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魔法使いの家出  作者: 羽良 凪都輝
第2章 修行
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「毎日修行」

アランが暴走してから、一週間がたった。

アランは今は、魔術と魔法に関してはまず知識をついけている。その合間に、体力をつけてラファエルの教える剣術をできるようにしようとしている。

「まず、魔術と魔法は何が違うかわかるか?」

「はい。魔術は人間やドワーフ、エルフ、魔法は魔物や魔族が使うものですよね。」

「半分正解で、半部不正解だ。魔族の中の、上位魔族や魔王は魔術を使う。人間は、上位魔族や魔王とはほとんど戦わないから、そのことを知らないのだろう。」

「魔族も魔術を使うんですか!?」

「ああ、そうだ。そもそも、魔術と魔法だと威力が違いすぎる。魔法は確かに魔力量の消費は魔術より圧倒的に少ない。だが、魔法は魔術よりも細かく指示をすることができない。また、属性の複合をすることも難しい。確かに上位魔族たちは、魔法を細かく動かすこともできる。だが、魔術のほうが圧倒的に使いやすい。だから、魔族は魔法と魔術を使い分けているのだ。」

「なるほど。で、僕達、人間が魔法を使えるようにするにはどうすればよいですか?」

「魔法は人間が使えるようにはならない。それは人間と魔物や魔族とは体の仕組みが違うからな。」

「え?じゃあ僕には使えないってことですか?」

「いや、お前は神の子だろう?神の力を使って、魔法を使う。」

(神の力を使って、魔法を使うって効率悪くね?)

「効率は悪くない。神の力を使うって言っても、神の加護を使うだけだ。」

「師匠僕の頭なのなか全部見えてるんですか!?」

「いや、顔に出てる。でも、それも直さないといけない。じゃないと、敵に放つ魔法がバレる。そうなったら、魔法が使えるアドバンテージがなくなるだろう?」

「神の子には加護があるんですか?」

「そうだ。今のお前は、半分くらい使えないがな。まあ、大体4つぐらいある。

1つ目は、さっき言った魔法だ。体外魔力を使えるようになる。

2つ目は、身体強化だ。今のお前はそれは使えない。理由は簡単だ。今のお前じゃ貧弱すぎる。身体強化に耐えうるだけの肉体が必要だ。またこれには、あらゆる毒を無効化することができる。まあ、滅多にそんなことにはならないがな。

3つ目は、危機察知能力だ。これは、命の危険や、何か攻撃される前に、感知することができる。まあ、予知と似てるな。

最後に4つ目。神の力を使える。これが一番大きいだろう。だが、これは人によって強さが違う。俺は光の神だが、お前は破壊神だ。光の神と破壊神だったら、破壊神のほうが武力には強い。また、人によって、使える神の力が限られる。神の子でも、少ししか使えなかったり、すべての力を使う事ができる者もいる。」

「なるほど。で、今使えるのは魔法と、危機察知能力だ。まあ、修行をすれば、身体強化も使えるだろう。神の力は、今はわからない。」

「わかりました。そしたら、体外魔力はどうやって使うんですか?」

「ここじゃ、少し狭いから外に出るぞ。」

* * *

「なんか荒れてますね...」

庭は穴だらけで、庭にあった木々は倒れたり、粉々になっていた。

「誰のせいだと思ってるんだ。」

「す、すみません。後で片付けるので。」

「じゃあ、まず体外魔力を感じるところから始めるぞ。目を閉じて、全身に魔力をまとわせるんだ。そうすると、外にある魔力が寄ってくるはずだ。体外魔力は、魔力の多いところに集まってくる習性がある。まず、手本を見せる。」

そう言うと、ラファエルは目をつぶり、全身に魔力をまとわせた。そうすると、無数の光が、ラファエルの体に集まり、ラファエルが神々しくなった。

「師匠、ちょっと眩しいんですけど。それ、そろそろやめてくれません?」

「ふっ。俺の神々しさに怖気ついたか。まだまだだな。」

「ビクトリアー。カーテンない?」

「カーテンですか?それだと、少し探せばあると思いますが。どうしてですか?」

「なんか、太陽が目の前にあって、眩しいんだけど。」

「しょうがないな。止めてやるよ。次はお前の番だ。やってみろ。」

「わかりました。」

アランが目を閉じ、魔力を体の全身にまとわせると、光が集まってきた。

「流石に多いな。もともとの魔力量が多いから、よってくる魔力も多いな。ガキ、目を開けてみろ。」

「うん?なんか、前が白いんですけど。」

「ああ。よってくる魔力が多すぎて、雪だるまみたいになってるんだ。もう魔力を集めるの止めて良いぞ。」

アランが止めると、集まっていた体外魔力も散り散りになった。

「今集めた魔力を使って、魔法を使うんだ。」

「なるほど。でも、魔法って術式がないからどうやって発動させるんですか?」

「魔法はイメージだ。イメージをすれば大体のものは作れる。例えば、火の鳥。」

ラファエルが思い浮かべると、火の鳥が現れた。

「すごい!あ、でも細かいところは作れないんですね。」

「そうだ。だから、魔法と魔術は使い分けなきゃいけない。魔法の良いところは魔力の消費が少ないところだ。魔術の良いところは細かく指示が出せるところだ。あとは得意属性だな。とりあえず、屋敷に戻ろう。」

* * *

屋敷に戻ると、水晶玉のようなものがおいてあった。

「これは得意属性がわかる魔道具ですか?」

「そうだ。こんな感じで、手を水晶の上に乗せると...」

ラファエルが手を乗せると、水晶から属性が映し出された。

「得意属性が全部!?ど、どういうことですか?」

「そのまんまだ。俺の得意属性は全部だ。逆に言えば得意属性がないとも言える。まあ、使う頻度で言うなら光が一番多いだろう。お前もやってみろ。」

アランが手を乗せると、3つの属性がでた。

「雷と光とあと一つは闇か。面白いな。光と闇どちらも使えるのか。それだと、戦術が広がるな。」

「なるほど。この3つだと、近距離も遠距離も対応できそうですね!」

そこにビクトリアがやってきた。

「アラン様。ラファエル様が異常なだけで、アラン様も充分すごいですからね。得意属性が3つもあることはすごいことです!」

「確かに。むやみに周りに言うのは止めとくよ。ビクトリアの得意属性はなんなの?」

「私は風と火です。エルフ族は風が得意属性になることが多いのです。ところで、ラファエル様。お客様が来ています。」

そう言うと、ラファエルが嬉しそうな顔をした。

「おお!意外と早かったな。ビクトリア、客人のもてなしを。」

「客人?誰ですか?」

アランがラファエルに聞くとラファエルが答える前に、扉が開いた。

「私だ。やあラファエルの弟子よ。私の名前はアラン。よろしくね。」

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