第8話 仲間
《もしもし、斎藤》
電話越しの声はなんとも言えない雰囲気の、男の声だった。
《久しぶり、いきなりどうした?》と斎藤は恐る恐る声を出す。
《お前馬主になるんだって(笑)》という第一声。否定から入ってくるのはいつも通りだ....と思ったのもつかの間。
《まさかお前が馬主になるなんてな!意外な道だけど応援してるぞ。》
意外な声だった。
《あ、ありがとう》としどろもどろな声になって返した。
電話はおわった。
「まさかあいつが電話をかけてくるとは....なんのことかと思ってビビったけどやっぱし競馬関係のことだったか」
西条幸雄。大学でともに陸上競技をしていた男であり、いっつも否定から入り正直言ってウザく実力もアタがこっちも実力と才能で返り討ちにした男だ。
時計を見ると時刻は1時34分、あと2.3時間後には堀井調教師との初顔合わせだ。ビシッとスーツ姿を決めてその場所へと向かっていく。今回和田は別の用事で行けないため堀井さんと俺のさ一向になんとも言えない空気での会話になるだろう........................と思っていました。
結論から言います、意外と気が合いました。
部屋に入るなり馴染め気分はまるで生き別れの双子と再開した感じだった、そして競馬の基礎がたんまりと書いてある本を3冊ほどもらった。かなりぶっとい。
合う前はこんな初心者がかなり有名な調教師さんに合ってもよいのだろうか?と思い心臓バクバクだったがこんなにもサクサク進み仲良く慣れるとは微塵にも思っていなく驚きに驚きまくった今日このごろであった。




