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1話

ショートケーキの上に乗ったイチゴを食べ、甘いと言った彼女に……僕は失望した。


ショートケーキの上に乗っているイチゴはショートケーキの甘さを感じてもらうためだったり、色合いをよく見せることが目的……

つまり引き立て役なわけで、ショートケーキの上のイチゴが甘いはずはない。


「甘~い、このイチゴ最高」

可愛かった彼女の笑顔も今はオランウータンの幼子にしか見えない。


「リサ、僕たち別れようか……」

結婚を前提に彼女と付き合って3年、ようやく分かったが彼女とは結婚できそうにない。容姿の好みは譲れても、価値観の違いは譲ることはできない。


「えっ、どうして?」

理由を聞いてきた彼女の左手にはしっかりとフォークが握られている。こちらのことを気にしながらも意識はショートケーキにいっている証拠だ。


「価値観の違い」

彼女が相手ではたった8文字では理解してくれそうになかったのでゆっくりと丁寧に説明した。連立方程式を教える数学教諭のように。


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