分、ある程度の反抗はあるんだろうけど、そのまま諦めてどこかへ行くだろうね」

 小屋をすべて破壊しなければ、クルトを仕留める事が不可能だと分かれば、あっさりと身を引くだろう。獣とは、そう言う諦めもすぐにしてしまえる。

(……でも、それじゃあ困るんだよ)

 クルトの仕事は、あの魔法猪を仕留める事。猪がクルトを狙う様に、クルトも猪を狙っている。この戦い、襲う側と襲われる側との狩りでは無く、両方が相互の命を欲している。

(さっそく魔法を使うか……。いや、一度で効果がなければ相手に警戒される。逃げられて見失えば、もう一度見つけるのは手間だ)

 だから相手がこちらを襲い易く、尚且つクルト自身は安全圏に置いたままの状態にする必要があった。

「はっきり言って矛盾した考えだよなあ。こっちが襲い易い状況って危険な状況ってことなんだからさ」

 だから妥協すべきは自分を安全圏に置く点だろう。多少の危険を冒さなければできない状況もあるにはある。

「いやいや、先生に押し付けられた仕事に命を賭けるってのはちょっとおかしいよ」

 そもそもこの仕事自体が乗り気では無いのだ。クルトにしてみれば、こんな仕事をするより、大学で魔法の勉強をする方が望ましいのだ。

 それを師の後始末とばかりに危険な仕事を任されている。まったくもって不本意な展開だ。

「そうだ、このまま小屋の中で籠城しよう。夜が明けたらそのまま村に帰って、大学にはお仕事失敗しちゃいましたって報告すれば良い」

 たかが入学して一年にも満たない生徒の失敗だ。大学側だって大目に見てくれるだろう。責任の所在は師に向かうはず。

「おお、これって結構良い案かも……うわ!」

 小屋が揺れる。どうやら魔法猪がもう一度入口に体当たりしたらしい。扉とその周辺がさらに大きく歪む。もう一度の体当たりで小屋に入ってくるかもしれない。

 急いで小屋の奥、扉で遮られた別の部屋へ移る。これでさらに時間が稼げる。入口が破られた所で、狭い廊下が猪の侵攻を防ぐだろうし、クルトが居る部屋の扉を壊そうと思うなら、入口を壊す以上の労力が必要だ。何故なら、小屋の中には突進の際に助走を付ける広さが無いのだから。

「これで諦めなかったら、大した執念だよ。こっちとしてはそれでも良いけどね別に……。あー、楽して勝てる方法思い付いちゃったぞ。どうしよう、実行すべきかな」

 既に仕事の成功を諦めるつもりで居たクルトの頭に、魔法猪を倒す術が閃いてしまった。しかもクルト自身の命を危険にさらさずに済む方法だ。

 もし相手の猪が、人を襲うことに執念を燃やおり、クルトを必死に狙ってくるとなれば、かなりの勝機が高い策だと思う。

「できるんならすべきなんだろうけど……」

 少々辛い思いをするかもしれないが、死の危険よりは随分とマシだ。師の機嫌を損ねずに済むと言うのも好ましい展開かもしれぬ。

「じゃあやってみますか」

 部屋から出て、一旦廊下へ進む。小屋の入口を見れば、丁度魔法猪が入口を破るために助走を付けている所だった。

 そんな猪を挑発するかの様にクルトは悠然と歩き、入口から距離を置きながらも相手から見える位置に立つ。

「僕はここに居るぞ、よく見て置けよ」

 魔法猪が突進する。3度目の衝撃が小屋全体を揺らし、入口に埃が舞う。ベギベキと音を立てながら構造材が崩れ落ち、猪は小屋内へと侵入して来た。

 だがクルトは動じない。相手が小屋内に入って貰わなくては始まらないのだ。

「体当たり、さぞかし痛かっただろうけど、実はもうちょっと動いて欲しいんだよね」

 自分の姿を見せつけ、再び部屋の中へと戻る。魔法猪は標的を見つけるや否や、狭い廊下を無理矢理通りクルトの後を追う。

 壁がメリメリと裂ける音を耳にしながらも、クルトは別の事に集中した。

「火の魔法は、魔力を熱量に変換して発生させる。つまり、ちょっと工夫すればこう言う事もできるはず……」

 右手を少し上げ、手のひらを天井に向ける。火の魔法を発生させる様に力を調整。しかし、それが火となる前に周囲に発散させて行く。

「……良い感じ。熱くなるのが中々に早い」

 みるみる内に室内の温度が上がり、頬に汗が伝う。魔法猪は既に部屋の前に来ているが気にしない。まだ部屋の中に入るには時間の余裕があるだろう。もしかしたら侵入できないかもしれない。それならそれで構わない。小屋内に居ると言う事が重要なのだ。部屋が暑くなるのと同様に、小屋内の温度も上がっているのだから。

「密閉された空間へ入ってくれ事に礼を言いたいね。だからこう言う事も出来る」

 十分に室温が上がった事を確認して、クルトは部屋の窓から小屋外へ出る。勿論、その姿を魔法猪に確認させてだ。

 屋外に出たクルトは、魔法猪が狭い空間で体を動かしながら、再び入口から出ようとしているのを音で確認する。

「早く僕も入口に向かわないと」

 クルトは走る。魔法猪の動作は小屋内部の狭さで制限されているとは言え、先に入口に到着されては作戦の成功率が下がる。

「よし、まだ出て来てない」

 入口に着く。小屋内部を覗けば魔法猪は体を反転させる事に手間取っており、小屋から出るにはまだ時間が掛かるはずだ。

 小屋内部の熱気もなかなかに高い。

「生きる理由とか、やりたいこととかあったんだろうけど……。先に人を襲ってきたのはそっちなんだから、恨まないでくれよ」

 小屋内から必死に出ようとする魔法猪の語りかけながら、腕を猪に向ける。自らの魔力を放出し、それを変換、収縮させて行く。そのすべての工程が目に見える物では無く、単なる感覚の勘違いと言われればそうかもしれないと思えてくるあやふやさ。

(上手く行って欲しいけど……)

 魔法を使う事に不安は無い。何度も訓練した魔法が使えなくなるなんて事も無い。心配なのは、これから放つ魔法があの猪に効くかと言う事だ。

(体が大きい分、効果が薄くなるかも)

 だが事前の準備はできている。度重なる運動と小屋内部の暑さが相俟って、魔法猪の体温はかなり上昇しているはず。そしてクルトの腕に集まる魔力は、それとは正反対に冷たくなって行く。

 冷気の魔法。火の魔法が魔力を熱量に変換して行くのであれば、冷気の魔法は魔力と周囲の熱量を相殺させて結果的に冷気を発生させる。

 一定の魔力が集まった時、初めてクルトの視界に自分の魔力放出の結果が現れる。魔力自体が放つ青白い光と急速に冷やされた大気から出る霜。

 魔法猪へと向ける腕の少し先に現れた冷気の魔法、このままであればクルトを冷やすだけのそれへ、さらに魔力を込めて推進力を与える。向かう先は当然小屋内の猪。周囲を冷やしながら向かうそれは白い光線に見えた。

 ようやく振り返り、入口から小屋を出ようとした魔法猪の目には光の矢にでも映っただろうか。猪にぶつかった冷気の魔法は、収縮された冷気を周囲へと一気に放出した。

 猪の体毛に粉雪がうっすらと積もり体表が白く染まる。猪が吐く息が白く見えるまでに気温を下げた冷気の魔法だったが、それだけだった。別に魔法猪を氷漬けにした訳でも、周囲に氷片を撒き散らした訳でも無い。

 魔法猪は再びクルトへと向かうために足を一歩踏み出す。そしてそこで倒れた。

「良かった……。ちゃんと効果があったみたいだ」

 クルトがやった事は、魔法猪の心臓へ負担を掛ける事だった。激しい運動と周囲の熱気によって鼓動を増した心臓から一気に熱を奪う。ただでさえあの巨体を動かすための強力な勢いを持った心臓だ。高温から低温への極端な変化によって起こされた負荷はどれ程の物なのか。少なくとも生物が耐えきれる物では無い。

「うん、ちゃんと仕留められたみたいだ」

 倒れた魔法猪に向かい揺さぶってみる。冷気の魔法によって冷やされた体は当然冷たい。一方で小屋内の室温はまだ温いままなので妙な気分になる。

「冷気の魔法で仕留められたなら、死体は研究材料として持ち帰る様に言われているけど、この巨体じゃあ絶対に無理だろうから、どうしよう」

 これでは小屋から出すのも一苦労である。とりあえず魔法猪の死体に、もう一度冷気の魔法を使って置く。気休め程度であるが、これで腐敗の進行が少しは遅くなる。魔法大学に仕事の報告をした後、後処理をする班が来るまでは、原型を留めた状態を維持できるだろう。

「とりあえず、僕の仕事はこれで終わりかあ」

 猪の死体がある小屋からは出て空を見上げる。夜はまだ明けず星空が木々の隙間から見える。日が登るまでは森の中に居る必要があるだろう事が確認できた。


 森で一夜を過ごしセイロン村の宿へと戻る。クルトの無事を確認したフィルネは、さっそく仕事の成否を聞いて来た。

「魔法生物はどうだったの? やっぱりいた?」

 村に被害が出るかもしれない話なので、当然興味があるのだろう。別に隠す事でも無いので昨夜有った事を話す。

「魔法使いが残した魔法生物は無事退治できたよ。死体は残ったままなんだけど、直ぐに大学関係者が回収に来ると思う。勿論、僕が報告した後でね」

 どんなに行動が早い組織でも、情報が無ければ動くことなどできない。

「早くしないと死体が腐っちゃうんで、近くの町まで行って手紙を出そうと思う。だから、この村も直ぐに出ないと……」

 村に来て宿で一夜、森で一夜と計2日程度しか居なかった計算になる。仕事が早く終わったと言えばそれまでだが、急ぎ足で動いている様で落ち着かない。

「え、じゃあもう宿も出るの?」

 少し驚いた様子でフィルネが話す。対して親しくした訳でも無いので、その反応は意外だった。

「うん。宿へは預けて置いた荷物を取りに来ただけなんだけど……。何かあった?」

 まるでクルトを引き留めたい様に見えたフィルネの様子を訝しむ。

「何かあった訳じゃないんだけど……。ちょっと待っててね」

 そう言ってフィルネは宿の奥へと小走りに向かう。待ち惚けを食らったのはクルトで、暫く暇な時間を過ごした後、フィルネが再び戻って来たのを確認した。

 戻って来た彼女は手に木の棒を持っている。

「なんなの、それ?」

 どうやら様が有ったのはその棒だったらしい。クルトが何であるかを尋ねると、フィルネは棒をクルトに差し出してきた。

「杖よ、杖。魔法使いって、杖を持つものなんでしょう? 10年前、助けられたお礼に作ったんだけど、渡す機会がなくてねえ」

 差し出されたままなのも何なので受け取る。確かにその棒は、手に持ちやすいようにやすり掛けがされており、樹脂での表面加工により頑丈さもあるだろう。材料となる木自体は軽い物らしく、手にとても馴染む。

「それを、なんで僕に? 助けられたのは10年前の魔法使いなんだから、その人に渡せば……ああ、そう言うことか」

 自分で言って納得する。つまりクルトは彼女を助けた魔法使いの代わりに、クルトへお礼の品を渡す事で、昔の事柄に決着を付けるつもりなのだ。

「もしかしたら、クルト君の先生がその人かもしれないから、その先生に渡してくれても良いんだけど、今、村に居る魔法使いはクルト君だけ。だからその杖はクルト君の好きにしてくれて良いわ。ずっと、どうすれば良いか悩んでいたの」

 彼女を助けた魔法使いはすぐに村を去ったと聞く。杖もずっと渡せないまま取って居たのだろう。

 ここでクルトが受け取らなければ、倉庫の肥やしになるだけだろうから、大人しく受け取って置く。

「それじゃあ有り難く。荷物を整理したら、すぐに出発するつもりなんだけど、他に何か用とかは?」

「うん、それだけ。ごめんなさいね。余計な荷物を増やしちゃったかしら」

「いや、魔法使いの杖にはちゃんと意味があるし、僕はまだそう言うの持ってなかったから丁度良いよ」

 実際、今の師の元で学ぶならば、大学外での仕事がまだまだ有るだろう。その旅の中でなら、純粋な杖として役に立ってくれるだろう。


 村から去る道を一人歩き出す。片手には貰った杖を持ちながらだ。

「結構使い易くて良いね。どうせ先生がフィルネさんの恩人じゃあ無いんだし、貰ったところで問題ないさ」

 クルトはフィルネから聞いた10年前の事件について思い出す。確か、村が山狩りをしている途中で襲われたと聞いている。

「だったら、絶対に先生じゃあ無いよなあ。魔法大学が事件解決に乗り出したのは、村に被害が出て、その事に危機感を覚えた魔法使いヴラディアスが、大学に泣き付いた時点で初めて発覚した事件である。

 魔法大学の魔法使いが、被害を受けている真っ最中の村に存在しているはずが無い。

「その時、村付近に居た魔法使いと言えば、ヴラディアス本人しか居ないか……」

 村に混乱を呼び込んだ人物が村人を助けた。そうして助けられた村人は、ずっとその人物に恩を感じていたのである。なんとも皮肉が効いた話だと思う。

「ヴラディアス自身は悪い人物じゃあ無かったとも聞くし、それで良いのかもしれないけどね」

 ただフィルネ自身にその事を話さなかったのは、彼女に余計な感情を抱かせるのもどうかと思えたからだ。それに、過程がどうであれ助けた側と助けられた側であるのには変わらない。ならばこの杖はヴラディアス自身に渡すべきなのか。

「それもどうかと思うけどさ。僕自身、ヴラディアスが今、どこで何をしているかなんて知らないからなあ」

 セイロン村の領主に罰せられたかもしれないし、大学側が保護しているのかもしれない。すでにこの世に居ない可能性もある。どうしたところで、クルトが杖を渡せる状況では無いだろう。

「なら、別に僕が貰った所で構わないか。うん、それにしても良い杖だ」

 杖を持った腕を上げて空に掲げる。魔法使いの杖は一種の飾りとして見られており、それなりに価値のある物だ。

 それを手に入れられたと言うだけで、仕事をした価値はあったのかも。

「いや、それでも先生には文句を言ってやろう。危険な目にあったのは確かなんだから」

 愚痴を吐くクルトであったが、それとは裏腹に心情はすがすがしい物があった。

 魔法使いとして何かを解決できた。その事がクルトの心を一歩魔法使いとして成長させてくれた様な気がするから。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ