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【ピュア・ハート】
鳥篭の中に住む鳥は、惨めな己を知らずにいる。
餌欲しさに鳴いて、醜い顔の主人を待つ。
羽がとても綺麗だけど、誰もそれを手にはしない。
綺麗なのは翼だけですか。誰も『私』を見てくれません。
標本なんて、悲しいだけ。
硝子ケースに収められ、欲望の捌け口となるだけだから。
それを苦痛と知った時、蝶は箱を出るのだろう。
朽ちかけた翅だって、飛べる事には変わりないから。
『セイ』あるがため、鳥達は翼、広げるのだ。
それを厭うのは楽だけど、逃れるのは無理でしょう。
なら、ハネ広げればいい。憚る事など怖れずに。
アナタが望む、私は何?
私が望む、『貴方』は空。