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魔法使いの家出  作者: 羽良 凪都輝
第2章 修行
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「白の悪魔」

「お、おまえ、まさか、白の悪魔!」

「おや、私の名前を覚えていたのですか。記憶力が良いんですね。」

「し、白の悪魔!?お、お前、何を言ってるんだ!?」

白の悪魔。別名、神の使い。この世界には悪魔がいる。その頂点に君臨するのが十色としょくの悪魔だ。

神の使いと呼ばれているのには理由がある。

それは、十色の悪魔が神に仕えているからだ。この世界には元々、9つの神がいた。そのため、九色の悪魔がそこに仕えている。

そして、そのまとめ役として一色の悪魔、白の悪魔がいる。

白の悪魔は、神たちと同等の権力と武力を持ち、悪魔の中で頂点に立つ存在だ。

そして、悪魔は人間との契約で呼び出せる。だから神の使いと言われているのだ。

「5000年も前のことなのによく私のことを忘れなかったわね。」

「忘れるわけ無いだろう!あの、残酷な時間を!」

魔族やエルフは長生きである。

「まあ良いわ。あなたはアランの平穏を壊そうとした。それは万死に値する。じゃあね。」

そう言うと、手でベネディクトの首を切断した。

「う、嘘だろ、いとも簡単に魔族を!」

「そうだ、目撃者がいたんですね。あなた達の記憶を消しておかないといけませんね。」

「記憶を消す!?まさか、お前、禁術を!」

すると、ビクトリアは魔術式を作り、それを三人の頭に入れた。

「精神干渉魔術は人前で見せることはできないですからね。あなた達三人が逃げなくて良かったです。」

そう言うと、ビクトリアは去っていった。

1ヶ月後。

「すみません、最初の依頼なんですけど、魔王軍撃退に出てもらいます。」

「え?」

「いや、僕も驚いたんです。でも、ギルド長がラファエル様の跡継ぎがどのくらいか見ときたいって言いまして。」

ラファエルは少し怒っていた。

「あのクソ野郎、次会った時覚えてろよ。とりあえず、その依頼にはビクトリアをも同行させろ。」

「はい。アラン様が公に出るのはまずいですからね。私が代理で話しましょう。」

「ああ、頼む。」

「では、お願いします。場所は、北部の国境沿いです。今、そこで魔王軍と王国軍が戦っています。魔王軍は3万、こちらは2万で劣勢です。さらに、魔王軍から一万の援軍が来るそうだ。」

「なるほど。つまり、私達は援軍が来る前に魔王軍を撃退してほしいと。」

「はい。S級の冒険者も何パーティーか出ているのですが、やはり劣勢です、」

「わかった。いつから行けば良いの?」

「そうですね、できるだけ早くがよろしいかと。援軍はあと二週間ほどで来ます。援軍が来ると厄介なので。」

「わかった。じゃあ、今から行くよ。ビクトリア、僕につかまって。」

「え?」

アランがビクトリアを抱くと、冒険者ギルドの天井を破って行った。

「え?あの、北部まで1週間かかりますよ!」

「大丈夫だ。あのガキは音速で飛行できる。十分もあれば着くだろう。」

「そうですか...」

 * * *

アランとビクトリアは空を飛んでいた。

「ちょ、アラン様、いきなり過ぎですよ!」

ビクトリアの耳は赤かった。

「どうしたの?早く行ったほうが良くない?てか北部ってこっちであってるよね。」

「え、もしかして北部がどっちかわからないんですか?」

「うん。」

ビクトリアは驚愕した。

「もしかして、場所がわからないのに空を飛んでいるんですか?」

「うん。」

「わかりました。私が方角を教えるのでそちらに飛んでください。」

「わかった!」

10分後。

「あそこですね。本部が見えました。あそこに将軍がいると思うので行きましょう。」

「わかった。」

アランたちは本部の前に着地し、テントの中に入った。

「誰だ、こんな忙しいときに!」

中はかなり忙しそうだった。

「私は冒険者ギルドから派遣されました、破滅のメイドです。」

「破滅のメイド?そんな者聞いたことないぞ。」

「それは私の客だ。」

そこには大柄でかなりの筋肉質の男が立っていた。

「あなたは?」

「私はここの近衛騎士団の騎士団長です。ギルド長からお話は伺っている。その者たちを通してくれ。」

「わかりました。ではこちらに。」

アランたちはテントの奥の部屋に案内された。

「崇高の魔術師様、ギルド長が言っていた方がお見えになりました。」

「通してくれ。」

アランたちが奥の部屋に来ると、そこには3人ほどいた。

「私はギルドから派遣された、破滅のメイドと、こちらは彗星の魔法使いです。」

「そうか。では、そちらの彗星の魔法使いに軍の指揮権を預ける。」

「え?」

「ん?」

「は?」

そこにいた全員が驚いた。

(私は相手の目を見るとどういう人物かわかる。だから、私は色々な目を見てきた。恐怖心、対抗心、憎しみ。だが、あの彗星の魔法使いは違った。私を見た瞬間、一瞬だけ私とどう戦うか考えた。だが興味を失ったように私の目を見なくなった。)

「彗星の魔法使いと言ったな、私は崇高の魔術師、ここの将軍であり魔術師四天王だ。だが、お前は俺より強いだろう。だから、お前に指揮権を預ける。」

「崇高の魔術師殿、それは流石にいかがなものかと。」

「騎士団長と同意見です。私も冒険者をやっているからわかります。冒険者は国などどうでも良いと思っている者も多いです。」

「将軍は私です。もし、彼が失敗したら、責任は全てギルド長が持ってくれます。」

「ギルド長が!?嘘だろ、あのギルド長が責任を取るなんて...わかりました。私は崇高の魔術師様に従います。」

「二人とも!まず、メイド服の女に、フードを被った男、いくらなんでも怪しすぎるでしょう。」

「まあ、怪しいっちゃ、怪しいが、とりあえず指揮権はその魔法使いに渡す。では、魔法使いよ、私達に指示してくれ。」

すると、アランはビクトリアになにかを耳打ちした。

「今日の夜は天気が良いですか?」

「は?まあ、良いけどそれがどうした?」

「そしたら、今日の夜、魔王軍をおびき出してください。そしたら、私達がどうにかします。」

「どうにかします?そのどうにかしますを教えろ。そのどうにか白に命がかかってるんだぞ!」

「その時まで秘密だそうです。」

「そうですか、良いでしょう。どのくらい軍をお引き出すのだ?」

「できるだけ多くです。もし、できるのであれば全軍で。」

「全軍!?そんなにおびき出してどうするんだ?」

「まあ、私達が頑張ってどうにかします。」

「そうか。わかった。」

その夜。

「これは考えましたね。兵士に松明を持たせて撤退したように見せるなんて。」

「ええ、あなた達の要望には答えました。後はよろしく頼むぞ。」

「ええ。みなさんは夜空を見上げてください。きれいですよ。」

するとアランは空を飛び上がり、セシルを使った。

すると夜空に無数の隕石が現れた。

「何だあれ、隕石か?それにしては多いような。」

「皆さん、今日は雨が降りますよ。」

「何を言っているんだ、君は。私は君に今日の天気は晴れと伝えたはずだ。」

「そうですね。今日は晴れときどき隕石です。」

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