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私と秘めた思いの物語  作者: ふるたく
3/4

名を呼んでくれたら、、、

それは、昨日の深夜、、、、


私が城の寝所で寝ていた頃、、、


「ナナミ、、、ナナミ、、、、」


と、声がした。


--------------------------------------------------------


リオウが私の寝所の直ぐ外までやってきていたのだ。


それは今までに無かった事で、最後に私に会いに来てくれたのだろうか。


私は眠い目をこすり、のそりと起き上がって


窓の外に顔を出す。


と、そこには私の大好きなリオウの顔があった。


--------------------------------------------------------


リオウ「俺に付いてこないか?」


彼は簡潔に単刀直入に私に尋ねてきた。


私は、嬉しかった。



嬉しかった、、、


けど。


私「、、、、出来ないよ、、、」


と、小声で答える。



リオウ「、、、、、そっか、、、」


リオウは悲しそうだ。


だってここに来たのだって命懸けなのだから。

誰かに見つかったら、即、首を落とされても文句は言えない。


王家の、施設に、入り込んでいるのだから、、、、



でも、私は、、、、


それでも、、、、




リオウ「、、、、、、、、」


リオウ「俺は、、、、ナナミと一緒にいたい。」


リオウ「世界中の全てを、敵に回しても。」


リオウ「俺はナナミが好きなんだ!」


リオウ「、、、離れたくない。」


私「、、、、私も」


私「私も好きだよ、リオウ」


私はリオウの目を見てニッコリ微笑み、



そして2人で軽いキスをする。



リオウは続ける


リオウ「もし」


リオウ「もし、世界の全てを、敵に回しても」


リオウ「俺に付いて来てくれるなら」


リオウ「そんな風に、思ってくれたなら」


リオウ「名前を、呼んでほしい。」


リオウ「そしたら、駆け付けるから」


リオウ「何処に居たって、ナナミの元に、、、、」



リオウ「、、、、駆け付けるから、、、、、!」

--------------------------------------------------------


ガラガラガラガラガラ



私「り、、、お、、、、」



牛車は門をくぐろうとしている。



ガラガラガラガラ



私「り、、、、」



牛車は、門を



ガラガラガラガラ



私は、そんな、言葉を、私は思い出していた。



(俺を呼んで)



私「りお、、、、、、、、、」



、、、くぐろうと、、、



して、、、、、



私「リオウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」




気がついたら私は叫んでいた。



リオウに向かって!



声の限り!



私「リオウーーーーーーーーーーーーー!!!!!」



彼に聞こえるように、、、、!



瞬間。



リオウは、その言葉を、待っていたかの様に



動き出した、、、、、!



--------------------------------------------------------



私は貴方と一緒にいたい!


世界中の、全てを敵に回しても!


貴方と、一緒に、いたい!!


私は!!!



--------------------------------------------------------


ドオオオオオオオオン!!!!


その時、門が爆発した!!



ドオオオオオオオオン!


ドオオオオオオオオン!!



音は続けて二発。



門が、崩れる、、、、、




崩れ落ちる、、、、




落ちて、くる、、、



破片が、私に向かって、、、




落ちて、、、、、



ガッ



私「!?」




体を誰かに支えられる。



「飛ぶよ!!!」



私「えっ?」



声の主は力強い脚力で、



その言葉通り、私を支えて飛び上がった、、、、!








、、、、、、、、、、。



、、、、、、。


、、、、、。


、、、。


声の主はそうして、私を牛車の中から連れ出した、、、の、だった、、、、、






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