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第15話 希望に満ちた

第43回ホープフルステークス(GⅠ)中山・芝2000M

1 グランドライン    斎藤新

2 シルヴァーナ     近藤幸夫

3 コードインデックス  武勇

4 ヴァリアンレガシー  青嶋優作

5 イマジンチェイサー  松井正太郎

6 ブルーステラロイド  防人勇仁

7 ミセスライラック   H.ホーリー

8 レッドマジェスティ  丸山雷太

9 エクリプスモア    L.フランキー 

10 ベリーベリーホース  藤本堂

11 ボクハサイキョウ   五十嵐功

12 ゴールドグローリー  原豊

13 ブレイジングノート  上村信士

14 スプリングサンダー  C.オペラ

15 ライオットスター   赤城正太郎

《本日のメイン、中山11Rは第42回ホープフルステークスです。今年は史上初海外からから参戦、更に先日の朝日杯フューチュリティステークスを制したミセスライラックがなんと中一週での参戦、他にも国内最高峰の2歳馬たちが集結しました》


斎藤と和田は立ち上がりパドックへと向かって歩いていく、メインレースに馬を出走させる馬主以外は入れない専用通路からパドックに向けて歩いていく。壁には歴代の名馬の肖像がある。


「いつか俺等の馬もここに飾られるのかな」


返答は返ってこない、いつの間にかパドックへの入口へとついた。パスを提示しパドックの中へと入っていく、 ちょうど馬が周回している様子で二人は指定された場所につく。斎藤は和田の肩をチョンチョンと叩き


「番号すら隣同士ってなんかしらの運命なんかな?」と一言。和田は「それが運命なら番号も運命かもな、俺の番号は1番、お前は2番、これがなにかわかるか?」


続けて「着順だよ、お前は俺の馬に負ける」と。斎藤は今までに見たことのないような和田の真剣さに驚く、いつしか時間が立ちスタッフの「とまーーーーーれ」の合図がかかり馬が止まる。


「お願いします」と和田は短く一言近藤騎手に言って馬の方を見つめる、斎藤もそれを真似して原騎手に向けて「よろしくお願いします」といって一礼する。原騎手は斎藤に向けて一礼すると馬にまたがった。その瞬間原騎手から言葉が漏れた。


「今日は硬いな」


馬自身も緊張で体が固まっているのだろう、そしてなによりも遠くにいてもわかるインデックスとエクリプスモアの圧倒的強者感も原因の一つだろう。時は過ぎついに本馬場入場の時間となる。


「席戻るか」


二人は馬主席へと戻る。席へ着いた瞬間に馬場入場が終わり、ついにファンファーレの時が来た。場何が一瞬静まり返り、直後熱気に包まれる。手拍子をするもの、「おい!おい!」と声を張り上げるもの、それぞれの観客が取る行動はバラバラだったが全員が興奮していたことに間違いないだろう。


丸山と和田はイヤホンを片耳に突っ込む、スマートフォンのラジオアプリから実況を聞くためだ。


《来年のクラシックに向けての重要な1戦、第42回ホープフルステークス。ゆっくりとゲート入りが進んでいますここ、中山競馬場です。締め切り直前のオッズを見ていきましょう、単勝1番人気は負けてなお強しのコードインデックス現在1.9倍、2番人気は史上初海外からの参戦エクリプスモア2.5倍、3番人気はゴールドグローリーとイマジンチェイサーが7.5倍同士です。》


最後に大外枠、15番のライオットスターがすんなりとゲートに入る、数秒間の沈黙を打ち破るかのようにガチャンとゲートの音が競馬場内に響き渡る。ゲートから15頭がゴールへと飛び出し、それとほぼ同時に場内から大歓声が沸き起こる。


《スタートしました!好スタートを切りましたコードインデックス今日は少し前目、4番手の位置につけました。先行争いです、先頭は地方から参戦ボクハサイキョウが奪って2番手に13番ブレイジングノート外につけた3番手シルヴァーナです。15頭が正面スタンド前を駆け抜けていきます。4番手には1番人気コードインデックス武勇今日もあのスパートを見せてくれるか注目です。》


スタートを切った15頭の馬が最初のスタンド前を通過していく、コードインデックスはスタートもうまくいきいつも通りの王者の競馬でまさに鬼に金棒と言ったところ。そして肝心のゴールドグローリーだが...


《そしてここに3頭固まっています、内にゴールドグローリー原豊、真ん中にエクリプスモアで大外にヴァリアンレガシーです。》


前から6.7番手を追走しているが隣りにいるのがなんとエクリプスモアだった、素人目にもゴールドグローリーがエクリプスから大きく大きくプレッシャーをかけられていることがわかる。そしてイマジンチェイサーは9番手を追走している状況だ。


《各場1コーナーを通過していきます、8番手にグランドライン、その後ろに7番ミセスライラック朝日杯の覇者です。更にその後ろにベリーベリーホースとブルーステラロイド、ライオットスター最高峰から覚悟を決めて虎視眈々と前を見つめるスプリングサンダーGⅠ初騎乗C.オペラです》


1000M通過のタイムは57.9秒でおよそ2歳のレースとは思えないほど前が飛ばしていた、前は地方から参戦のボクハサイキョウ号で京都2歳Sで2着の実績があり賞金順での特例出走が認められたウマである。


《1000Mの通過タイムはなんと57.9秒!ボクハサイキョウかなり速いペースで飛ばしています、これは玉砕覚悟の大逃げです!後続はついていかない自滅を期待。》


ついに800Mの標識を切って各場3コーナーへと向かっていく、先頭のボクハサイキョウの足が少し鈍ってきたのを皮切りに最高峰からスプリングサンダーが一気に勝負を仕掛ける、800Mでのロングスパートだ。


《さぁスプリングサンダーが後ろから上がってきた!ゆっくりと今後ろから3番手、4番手、5番手着実に前に向かっています!そしてベリーベリーホースブルーステラロイドも上がってくる!3コーナーカーブから4コーナーへと各馬向かっていきます!》


斎藤は気づけば拳を強く握りしめていた。頼む、勝ってくれと心のなかで何度も祈り続けた。


ついに決戦の時が来た。


《各場4コーナーカーブ!先頭ボクハサイキョウ足が鈍る、変わってきたスプリングサンダー、そしてコードインデックスここで動いた!動いた!コードインデックス武勇ここでしかけたラスト350M一気にムチが唸る!さらにはエクリプスモアとミセスライラックも動いた!人気馬同士の大激突!!》


ゴールドグローリーは依然として動かない、というよりも動いていない、動かしていない。直線で一気に抜かせるという魂胆なのだろうか原が必死にその時を待っている。そしてついにゴールドグローリーが動く時が来た。


《先頭変わってエクリプスモア!エクリプスモアが動いた!コードインデックス必死に追う!更にはミセスライラックものすごい足!一気に前との差を詰めて6番手まで浮上!そしてなんとなんとゴールドグローリーだ!ゴールドグローリーが飛んできた!ものすごい末脚だ!なんと前に迫っている!届きそうだ!ゴールドグローリーが飛んできた!エクリプスモアとインデックスとの差を一気に縮める!》


実況など耳に入ってこないほどの興奮、斎藤はいつしか涙を流していた。


《ミセスライラックは4番手!イマジンチェイサーは後方に沈む!ゴールドグローリが前に迫ってラスト150!エクリプスモア!コードインデックス!ゴールドグローリー!エクリプスモア!ミセスライラックはすこし下がってしまった!ミセスとイマジン後退、この3頭の熾烈な争いだ!!》


ゴールドグローリーにムチがさらに一発入る、しかしここで思わぬ事態が起きてしまった、グローリーのいつものあの恐怖の伸びがない。しかけどころを大きく間違えたわけでもない、調子が悪いわけではない、理由はわからないがグローリーが少し失速する、それはすなわち3頭の接戦から2頭のデットヒートへと変わった瞬間でもあった。


《ゴールドグローリー足が鈍る!そしてコードインデックスが外から並んで!交わして!差し切った!エクリプスモア2番手!やっぱり強かった!皐月に向けて視界よし!これが日本代表、コードインデックスゥゥゥ!!コードインデックス優勝!2着にエクリプスモア、3着にゴールドグローリーです!やっぱり強かったコードインデックス、期待に答えて見事!ホープフルステークスを制しました!》


斎藤はただいつの間にか笑みを浮かべていた、泣くわけでもなく笑みを浮かべていた。全力で楽しそうに全力疾走する姿がどうしても自分の姿と被ってしまい、どうにも泣こうにも喜びのほうが勝った。それどころか最後の直線で沈んでしまったイマジンチェイサーと同様に気分まで落ち込んでしまっている、和田が。


「和田、イマジン最強にかっこよかったぞ。」と少しでも自体を良くするために言葉を発する、和田は急に笑顔になると斎藤の方を向き


「知ってる」


と一言返す、斎藤は和田の背中を強くひっぱたく。


「いてーよ!」と和田が笑う、夕暮れの中山競馬場。

おまけ 前頭の前走成績

グランドライン   東スポ杯2歳ステークス(GⅡ)6着

シルヴァーナ    2歳未勝利1着

コードインデックス 東スポ杯2歳ステークス(GⅡ)2着

ヴァリアンレガシー 1勝クラス1着

イマジンチェイサー 東スポ杯2歳ステークス(GⅡ)3着

ブルーステラロイド 芙蓉ステークス(OP)3着

ミセスライラック  朝日杯FS(GⅠ)1着

レッドマジェスティ 紫菊賞(OP)1着

エクリプスモア   フューチュリティトライアル(豪G3)

ベリーベリーホース コスモス賞(OP)4着

地ボクハサイキョウ 京都2歳ステークス2着(GⅢ)←賞金・特例での出走

ゴールドグローリー 東スポ杯2歳ステークス(GⅡ)

ブレイジングノート 葉牡丹賞1着

スプリングサンダー 1勝クラス1着(6馬身)

一言

最近執筆できなかったこと本当に申し訳ないです。とりあえずここからまた執筆していきますので、もし「2400Mの奇跡新話出てこないから読んでない!」という人が身近にいたら「新話でたよ」と一言教えてあげてください!(アクセス乞食)それではまた!!

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