第7話 レイメイ
名前
馬にかかわらず、人を筆頭とする生き物ほぼ全てに名前はついている。そして名前はその生き物を、生物を象徴するものとなる。
「名前.....シルバー、アビー、ここから連想できるか?」
斎藤は名前をずっと考えていた、JRAに登録する際には名前が必要だ。しかもその名前にも幻覚な規定がありその筆頭としてあげられるのが「2文字以上9文字以内」だ。
その他にも「GⅠを勝った馬(日本海外問わず)」「名馬に発音などが似ている」「企業の宣伝目的」「あまりにも奇矯な名前」「不適切な(下ネタなど)名前」がある。
「シルバーはなんというか、だったらゴールデンとかにしたいけどダサいっていうかなんというか.....GⅠの栄光を掴み取りたいからな、「グローリー」とかいいな。グローリーの前につける言葉はどうしようか。」
ふと斎藤の目に入った、金メダル
「そうか!ゴールド!ゴールドグローリーだ、無難でかっこいい名前だ。登録するならこれだ!」
ゴールドグローリー(牡1)はノーザン天栄という外厩施設でトレーニングを積み時も経ち1歳11ヶ月、JRAの競走馬登録が可能になる、事前の馬体検査などは全て問題なしで名前も希望どおりで審査も通った。
《じゃあ次は調教師に預けるところだ。この前言ってた堀井博史厩舎に預けるんだが毎月委託料が発生するんだ、ざっと50,60万ってとこだけどお前なら簡単に払えんだろ》
堀井博史厩舎....過去数年間でGⅠ(Jpn)馬を3頭排出し今現在乗りに乗ってる厩舎である、馬を第一に考えたトレーニングで勝ち上がり率もかなり高い厩舎....とwikiにはのっている。
そして外厩施設でのトレーニングもなかなか好調のようで「走ることが好き」「負けん気が強い」といった競走馬に必要な能力がかなりあった、しかし一つだけ欠点があり「人の言うことを聞きたくない」というものだ。その根性から来るのかトレーニングが終わり厩舎に戻ろうとすると鞍上を振り落としトラックを何周も走るというイカれっぷり。
実際このことはネット競馬やTwitterでも早くも話題となり「今年最も検索された馬ランキング」では早くもトップテンに踊りだす始末。そしてこれを機に斎藤もツイッターを始めてみたが
「元陸上アスリート」
「元馬主(所有馬シルバーアビーの2019、ゴールドグローリー)」
という自己紹介欄が情報過多すぎてバズり今やフォロワー数が8000人までに増えている。
ちなみに肝心のゴールドグローリーは現在話をつけてある堀井厩舎の下へ明後日入厩しトレーニングを積んでいく......って和田が言ってた。
だから大丈夫だ、委託料も払い終わって登録も済んだことだしひとまず俺は書類とかは一旦出さなくて住むな.....
その時斎藤のスマホが不意に震える。
「西条.......なんであいつが..俺に...?」
あとがき
ウインカーネリアンGⅠ初制覇おめでとう!!
そして三浦皇成騎手もGⅠ初制覇おめでとうございます。
やっぱりここまで長かった.......ドバイでの苦渋も糧にしてついに中山1200Mの舞台で華麗に咲き誇りました、マッジでこれ一つのドラマとかにできるでしょってくらいの感動でした!!




