表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いの家出  作者: 羽良 凪都輝
第2章 修行
19/71

「成長期」

1年後...

アランは9歳になり、ついに上級魔術を使いこなすことができた。

「思ったより早かったな。じゃあ、こっからは古代魔法に取り掛かるぞ。」

「古代魔法って禁術も多いって聞いたんですけど、大丈夫ですか?」

「黒炎を使うやつに言われたくないな。それより、お前少し身長が伸びたか。」

すると、アランは胸を張って言った。

「そうなんです!ついに僕にも成長期が!」

「成長期か。それは良いことだ。まあそれは一旦置いといて、古代魔法を説明するぞ。古代魔法は、クリシオル帝国の後にできた、デュオ帝国が作った魔術だ。古代魔法はかなり強力だが、その分魔術式は上級魔術に比にならないほど難しい。とりあえず、一つ見本を見せる。」

ラファエルが外に出ると、空に巨大な魔術式が何段にも現れた。

「サージスプレンダー!」

すると、魔術式から地面に向かって、光の光線が放たれ、地面に大きな穴ができていた。

「なにこれ、街を破壊するつもりですか?」

「まあ、それぐらい威力があるってことだ。今のはサージスプレンダーと言って、光属性の古代魔法だ。まあ、威力で言えば古代魔法の中でかなり上の方だ。だが、欠点は範囲が狭いことと、発動に時間がかかることだ。まあ、それでもかなり強力だがな。じゃあ、頑張れよ。」

「はい!」

3ヶ月後...

「よし!これで、こうすれば!」

その瞬間、空に巨大な魔術式が何段にも現れた。

「サージスプレンダー!」

その瞬間、魔術式から地面に向かって、光の光線が放たれた。

「3ヶ月でこれか。かなり、早いな。上出来だ。」

「はい!最近、理解力が上がってかなり早くできました。」

「本当に成長期か。俺の成長期は何千年も前に終わったからな。」

「師匠は何歳なんですか?」

「さあな。ほら、口を動かしてないで次行くぞ。」

「はい!」

その夜。

「今日もちゃんと来たよ!」

そこには、ピンク色の髪をした少女がいた。

「ちゃんと妾の酒は持ってきたか?」

「持ってきたよ。それにしても、よく飽きずにお酒を飲むね。」

「妾は精霊だからな。人間の食べ物はかなり美味い。それより、今日はなんだか気分が良さそうだな。また、新しい魔術を覚えたのか?」

アリシアが聞くと、アランは笑顔で言った。

「そうなんだよ!今日ね、古代魔法を使えるようになったんだ!」

「そうか。だから、魔力が少ないのか。」

「今日ので結構魔力使っちゃったんだよね。まあ、今日の修行には問題ないでしょ?」

「いや、少し問題がある。かなり、魔術が上達してきたから、今日は模擬戦をしようと思ったんだが、どうする?」

「うーん、魔力は少ないけど、模擬戦の条件によるね。」

「条件は、魔力の糸だけじゃな。うーん、魔力の糸ってなんかダサいな。名前つけるか。なんか良い案あるか?」

「螺旋とかどう?」

「螺旋か、良いな。じゃあもう一度整理すると、模擬戦の条件は螺旋のみ。どうじゃ?」

「わかった。良いよ。」

「では始めるぞ!」

螺旋を使った模擬戦が始まった。

アリシアは室内に螺旋を張り巡らせ、アランの動きを封じようとした。

だが、アランは螺旋の強度をあげ、アリシアの糸を断ち切っていった。

「ほう、妾の糸を切るとは、なかなかの強度じゃの。だが、それだと何本も出すことはできないだろう。」

(気づかれたか。この糸の弱点は数が出せないこと。こっからどうするか。)

アリシアは手数、アランは質で攻めていった。

アリシアは、アランが糸を切るより先に糸を作り出し、着実にアランを追い詰めていった。

(まずいな。このままだと、数で押し切られる。こうなったら、あれを使うか。)

アランの糸が黒く、燃えるようになった。

「ちっ、螺旋に属性付与か。しかも黒炎を付与しおって。」

たちまち、アリシアの作った糸が燃え、すぐに形勢逆転した。

「別に、これは螺旋の応用だよ。だからルールには反してないよね。」

「もちろん。」

アリシアがそう言うと、アリシアの糸が黒く燃え始めた。

「まじかよ。アリシアも黒炎を使うのか。」

「まあな。アラン、一つ助言をしてやろう。世の中には、お前より弱いやつのほうが多い。だが、お前より強いやつもいる。だから、油断をするな。」

そう言って、アリシアは黒炎をまとった螺旋でアランを追い詰めた。

「僕の負けだ。」

「そうじゃな。だが、考え方は悪くなかった。螺旋に属性を付与するのは妾もお前がやるまでは思いつかなかった。」

「本当!?やった!」

「今回は妾の勝ちだが、次はわからん。このまま行けば、妾を超えることもできるだろう。これからも修行を頑張れ。」

「うん!」

アリシアとの修行が終わった後、アランは精神世界に来ていた。

「よし、来たか。今日は昨日に続き、彗星の雨の練習だ。」

「はい。昨日の時点で半分くらいは術式を覚えれました。」

「そうかじゃあ、頑張れよ。できるようになった教えろ。」

「はい。」

数時間後...

「ディンスターさん、多分できます。」

「そうか、ではやってみろ。」

アランが手を掲げると、空に無数の隕石が現れた。

「彗星の雨。」

アランが詠唱すると、隕石は勢いよく落ち始めた。

だが、アランとディンスターは動じることはなかった。

隕石が地面に落ち始め、アランの頭上にも落ちてきたが、アランは無傷であった。

「流石だな。この一年で簡易神術と彗星の雨を覚えたか。かなり良いペースだ。」

アランはこの一年で、ディンスターが持っている簡易神術と神術である彗星の雨を覚えたのだ。

「はい。簡易神術は中級魔術と同じくらいの難しさでしたが、神術は上級魔術よりは楽でした。」

「そうだろうな。古代魔法を覚えてる奴からしたら、神術は簡単に見えるだろう。」

「確かに、そうですね。でも、なんで最初に彗星の雨を覚えさせたんですか?」

「それは、彗星の雨の術式が一番簡単だからだ。これから、神術はどんどん難しくなる。一番難しいのだと、古代魔法と同等の難しさだ。まあ、これから頑張れよ。」

「古代魔法と同等...終わった。」

アランは膝から崩れ落ちた。

「まあ、寝てる時間も有効活用できるんだから大丈夫だろう。」

「む、むり、あんなんやばいですって。古代魔法なんて開発されなければよかったのに...」

「お前も苦労してるんだな。じゃあ、また今日の夜。頑張れよ。」

ディンスターがそう言うと、アランの周りは現実世界に戻っていた。

「どうしよう...」

数日後。

「良いこと考えた!」

「どうしたんだ、まだ古代魔法はたくさん残ってるんだぞ。変なことは考えるなよ。」

「神の力を解放しても良いですか?」

ラファエルは困惑した。

「は?何言ってんの?」

「ですから、神の力を解放しても良いですか?」

「だめだ。危険すぎる。まず、なぜ神の力を使いたいんだ。」

ラファエルはきっぱりと断った。

「ディンスターさんにはお願いしときますから、良いじゃなですか!」

ラファエルはますます困惑した。

「ディンスターさん?お前、破壊神と喋れるのか?てか、なんでお前が神の力について知っているんだ?」

アランは動揺した。

「え、えっと、そ、それは、なんというか、まあ?色々ありまして?」

「おい、お前なんか隠してるだろう。」

「い、いえ。全く、何も、絶対に、隠してません。」

「なんで、俺の目を見て話さないんだ?言わないと、今日の飯は抜きだ。」

「い、言います!だから、ご飯だけは!」

「じゃあ、話せ。」

* * *

「こういう事がありまして...」

「もっと早く言え!そんな大事なことをなんで1年も黙ってたんだ!」

ラファエルの怒りは頂点に達していた。

「だ、だって、師匠だって、僕に今まで隠してたじゃないですか。」

ラファエルは呆れながら言った。

「それは、お前がポンコツだからだ。今この状況が一番良い例だろ。お前の嘘はわかりやすすぎる。他人になにか聞かれたら、すぐに喋るだろう。だから、今まで黙ってたんだ。」

「わ、わかりました...」

「それで、神の力についてだが、本当に破壊神を説得できるんだろうな。」

「はい!」

「なら、時間を決めてやれ。良いな?」

「ありがとうございます!」

アランとラファエルが外に来ると、アランは精神世界に入った。

「ディンスターさん。少し、お願いが...」

「われは手出しするなと言いに来たのか?」

「聞いてたんですか?」

「当たり前だ。お前の中にいるんだから聞いてるに決まってるだろう。」

「そうだった!じゃあ、許可してもらえますか?」

「条件付きでだ。もし、お前が暴走しそうになったらわれと変われ。良いな?」

「ありがとうございます!では。」

アランが現実世界に戻ろうとしたが、それをディンスターが引き止めた。

「ちょっと待て。先に、お前が今からなにするか聞いておこう。」

「実は...」

* * *

「なるほど。面白い考えだ。確かにそれは試してみる価値はあるし、暴走する危険もあまりない。じゃあ、頑張ってこい。」

「はい!」

アランは現実世界に戻ってきた。

「ではいきますね。」

アランが空に手を掲げると巨大な魔術式が何段にも現れた。

「サージスプレンダー!」

その瞬間、光が地面に向けて放たれた。

一見普通のサージスプレンダーと変わりないが、ラファエルは驚愕していた。

「何だこの発動の速さ!お前、何をしたんだ!?」

「簡易神術を使って、サージスプレンダーの発動を邪魔する抵抗を破壊したんです。」

「簡易神術?まあ、それは良いとして、それができるんだったら、色々なことに応用できるぞ!後は、神の力を制御できるようにすれば!」

「はい!それは、あと2、3年あれば大丈夫です!」

「そうか。じゃあ、引き続き古代魔法の習得、頑張れよ。少しは良い気晴らしになっただろ。」

「もうですか?もう少しだけ!」

「だめだ。お前には、俺ほど時間はない。」

「そうですね...」

半年後...

「後一ヶ月で10歳ですね。」

アランはビクトリアと話していた。

「そっか、あと一ヶ月で誕生日か。誕生日プレゼントとかくれるの?」

「はい!もちろんです!とっておきのものを用意しますので、期待しておいてください。」

ビクトリアはかなりのものを用意しているようだ。

「そっか。ビクトリアがそう言うなら、期待しておくよ。」

「はい。それより、古代魔法の方は大丈夫なのですか?」

「うん。あと、2、3年あれば覚えられると思う。」

「そうですか。では、引き続きがんばってください。」

そして1ヶ月はあっという間に時間が過ぎた。

「今日は修行はなしだ。お前の誕生日だからな。」

この世界の誕生日は10歳と成人の20歳、そして、人生の半分と言われる50歳のみだ。

「本当ですか!?やった!今日は、一日遊べる!」

「アラン様。準備ができました。どうぞこちらへ。」

ビクトリアが扉を開けると、そこには巨大なケーキがあった。

「でか!僕の身長と同じくらいあるじゃん。」

「はい!私のお手製です!かなりの時間を費やしたんですよ。」

「アランくんもかなり成長しましたね。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ