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ほおずき姫〈new〉  作者: 佐田くじら
宰相の語る物語
8/10

宰相の親愛

よろしくお願い致します。

僕は最初、あの目の上のたんこぶみたいなあの子供は、適当に教育をして政治の操り人形にするつもりだった。


王族は、面倒なしがらみもあるし、何より彼女は血筋的な問題が多く、それが一番手っ取り早いからだ。


しかし、実際に手ずから彼女を育てる中で確実に心情は変化していった。


というのも、彼女はもともと教育するまでもなく人形のようだったのだ。


子供のくせに全て達観したような瞳をして。


愛されることを知らないような顔をして。


だから、ついつい柄にもなく優しく接してしまうんだ。


そうすると、彼女ははにかんだように笑う。


とっても嬉しそうに笑うんだ。


僕だけに感情を見せてくれるようになっていった。


味気なかった僕の人生に、なぜか色がついたような感覚を味わう。


これで、絆されないヤツがいるなら是非お目にかかりたい。


彼女に、家族のような温かい親愛が芽生える。


参ったな、これじゃあ冷徹少年宰相様の名が廃る。


しかし、のんびり優しく彼女が女王になるのを待つ訳にはいかない。


何故なら、もうすでにあの王のせいで国はガタガタだからだ。


もし今、他国に攻められでもしたら、確実に負ける。滅ぼされる。


なのに他国が攻めてこない理由は一重に王族の呪いの力のおかげだろう。


しかし、それで時間が稼げるのもあと僅かだろう。




どうすれば良いのだろうか。



ありがとうございました。

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