夜のおかしらつき 第1回放送
「はい、みなさんこんばんわ〜
今日から始まりました、「「ケモ耳ジャンアンツの夜のおかしらつきー!」」
ホーンラビット西です。よろしゅうに。
いやーめでたい!」
「オーク村山でーす。よろしゅーにー
そうやね、めでたい!」
「俺らもようやく東京でラジオ番組持てるようなって感無量やわ」
「オイオイ、始まったばかりやぞ、泣くな泣くな。
大阪おった頃は地元じゃ負け知らずやったからな。
2年か〜ギリギリやったなあ。」
「ほんまやわ。
じゃあ、さっそくカマしていこかー」
「よっしゃこい!気合い、入っとるでぇ」
「記念すべき最初のコーナーは、
幽霊さんいらっしゃい!や。」
「なんやそれ?もっとオモシロなやつ期待しとったのに肩透かしやわ。」
「いや、夏やし。
それに面白くすんの俺らやろ?」
「地元じゃ負け知らず!」
「そういうこっちゃ。
ほな、コーナーの説明するで。
リスナーには紹介せえへんかったけど、ここに我々と一緒に放送作家のキングボンビーズ京極がおります。
彼がBCLっちゅう海外の放送やらアマチュア無線やらいろんな電波を受信するラジオのツマミをテキトーに回します。
その時々で無作為に拾うた世界各地からの音がゲストの幽霊さんの声を代弁するわけや。
どや、面白そうやろ?」
「…確かにいろんな音が聞こえそうやけど言葉にはならんのちゃう?
それにゲストの幽霊さんは誰が来るんや?」
「ぶっちゃけ出たとこ勝負や、がんばろなー
ゲストにはあてがある。
ムラやんの部屋って事故物件やったろ?前の住人さん呼ぼうや。」
「出たとこ勝負て…ま、腹括るか。
事故物件ゆーても2年前から住んでてなんもないし気配すら感じんのやけど。」
「ええがなええがな。
最初はライトにいきたいからちょうどええ。
ほな、いくで〜」
「「前の住人さん、いらっしゃ〜い」」
『xxxx….jh..x..xxxx.こ..x….yt.んばxxx….ん..x.wwwわ〜』
「「「え?」」」
「…ムラやん、今なんか聞こえんかったか?」
「ニシやん、女の声でこんばんわってゆうてたで…」
「俺にもそう聞こえた。京極はどうや?…って激しく縦に首振っとるがな。
なんや寒うなってきよったで。
じゅうぶん元とったようなもんやが、とりあえず進めよか。」
「進めるって?どうすりゃええのん?
もっとグズグズな展開でネタ仕込んできたからなんもないぞ?」
「バッおま、裏側見せんなや。
インタビュー、そやインタビューやろが。
オマエの同居人なんやからオマエが聞け。」