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テーマなし詩集

SHAMELESS

作者: 歌川 詩季

 恥?


 ばかげた失敗ばかりします。

 堅物のこめかみの青スジ おれは見ぬふり

 知らぬがほっとけ 他人事

 いちゃもんをよせあつめ まともな評価が埋まる

 金言 (すく)うなら泥の底


 そろいもそろいのナリ 見分けなどつくものか

 どれもまぬけのつら ありがとう だけどおさらばさ


 品行方正きどる 聖人君子(くんし)ども

 両のほお 赤く 腫らして なお打たれた

 言語道断をくらう 悪童と呼ばれて

 それすらが栄誉だと いまは誇れる

 ちっとも うしろめたくない

 恥じ入ることこそが我が罪

 


 俗物のものさしをへし折る膝小僧だけ

 悪気も知らずに てかてかと

 立ち場だけで理念もないやつほど口が立つ

 失言 狙うならまさにここ


 雁首 ならべて まあ かわりばえしねえよな

 どれもあほうのつら こりゃどうも 二度と御免だぜ


 百花繚乱に踊る 英雄崩れも

 賽の目に 如何様して 星を重ねた

 群雄割拠を追われ 雑兵にすぎない

 それのみが戦果でも 胸に飾れる

 でっかい 文字を刻もうぜ

 恥じ入ることこそが我が(とが)

 ひとに誇れるものも、ありません。

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― 新着の感想 ―
[一言]  恥じないことは難しいです。  失敗が多いというのもありますが。  自信がないと同時に上手くやれない自分を認めたくないのかな、と。そんなふうにも。  まるっと受け入れて。  これが自分だっ…
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