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【ペット・セメタリー】
子猫は死んでしまった。彼女の名前は「キュア」。
私は彼女を、ずっと愛していた。
彼女と駆けた公園を、私は今日も覚えている。
じゃれついた小さなアナタは、私に教えてくれた。
イキテイル事がこんなに温かいんだって事。
孤独の淋しさから、私を救ってくれたね。
雨に濡れながら、私は貴女を抱き締めた。
冷たい肌の貴女を、私はいつまでも触れていたくて。
でも、崩れていく貴女の顔は、私の顔を濡らすばかり。だから。
刃物でキュアを開きました。
好きだよ、大好き。愛しいキュア。
私の心で、生きていくの。
何処にも行って欲しくない。だから。
スープに溶かして食べました。