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18バンジー

「知ったかぶりして悪かったよ。俺は冒険者何てものは知らないんだ。モンスターに詳しいって言うからモンスターが好きなんだって思っただけなんだよ」


「え? 冒険者を知らない人とかいるんですか? 嘘をついてるわけじゃありませんよね?」


「嘘をつく意味がないだろ。知らないものは知らないんだ」


 これ以上しったかしてもすぐにぼろが出てしまうからな。無意味に張り合うのは意味がない。

 それにしても冒険者っていうのはこの世界ではメジャーなものなんだろうか? 名前からしてみれば、冒険する人のことを指すんだろうけど、話を聞いてみないとわからないな。


「貴方はどこから来たんですか? どこの町でも冒険者はいると思うんですけどね。山で暮らしていたとかそういうレベルでもない限り知らないなんてありえないと思うんですよね」


「よくわかったな。俺たちは、人里離れた山奥で生活していたんだよ。それで、はるばるこの町までやってきたわけだ。そうだなぁ、俺たちは自給自足の生活をしていたからほかの人との関りが薄くてな。そういうことには疎いんだよ」


「モンスターがでる山で暮らしていたってことですか? 危険じゃありませんか?」


 いい感じに勘違いしてくれそうだったので話にのっかておくが、確かにモンスターが出るのは危険だよな。まあ、自分たちで倒してるっていうことにしておくか。幸い、貰った能力もあるし不可能なことじゃないからな。


「モンスターが出たら対峙すればいいだろ。強力なモンスターはいない場所だったからな。特に支障はなかったぞ?」


 結構自然に話を進められているな。この感触ならすぐ信じてもらえて身分証を発行する場所も教えてもらえるだろう。てか、場所を聞きたいだけなのになんでこんな時間を取られなくちゃいけないんだよ。


「それよりも早く場所を教えてくれよ。俺たちは門番のお兄さんに発行してもらった身分証を見せに行かなくちゃいけなんだよ。だから、こんなところで時間を無駄にしてるわけにはいかないんだ」


「そんな話でしたね。でも不自然ですね。貴方はさっき、モンスターに襲われて荷物を全部落としたって言ってなかったですか? どうして日常的にモンスターと戦っているのに、そんなことになるんですかね」


「見たこともないモンスターだったんだよ。普段相手にしている奴よりも数倍でかかったんだ。なあ、メリア。あれはとてもじゃないが戦えなかったよな?」


「ちょっと今の私の手には負えそうにないモンスターだったわね。本来の私なら片手間に倒せるくらいのモンスターだったけど、残念だったわ」


 肯定だけしておけばいいのに、なんで余計なこと言ってんだよ。


「へぇー、そうなんですね。いろいろと怪しいところはありますが、門番さんが通したってことは不審者ではないんでしょうね。わかりました、私が案内してあげましょう」


「ありがとう。って、え? 案内してくれるのか?」


「はい。今の話が本当なら貴方はモンスターと日常的に戦っていたってことですよね? 冒険者としてどれくらいの実力なのか気になりますから。私が案内してあげる条件なんですけど、後で一緒にモンスターを倒しに行きましょう。それでいいのであればすぐに連れて行って上げますよ」


 つまり案内してほしいなら後でモンスターを倒してみろってことだよな。面倒なことになってしまったな。さっきのは全部嘘でモンスターと何て一回たりとも戦ったことがないってのにな。どうしてこうなるだよ。


 はあ、でもこの世界で生きていくなら、モンスターは避けては通れない存在だもんな。いい機会と思って自分の能力を試しておくか。何事もポジティブに考えよう。


「わかった。その条件で俺は構わない。だが、君はどうするんだ? 見たところモンスターと戦えるようには見えなけど、離れたところで見てるってことか?」


 この子は身長も別に高いほうでもなければ、やせていて強そうには見えない。


「本当に冒険者を知らない見たいですね。いいですか、冒険者って言うのはモンスターを狩ることをメインの仕事にしている人のことなんです。それに私はBランク冒険者何ですよ。きっと貴方よりも強いですからね」


 それでモンスターに詳しいってわけか。

 この子はモンスターを倒せる程度には強いってことになるんだな。どう見てもそうは見えないんだが、これも能力の恩恵で何かあるんだろう。


「冒険者ってのはそういう仕事だったのか。でも、Bランク冒険者って凄いのか? あんまり大したことなさそうだけどな」


「失礼ですね。Bランク冒険者は上から三番目のランクなんですよ。上から、S、A、その次がBランクです。下はFランクから始まるんですから。どうですか? 少しは私の凄さがわかりましたか?」


「真ん中よりちょっと上くらいか。割と凄いのか?」


「単純に考えすぎです。冒険者の人口で一番多いランクはDランクなんです。Cランクでもいっぱしの冒険者として扱われて、Bランク何て言うのは上位層の冒険者の仲間入りを果たすレベルなんですからね。Aランクは町に一人か二人いるかくらいですし、Sランクなんて世界中探しても数人しかいません。これでわかりましたか?」


 この子は見かけに寄らずかなりの強さを持っているってことだよな。適当に話しかけた子がモンスターと戦う力を持っててさらには相当強いなんてラッキーだな俺は。

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